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STAGE コペルニクス的大転換!? 待たれている側からのゴドーの物語

2013.03.25Vol.587STAGE
 サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』は、それ自体の上演はもとより、多くの作品のモチーフとなるなど、20世紀を代表する戯曲となった。  ストーリーは2人の男が会ったこともない“ゴドー”という人物を待ち続けるというもの。ゴドーは何者なのかは最後まで分からず、見る者の解釈に委ねられるという摩訶不思議なお話だ。  このお話をゴドー側から描くとどうなるのか? という画期的な考えから『ゴドーは待たれながら』という戯曲をいとうせいこうが書き下ろし出版をし、シティボーイズのきたろうがゴドーを演じたのが92年のこと。  それから約20年。この傑作戯曲がケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)演出、ゴドー役・大倉孝二という魅力的な顔合わせでよみがえる。  なにやらKERAが話を持ちかけても、大倉は10年以上も首を縦に振らなかったというエピソードも否応無しに、作品への期待値を高める。

庭劇団ペニノ主宰・タニノクロウ「記憶がよみがえってくる感覚が持てる」 最新作

2013.03.25Vol.587未分類
 渋谷の片隅に、ごく限られた人しか入れない秘密の空間があって、そこでは夜な夜な不思議な芝居が上演されていた…。そのオーナーの名は庭劇団ペニノの主宰・タニノクロウ……。

最強ビジュアルK-POPグループMYNAME「最新アルバムたくさん愛して!」

2013.03.25Vol.587未分類
最強ビジュアルK-POPアイドル、MYNAME(マイネーム)がファーストアルバム『WE ARE MYNAME』を27日にリリースする。自らのグループ名をタイトルに組み込んだこのアルバムで、5人の今を詰め込んだ内容。リリースを目前に控えた彼らにインタビューした。

マリンレジャーの魅力満載

2013.03.25Vol.587今日の東京イベント
 3月7日(木)から10日(日)までの4日間、パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナの2会場で「ジャパンインターナショナルボートショー2013」が開催された。今年は昨年を上回る3万8000人以上が来場、大盛況のうちに幕を閉じた。  第一会場のパシフィコ横浜では、ボートやヨット、水上オートバイのニューモデル、さらにカヌー、フィッシングなどの関連用品やアパレルを展示。さかなくんをはじめ海やボートフィッシングが好きなゲストによる「安全講座」、「ボートフィッシング講座」をはじめとするトークショーやマリンレジャーに関する各種講座も行われた。  また第二会場の横浜ベイサイドマリーナでは、大型ボートやヨットのフローティング展示をはじめ、ボートやヨットの楽しさと魅力が分かる体験乗船会を開催。海、そしてマリンレジャーの魅力を存分に満喫できるイベントとなった。

ユネスコ世界記憶遺産日本登録第1号の作品を創った
「世界記憶遺産の炭坑絵師 山本作兵衛展」

2013.03.25Vol.587今日の東京イベント
「アンネの日記」や「ベートーベン交響曲第九番の自筆譜」などが登録されているユネスコ世界記憶遺産の日本登録第1号を描いた山本作兵衛の展覧会が東京タワーで開催中。明治25年に日本有数の炭坑町・福岡県筑豊に生まれた山本作兵衛は7〜8歳から約50年、石炭採掘の現場で働き、退職後の60代半ばから炭坑生活の様子を絵と文章で記録。没後20年以上を経て2011年に炭坑画や日記などが「歴史的に重要な時代を記録している」とされ、その資料697点が国内初のユネスコ世界記憶遺産に登録された。世界記憶遺産の登録物件は、外部への出品・展示が厳しく制限されているため、今回は登録後に奇跡的に発見された作品など秘蔵の原画59点と登録作品の複製画10点を東京タワーの1階特設会場に展示。山本の描く作品は、温かな色味と絵の中に文字で説明が書かれているのが特徴。自身の経験に基づいており炭坑町、炭坑労働者の歴史の中でもなかなかうかがい知ることができなかった一面を見ることができる。ある時期日本を支えてきた炭坑について、より理解を深めることができるまたとない機会となる同展覧会、その時代を生きた人はもちろん、若い世代にもぜひ見てほしい。  また、第2会場では山本が本格的に絵筆を握り始めた1958年(昭和33年)の東京の風景を等身大で再現。同年は東京タワーが開業した年でもあり、日本が新しい時代を迎える転換期ともいえる年。「三丁目の夕日」に見られるような懐かしい日本の原風景が体験できる。失くなりつつある炭坑町と東京タワーの建設で発展の希望にあふれる東京。どちらも日本の重要な歴史であり、今の日本を生きる者がしっかりと記憶しておくべき日本の姿だ。

