都医・尾﨑会長、コロナワクチン助成終了に「コロナは終わったわけではない」アジアで急増

感染症担当の川上一恵理事

 続いて感染症担当の川上一恵理事が「中国本島、台湾、香港などで新型コロナの感染者が増え、検出株についてはNB.1.8.1と言われている」「新型コロナの発生状況は従来から夏と冬、年2回流行することが特徴とされていた。感染症法の位置付けが5類に移行し、発生数が定点当たりの報告数になり、見かけ上は減っているように見えるが減っているわけではない」と説明。

「日本における主な死因の割合という統計(※)を見ると、新型コロナウイルス感染症は8位に入っている」「コロナウイルス感染症で入院している患者数、入院患者の中の割合、ICUに入室する重症患者、人口呼吸器の利用のいずれも80%以上を高齢者が占めている」「アメリカのデータで年齢別にコロナワクチンの接種状況と入院の関係を見ると、接種していない方はどの年齢層も入院患者数が多くなっている」などと補足し、

「補助金のある、なしで接種率に大きな差が出るというデータもある。今回、国がコロナワクチンの補助金を取りやめる方向を示し、高齢者の負担額が増えると同じ轍を踏むことが予想される。私どもとしては、都民の皆さんに新型コロナについての知識をブラッシュアップしていただき、ワクチン接種を受けていただきたい。国や都、区市町村、議員の皆様にはワクチン接種の助成を進めていただきたいと同時に、予診表や接種券を郵送で住民に送り届けていただきたい」などと理解を求めた。

※厚労省「令和5年 人口動態統計月報年計の概況」より。

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