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黒田勇樹「バブルがあって、映画も演劇も法令順守のルールがテレビ局に準じたものになってしまった」〈インタビュー前編〉

2023.05.06 Vol.Web Original

 昨今、「コンプライアンスの順守」という声が大きくなるにつれて「表現の自由」が侵されているケースはありはしないか? コンプライアンスの順守は当然にしても、制作の現場が過剰に反応したり、萎縮するあまり自ら規制をかけていたりするところはないか? ということで「コンプライアンスの順守と表現の自由の間」について考えてみる企画の第2弾は劇作家・演出家・映画監督、そして俳優とあらゆるスタイルで表現にかかわる黒田勇樹。前後編となったインタビューの前編では子役時代からの日本の表現に関する変遷を聞いた。

ふぉ~ゆ~の福田悠太、最新主演舞台で天使姿に「ずっとこれで。メンバーと4人で天使になろうかな」

2023.05.02 Vol.Web Original

 

 福田悠太(ふぉ~ゆ~)の最新主演舞台『ウィングレス(wingless)ー翼を持たぬ天使ー』が1日、新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開幕した。初日公演を控えてフォトコールが行われ、福田ら主要キャストと作・演出の鴻上尚史が取材に対応、本作への意気込みを語った。

 新感覚のファンタジー。人間に恋をしたために翼を捨てた天使が、もう一度天使に戻るために人間を救う戦いに挑む。

 元天使を演じる福田は天使の姿で取材に応じ、「天使役をやってみたいという気持ちがあったので天使役をいただけてうれしい。この羽根のように役者としては羽ばたいていくんだなと思います」と大真面目に挨拶。いつから天使を演じたかったのかと聞かれると「生まれた時から」と即座に答え、報道陣を笑わせた。

 天使姿が似合うとほめられると「今日からずっとこれでいこうかな。ふぉ~ゆ~のメンバーにも羽根をはえさせて4人で天使になろうかな」と笑顔を見せた。

 

稲垣吾郎「終わったらかわいがって」死刑執行人演じる舞台『サンソン』再始動で大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太におねだり? 

2023.04.14 Vol.Web Original

 

 稲垣吾郎が主演する舞台『サンソン ー ルイ16世の首を刎ねた男ー』(演出・白井晃)が14日、池袋の東京建物 Brillia HALLで開幕する。

 初日を控えた13日、同所で通し稽古が公開され、稲垣、そして大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太の主要キャストが取材に対応。舞台の見どころを聞かれた稲垣は「白井晃さんが作る美しい舞台芸術ですね。細部にもこだわっていて、見ている人の心にも記憶にも刻まれる深い素敵な作品に仕上がっています」と話した。

 18世紀のパリに実在した死刑執行人、シャルル=アンリ・サンソンの眼差しを通して、王族、貴族、革命家、一般庶民などフランス革命に関わった人たちの姿を描き出す。サンソンは、ロベスピエール、マリー・アントワネット、そしてルイ16世とフランス革命の名だたる人物の首を刎ねた男で、3000回もの執行を手掛けたとも言われる。本舞台では、彼のルイ16世への熱い想いがオーディエンスを揺さぶる。さらに市民のためを思って生まれた断頭台が招いたかもしれない状況には胸を締め付けられる。

 本舞台の制作を呼びかけたのは稲垣。もともと、坂本眞一による漫画『イノサン』に出会って興味を持ち、安達正勝の『死刑執行人サンソンー国王 ルイ16世の首を刎ねた男』を読んで舞台化を提案した。

「死刑執行人・サンソンという人物を僕も知らなかったです。歴史の教科書に載っているような人物でもなくて、どちらかというと歴史の裏舞台で活躍していた人間。そういった人間がいたという事をみなさんに知っていただけたら」

劇団EXILE・佐藤寛太「怒られながらやりたい」? 稲垣吾郎主演舞台『サンソン』で白井晃と再タッグ

2023.04.05 Vol.Web Original

 