最強ビジュアルK-POPアイドルがファーストアルバム
WE ARE MYNAME

〈新企画〉二十歳の視点Vol.4 「ダブルダッチ」

六本木で一夜限りの”アートの祭典”開催!

2013.03.22Vol.587今日の東京イベント
 六本木の街を舞台に一夜限りのアートイベントを繰り広げる『六本木アートナイト2013』のプレスプレビューが21日、六本木ヒルズにて行われた。 六本木アートナイト実行委員長を務める南條史生氏は「日本中からだけでなく世界中からアートファンが集まるイベントになった。昨年延べ70万人を動員したが、4回目となる今年は、それを上回る100万人を目指す」と発表した。 アーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏は、今回のテーマ『TRIP→今日が明日になるのを目撃せよ。』への思いや、今年の目玉の1つとなる高さ約8メートルのガラスのモニュメント『TRIP→プロジェクト』誕生のいきさつのほか、今年の見どころを解説。また、灯台で灯される火は、津波の被害を受けた陸前高田の煙害杉からできていることなどを明かし、復興を願う気持ちを語った。『六本木アートナイト2013』は23日10時から24日18時まで(イベントが盛り上がるコアタイムは23日日没から24日の日の出まで)六本木ヒルズ、森美術館など六本木エリアで行われる。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

ミヒマル無期限活動休止!来年以降ソロ活動へ

2013.03.22Vol.587未分類
 デビュー10周年を迎える男女2人組ユニット、mihimaru GTが今年いっぱいで無期限で活動を休止することが19日、分かった。それぞれのアーティスト活動のレベルアップが目的で、来年以降はソロで活動していく。2人は「個々のアーティスト活動を更にステップアップさせていくために、12月末日を持ちましてmihimaru GTとしての活動を休止させて頂きます」と説明。「mihimaru GTとして築いた10年間を今後はそれぞれの音楽活動に生かしていきたいと思っております」と活躍を誓っている。  9月22日に渋谷公会堂で10周年記念ワンマンライブを開催予定で、同公演がラストステージとなる。

渡辺謙 ハリウッド8作目は『GODZILLA』

2013.03.22Vol.587未分類
 渡辺謙が、ハリウッドで再リメークされる映画『GODZILLA』(ギャレス・エドワーズ監督、来年公開)にメーンキャストの1人として出演することが18日、分かった。渡辺のハリウッド出演は、2011年8月公開の『シャンハイ』以来。  渡辺が出演するハリウッド版「ゴジラ」は、ローランド・エメリッヒ監督による1998年公開の映画「GODZILLA」に続き、再びハリウッドが日本の名作リメークに挑む意欲作。今月中にも撮影に入るとみられ、現時点で、『キック・アス』のアーロン・ジョンソン、『グッドナイト&グッドラック』のデヴィッド・ストラザーン、仏女優ジュリエット・ビノシュらが出演交渉中として名前が挙がっている。

岡田准一の”ツンデレ”を榮倉奈々が暴露

2013.03.22Vol.587未分類
 映画『図書館戦争』の完成披露記者会見が19日、都内にて行われ、主演の岡田准一、榮倉奈々らが登壇した。同作は、人気作家・有川浩の同名小説が原作。読書の自由を奪われた架空の世界を舞台に、武器を手にして本を守る図書隊の戦いを描く。岡田は図書隊のエリート隊員役、榮倉はその部下の新米隊員を演じる。劇中で“鬼教官”岡田にしごかれるという榮倉は「台本に書いてないのに岡田さんにバインダーで頭を叩かれたりしたんですが、カットがかかると『ごめんね』と心配してくれました」と岡田の“ツンデレ”ぶりを暴露。そんな岡田は「自分が演じたのは“王子様”と慕われる役で、原作もファンの多い作品ということもありプレッシャーはありましたね」と振り返った。また会見では、劇中の設定にちなみ共演者が榮倉の頭を撫で、一番気持ち良かった人を選ぶというゲームを行ったが、榮倉が選んだのは佐藤信介監督。榮倉の“ツン”ぶりに岡田も苦笑いをしていた。映画は4月27日より全国公開。

