錦織圭の引退に際して思う事【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

2014年 楽天オープン決勝
2015年 全豪オープン
2016年 リオオリンピック3位決定戦
2025年 横浜慶應チャレンジャー
2025年 横浜慶應チャレンジャー(撮影/文章:長田洋平)
錦織圭が引退する。
もっと早い時期にその時が来るとは思っていたが、いざ直面するとやはり寂しい思いがある。
錦織圭は誰もが認める日本史上最高のテニスプレーヤーだろう。僕自身、彼を通してテニスの多くのことを学ばせてもらった。彼をかっこよく撮ることを目標に、テニス撮影の技術を磨いてきたと言ってもいい。幸運なことに撮影する機会に恵まれ、楽天オープン、全豪オープン、リオオリンピック、その他多岐にわたる舞台で彼の活躍を撮影することが出来た。
彼のプレーには「華」がある。とにかくかっこよく、仕草一つをとっても絵になってしまう。
プレーの引き出しも多彩で、毎試合シャッターを切るたびに「もっと撮っていたい」「まだ撮り足りないプレーがたくさんある」と思わせてくれる選手だった。
その一方で、彼に勝利をもたらした大きな要因は、何と言ってもその「しぶとさ」「タフさ」だと思う。ビッグサーバーではない錦織は、とにかく走り、相手の強烈なサーブを凌いでラリー戦に持ち込む。
そして、多彩なテクニックとウィナーで自分より大きな相手を倒し続けてきた。同じ日本人として、世界の大きな舞台で戦うその姿は痛快で、とても誇らしい存在だった。
ただ、これほどハードなプレースタイルである以上、体に大きな負担がかかるのは当然で、試合中に苦しそうな表情を見ることも絶えなかった。正直なところ「もっと早い時期に引退してしまうのではないか」と予想していた。だからこそ、その想像を超えて長く戦い続ける彼の姿には、常に感銘を受けていた。
またすぐにでも日本のコートにふらっと現れてくれるのではないかと密かに期待したい気持ちもある。
だが、今はまず、長年の激闘に心からの敬意を表したい。そして多くの夢を見させてくれたことに最大限の感謝をしたいと思う。
 
 
■カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
https://www.aflo.com
■Facebook
https://www.facebook.com/aflosport
■Instagram
https://www.instagram.com/aflosport
■Twitter
https://twitter.com/aflosport
棒高跳び 諸田実咲『あ、跳べちゃった』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
島田麻央・笑顔【アフロスポーツ プロの瞬撮】
全中卓球「ジャンプ」【アフロスポーツ プロの瞬撮】
バレーボール 女子日本代表 『Road to LA 2028』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
中島ひとみ・12秒62→12秒60【アフロスポーツ プロの瞬撮】
ホクレンの夜【アフロスポーツ プロの瞬撮】