 劇団EXILEの佐藤寛太が新たな挑戦をしている。稲垣吾郎が主演し、白井晃が演出する舞台『サンソン ー ルイ16世の首を刎ねた男ー』(4月14日~、東京建物 Brillia HALLなど)で、初日に向けて稽古場で刺激的な日々を過ごしている。映像、舞台といったフォーマットに囚われることなく、出演する作品ごとに演じる役柄につい視線が行ってしまう魅力を加えてきた佐藤。この舞台で向き合っているのはどんな役? 本人に聞いた。

 コロナ禍であらゆる業界や人々が影響を受けたが、なかでもエンターテイメント分野においてのそれは著しいものだった。多くのライブエンターテイメントは中止や自粛に。オンラインに場所を移したものも少なくない。

 舞台『サンソン ー ルイ16世の首を刎ねた男ー』もそのひとつ。2021年4月に東京で初演の幕が開くも、わずか数公演を行ったところで”強制終了”。そして、2年の時を経て、この4月、”再始動”を果たす。

 主演の稲垣吾郎を筆頭に、2020年時のメンバーも継続して出演するが、新たに加わったメンバーもいる。その1人が佐藤寛太だ。出演を決めたのは「白井晃の演出」だったという。

「白井さんが呼んでくれるのならぜひ、と。『銀河鉄道の夜』(2020年)で一緒にお仕事ができたのが、すごく楽しくて。演劇を何も知らない自分に一つひとつ 分かるまで教えてくれて、うれしかったんです。だから今回も怒られながらやりたいな、と」

『銀河鉄道の夜』では学びが多かった。そこで得た知見は確実に役者・佐藤の血肉になっているはずだが……「学びになっているかといえば、それはよく分からないです。いま言われていることが、あの時にも言われてたなってことばかりなんです」

「よく白井さんがおっしゃることに、丹田を押し下げて足から動け、というのがあります。僕はまだ映像と舞台、何が違うかってよく分からないですけど、舞台はカット割りがないから、今どこに話のポイントがあるかは舞台の上にいる自分たちが動きながら演出をつけていく部分だったりすることもあります。だから感情で突っ走るっていうより感情は持ちながらもこうグッと……」

窪田正孝、エヴァ舞台に意欲「無謀な挑戦だからこそ」歌舞伎町タワーの新劇場のこけら落とし公演

2023.03.29 Vol.Web Original


 窪田正孝が主演する『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』の製作発表が29日、東急歌舞伎町タワー(4月14日開業)内に誕生する新劇場「THEATER MILANO-Za」で行われ、話題も注目も集めている本作への思いと意気込みを語った。

 同劇場のこけら落としとなる公演。これまで多くの人を魅了してきたアニメーション作品を舞台ならではの演出でオリジナル作品として舞台化する。世界的な振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイが構成、演出、そして振付を担当。上演台本をノゾエ征爾が担当する。

 主演の窪田は、冒頭のあいさつで「文化村がものすごいものに挑戦したとその時に思ったんですけど、そこに飛び込んでみたいと思ったのは、役者という体現者としてのひとつのいい呪いというか性のような。無謀な挑戦だからこそ行きたくなる、好奇心というか冒険したくなるような気持ちが先行しました」と出演の経緯を説明。

 出演が広く発表された際に周りからの反響も大きかったそうで、「碇シンジをやるんでしょって言われ。僕は幸が薄い役が多くて、不幸を背負っているほうが好まれるようで……違いますよ!とハッキリ言ってやりました(笑)」

THE RAMPAGE 藤原樹が初座長「忘れることができないような最高の舞台に」佐藤流司、メンバーの龍らと舞台『カストルとポルックス』

2023.03.24 Vol.Web Original


 THE RAMPAGEのパフォーマー、藤原樹の主演舞台『カストルとポルックス』が24日、品川プリンスホテルステラボールで開幕した。

 同日、初日公演前に通し稽古が公開され、藤原ほか、新谷聖司、田村升吾、山﨑晶吾、うえきやサトシ、龍(THE RAMPAGE)、中村誠治郎、北園涼、そして原案・脚本・演出を担当し出演もする佐藤流司が取材に対応した。