“世界王者”山本真弘が61キロ級の強敵破る

2013.03.22Vol.587未分類
 立ち技格闘技『RISE 92』が17日、水道橋の後楽園ホールで開催され、日本人としてただ一人「IT’S SHOWTIME」の世界王座に就いた山本真弘がその2代前の王者であるカリム・ベノーイと対戦。延長にもつれ込む接戦を制し勝利を収めた。山本は左フックから右ロー、左右のフックから右ローの連発とコンビネーションを繰り出すと、ベノーイは右ミドルにボディーブローで応戦——。世界の61キロ級のトップ同士の対戦とあって、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。  本戦の判定では山本が1−0でドロー。延長戦ではインターバルの間、左の内ももを氷で冷やし続けていたベノーイに容赦ないローキックを浴びせ続けた山本が3−0で勝利を収めた。  この日は3つのタイトル戦が行われ、初代ライトヘビー級王座決定戦では上原誠が清水賢吾を2−1の判定で破り王座に就いた。スーパーライト級は左右田泰臣が、前回の対戦でデビュー以来の連勝を止められた王者・吉本光志に雪辱を果たし、ベルトを獲得。第4代バンタム級王座決定戦では現在、フジテレビの人気番組『テラスハウス』に出演中のDykiが六川星矢とこの日一番の熱戦を繰り広げ、2−1の判定で勝利を収めた。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

“世界王者”山本真弘が61キロ級の強敵破る

2013.03.22Vol.587未分類
 立ち技格闘技『RISE 92』が17日、水道橋の後楽園ホールで開催され、日本人としてただ一人「IT’S SHOWTIME」の世界王座に就いた山本真弘がその2代前の王者であるカリム・ベノーイと対戦。延長にもつれ込む接戦を制し勝利を収めた。山本は左フックから右ロー、左右のフックから右ローの連発とコンビネーションを繰り出すと、ベノーイは右ミドルにボディーブローで応戦——。世界の61キロ級のトップ同士の対戦とあって、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。  本戦の判定では山本が1−0でドロー。延長戦ではインターバルの間、左の内ももを氷で冷やし続けていたベノーイに容赦ないローキックを浴びせ続けた山本が3−0で勝利を収めた。  この日は3つのタイトル戦が行われ、初代ライトヘビー級王座決定戦では上原誠が清水賢吾を2−1の判定で破り王座に就いた。スーパーライト級は左右田泰臣が、前回の対戦でデビュー以来の連勝を止められた王者・吉本光志に雪辱を果たし、ベルトを獲得。第4代バンタム級王座決定戦では現在、フジテレビの人気番組『テラスハウス』に出演中のDykiが六川星矢とこの日一番の熱戦を繰り広げ、2−1の判定で勝利を収めた。

堀口が念願の修斗世界フェザー級王座を獲得

2013.03.22Vol.587未分類
 プロフェッショナル修斗公式戦2013年第2戦が16日、水道橋の後楽園ホールで開催された。  この日は世界フェザー級と環太平洋ライト級のダブルチャンピオンシップが行われ、KRAZY BEEの堀口恭司と矢地祐介が勝利を収めた。  注目のフェザー級戦では堀口恭司が王者・扇久保博正を2R 1分35秒、スリーパーホールドで破り、悲願の世界王座を獲得した。グラウンドに持ち込みたい扇久保のしつこいタックルに手を焼く場面もあったが、タックルをしのいでのパウンドで相手のスタミナを削る。フィニッシュはタックルで追いかける扇久保をフットワークで交わすと、バックに回りスリーパーホールドで仕留めた。KRAZY BEEにとっては初めての修斗世界王座獲得となった。  セミファイナルの環太平洋ライト級戦では矢地祐介が星野勇二を3−0の判定で下し初防衛を果たした。  また昨年9月以来の参戦となった宇野薫は1R4分10秒、スリーパーホールドでキム・キュハを破り、2011年5月の西浦“ウィッキー”聡生戦以来の勝利を飾った。  フェザー級のサバイバルマッチとなった井上学vs山本賢治の一戦は、山本が3−0の判定ながら井上を圧倒。堀口を追い詰め、佐々木憂流迦と引き分けた実力者の井上を破ったことで、今後トップ戦線に絡んでくることは確実。熱いフェザー級にまた一人新たな選手が加わった。

