リーグワンプレーオフ・大激戦を形作った2つのトライシーン【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
クレイブ・トラスクのトライ
TJ・ペレナラのトライ(2026年5月23日 NTT ジャパンラグビー リーグワン 2025ー2026 プレーオフ準々決勝)撮影/文章:長田洋平
リーグワン プレーオフ準々決勝、東京サントリーサンゴリアス対リコーブラックラムズ東京は壮絶な大接戦となった。最終スコアは40-35。サントリーに軍配が上がった。
試合を決めた最後のトライは、ポジションの関係で撮影することができなかった。
しかし今回は、この歴史に残る(と言っても過言ではないだろう!)一戦を形作った二つのトライの写真を掲載したい。
一つ目は前半終了間際のクレイブ・トラスクのトライだ。
サントリーが完全に主導権を握った前半だっただけに、撮れた瞬間は「この写真がこの試合を象徴する一枚になるのではないか」と思った。結果的には、その後の逆転、そして再逆転によって、この試合を象徴するトライではなくなったかもしれない。それでも大接戦を感じさせるような構図となった写真は個人的には撮影できてうれしかった一枚だ。
二つ目は後半27分、TJ・ペレナラのトライ。試合をひっくり返した後半、キャプテンによる値千金の一撃だった。ディフェンスで相対するのは、サントリーの象徴的な選手である流大。図らずも両チームのゲームキャプテン同士が対峙する構図となり、こちらも撮れた瞬間に「今度こそこの写真が試合を象徴する一枚になるのでは!」と思ってしまった。
いつもそうとは限らないが、この試合はトライを撮るチャンスに恵まれた試合だった。多くのトライが撮影するエンド側で生まれたことは幸運だった。
もちろん、この試合を象徴する一枚が、試合終了を告げるホーンが鳴った後のラストプレーで森川由起乙が決めた大逆転トライであることは間違いない。そしてその瞬間は反対側のエンドで生まれた。
その決定的なシーンはチームやリーグのオフィシャルカメラマンの方の努力によってしっかりと記録されていた。難しい前後関係もある中で撮影に成功されたその写真を見ることができたことで、とても清々しい気持ちになった。
見ている側はもちろん、撮影している側にもラグビーのノーサイドの精神が流れ込んでくるような素晴らしい試合だった。こんなにも胸が熱くなる試合に巡り合えたことを幸せに思う。
■カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
★インスタグラム★
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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