 本作が初主演舞台となる藤原は「素晴らしいキャストのみなさん、アンサンブルのみなさん、スタッフのみなさんに囲まれて、恵まれた環境で主演を務めさせていただいています。初座長ということで、僕にとっても見に来てくださる皆さんにとっても忘れることができないような最高の舞台にしたいと思います。今日から10日間、15公演。ハードなスケジュールではありますが、安全第一で怪我がないように、全員で最後まで突っ走っていきたい」と、あいさつした。

THE RAMPAGEの山本彰吾「本当はもっと仲良くなりたい」最新舞台で怖くて嫌な役! 今田耕司、りんたろー。らと『正偽の芸能プロダクション』

2023.03.15 Vol.Web Original

 今田耕司と鈴木おさむのタッグによる舞台シリーズ第8弾『正偽の芸能プロダクション』が15日、千代田区のよみうり大手町ホールで開幕した。

 鈴木おさむが脚本・演出を担当し、今田が出演するシリーズの最新作で、小さな芸能プロダクションを舞台にしたストーリーで、プロダクションの経営者、元俳優、所属する芸人コンビの人生が交差し、ドラマティックに変化していく。時には残酷なジャッジに怖さも覚えたり……。

 キャストは、今田、りんたろー。(EXIT)、平井まさあき(男性ブランコ)、久保田悠来、そして山本彰吾(THE RAMPAGE)。山本は、芸人志望の猿田響役で、同じく芸人志望の猿川葵(りんたろー。)と出会って意気投合し、コンビを結成するのだが……。

EXIT りんたろー。、今田耕司の怒鳴り声に「泣きそう」舞台『正偽の芸能プロダクション』開幕

2023.03.15 Vol.Web Original

 今田耕司と鈴木おさむのタッグによる舞台シリーズ第8弾『正偽の芸能プロダクション』が15日、千代田区のよみうり大手町ホールで開幕した。

 鈴木おさむが脚本・演出を担当し、今田が出演するシリーズの最新作で、小さな芸能プロダクションを舞台にしたストーリー。日々繰り返す「売れる」「売れない」といった競争のなかで残酷としか思えないジャッジも。プロダクションの経営者、元俳優、所属する芸人コンビの人生が交差し、ドラマティックに変化していく。時には恐怖も覚えたり……。

 初日公演を控え、同日、通し稽古が公開され、終了後に今田、りんたろー。(EXIT)、山本彰吾(THE RAMPAGE)、平井まさあき(男性ブランコ)、久保田悠来の全キャストが揃って取材会が行われた。

 今田が演じるのは、芸能プロダクションを経営する殿山。所属タレントに対し、厳しい言葉をぶつけたり、厳しい判断をするシーンも。3度に分けて手渡されたという鈴木の台本は「最初のを読んで、それが完結しているぐらいだった」そうだが、追加されるほどに深みが増していったそうで、「我々の知らないようなことも盛り込まれていたり。いろんなことがあるんだろうなって」。

 できるマネージャーを演じる男性ブランコの平井まさあきも「週刊少年ジャンプを楽しみにする感じだった」という。

東京と福岡の2都市で上演決定 TEAM RevArt 第7回公演『恋砂―れんさ―廻』

2023.03.03 Vol.web original

 幅広いジャンルで活動する制作団体「TEAM RevArt 」が「コロナ禍のダメージに負けず前を向き、演劇の熱を消さない為、また小さな舞台でも演劇が充分楽しめる事を実感してもらう」をテーマに、第7回公演『恋砂―れんさ―廻』を東京と福岡の2都市で上演する。