キーワードで読むニュース -TOKYO HEADLINE-

2013.03.22Vol.587未分類
韓国でまたハッキング被害  韓国大統領府によると、20日午後、KBS、MBC、YTNら韓国の主要テレビ局や新韓銀行、農協などの金融機関のコンピューターが一斉に障害を起こした。韓国放送通信委員会が調査したところ、高度なハッキングによる障害であることが確認された。政府はサイバー攻撃とみて官民軍合同の対策本部を設置した。 陸自配備の用地取得を当面断念  政府が、与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊「沿岸監視部隊」の配備に向けた用地取得を当面断念する見通しとなった。地代として10億円を要求する町側に対し、防衛省の提示額は最大1億5000万円と隔たりが大きいため。宮古・石垣両島への陸自「警備部隊」配備にも影響を及ぼしかねない。 「2ちゃん」開設者 起訴猶予 「2ちゃんねる」で覚醒剤の購入をあおる書き込みが放置されていた事件で、東京地検は19日、麻薬特例法違反幇助容疑で書類送検されていた開設者の西村博之氏を起訴猶予処分とした。地検は処分理由を明らかにしていないが、関係先の家宅捜索後に違法情報を積極的に削除したことなどを考慮したとみられる。 キプロスで預金課税法案を否決  キプロスの国会は19日夜(日本時間20日未明)、ユーロ圏による100億ユーロ(約1兆2000億円)の金融支援の条件として銀行預金に課税する法案を反対多数で否決。預金者に負担を強いる異例の措置に各党が反発を示した。支援策が暗礁に乗り上げれば沈静化していた債務危機が再燃する懸念も拭い去れない。 新ローマ法王が就任ミサ  新ローマ法王フランシスコの就任ミサが19日、バチカンのサンピエトロ広場で行われた。法王は信者や各国政府首脳らを前に「教会の使命は人々を守ることだ」と述べ、約12億人のカトリック信者の頂点としての決意を表明。ミサには約130カ国・地域や国際機関から要人が出席。中国は代表を送らなかった。

南海トラフ巨大地震の被害想定 東日本大震災の10倍

WBCで日本準決勝で敗退 3連覇ならず

2013.03.22Vol.587未分類
 野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が19日(日本時間20日)、米国・サンフランシスコのAT&Tパークで行われ、ドミニカ共和国が3−0でプエルトリコを破り初優勝した。  3連覇を狙った日本は準決勝でプエルトリコに1−3で敗れた。  日本は先発の前田健(広島)が1回、制球が定まらず連続四球を出した後、5番アービレイスに甘いスライダーを中前へ痛打され先制点を許す。7回には能見(阪神)がリオスに2点本塁打を浴び0−3。しかし8回には井端(中日)の適時打で1点を返し、なおも1死一、二塁というチャンスを迎える。バッターは4番阿部。球場のムードも最高潮に達した。  ここでベンチは重盗のサイン。二塁走者の井端はスタートを切ったがすぐに三塁をあきらめ、二塁ベースに戻ったが、一塁走者の内川が二盗を試み、タッチアウトになり好機を潰した。  この場面を指揮官は「相手投手のモーションも遅かった。スチールで行ってもいい、というサインだった」と明かしたが、内川は「僕のミスですべてを終わらせてしまった」と涙を浮かべて自らを責めた。  大リーガー不在の中、国内組だけで戦った今回のWBC。4強という結果に「全員が精いっぱいやったので悔いはない」と主将の阿部は胸を張った。  日本代表は19日、成田空港着の航空機で帰国。首脳陣と選手代表らが会見し、山本監督は「スタッフと選手、裏方さんまで一つになった戦いができた。すばらしいチームを預からせてもらった」と大会を振り返った。  プエルトリコとの準決勝で反撃ムードに水を差した重盗失敗については、「100%の成功(確率)が大事な場面だったが、データから『いける』と判断した。悔いはない」と胸を張った。

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