 今回は、東京公演をダブルキャストとして『縁』『結』と2チームで、福岡公演は東京公演のキャストをシャッフルした公演となる。

『縁』チームは、『崖の上のポニョ』でポニョ役として声優を務めました神月柚莉愛とTEAM RevArt主宰の男澤博基を筆頭に三尾周平、飯田和之といった実力派の俳優が出演。

 また東京ガールズコレクションがプロデュースする令和時代のスターを発掘するガールズオーディションプロジェクト「DUO presents TGC AUDITION 2020」でグランプリに輝かれました上妻美咲も出演致する。

『結』チームは飛香まいと子役時代より数々の舞台に出演している若手俳優の寺尾歩武を主演に据え、中崎りつか、木嶋智哉といったお馴染みのキャストが作品を盛り上げる。

THE RAMPAGEの陣「意外と1人好きやなと思っちゃった」? 初めての一人舞台『Slip Skid』開幕 

2023.03.02 Vol.Web Original


 THE RAMPAGEのパフォーマーでリーダーの陣が初挑戦する一人舞台『Slip Skid』が2日、中目黒のキンケロー・シアターで開幕した。初日を控えた1日、通し稽古が公開され、陣が終了後に取材に対応。「何点を目指すとかじゃなく、誰かの気持ちにちょっとでも残ったら」と本作への想いや意気込みを語った。

 普段は16人でステージを作るが、約90分間たった一人でこれまでの人生が散りばめられたような舞台上を走り回り、時空を超え、あたふたと右往左往、そして観客の心も揺さぶる。物語はある日の帰り道で別れた親友が事故に遭ったことで展開。その次の日から主人公に奇妙な出来事が襲い掛かる。いつもの電車は逆方向に、コンビニにはそこにいるはずがない親友の姿があったり、さらに話しかけてもくる。不思議なやりとりの中で主人公が思うのは……?

 一人芝居に挑戦したことについて、陣は、昨年一人芝居の打診があったとしたうえで、「2人でやるとか他にも選択肢はあったんですが、僕の中でこういった大きな挑戦はそうできないだろうと思いました。自分ひとりで表現者として何かを作るということに挑戦したかった」。さらに、「一人と言いつつも周りのスタッフさんが素敵な舞台を作ってくれました。でも、舞台に立つのは僕ひとりなので、プレッシャーや覚悟みたいなものは表現者としてなくてはならないものだと思って取り組んできました」と説明した。

三宅健「すべて預けて頑張りたい」劇団☆新感線のシェイクスピア『ミナト町純情オセロ』で主演

2023.01.20 Vol.Web Original

 劇団☆新感線の最新舞台公演「2023年劇団☆新感線43周年興業・春公演 Shinkansen faces Shakespeare『ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~』」の制作発表が20日行われ、主演の三宅健、共演の松井玲奈ら主要キャストと、演出のいのうえひでのり、作の青木豪が登壇し、作品上演に向けて意気込みを語った。

 シェイクスピアの四大悲劇のうちのひとつ『オセロー』を翻案。舞台を戦前・戦中の関西らしきある港町に移し、混沌とした時代に生きるチンピラヤクザたちの人情悲喜劇として2011年に上演して注目も支持も集めた作品を、12年ぶりに再演する。

 初演では橋本じゅんが演じた泥臭いやくざの組長オセロを三宅、その妻モナを松井が演じる。

 本作で新感線の舞台に初出演する三宅は、オファーは「とってもうれしかった」とし、「新感線に出演することも初めてですしシェイクスピアの作品に出演するのも初めて。関西弁をしゃべるのも初めてですし、ハーフ役も初めて。とにかく初めて尽くしの作品。すごく楽しみにしています」と挨拶。

 松井もまた、初めての新感線。以前に『シレンとラギ』を鑑賞した際に「胸をつかまれたよう」だったとし、「劇団☆新感線の作品に出ることは目標のひとつみたいに感じていた」とそうで、念願の出演となる。「夢が一つ叶った。ここからは与えられた役を全うして、モナという役を生きていけたら」と、意気込んだ。

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