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松重豊『梨泰院クラス』悪役の優しい素顔に感謝「ウォンも高かったのでコンパクトな食事をしていたら…」

2025.01.10 Vol.web original

 

『劇映画 孤独のグルメ』の初日舞台挨拶が10日、都内にて行われ、俳優の松重豊、内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、オダギリジョーが登壇。さらに韓国の人気俳優ユ・ジェミョンも駆け付け、松重が韓国ロケの思い出を明かした。

 原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名グルメ漫画を原作に、2012年に松重豊主演でテレビ東京系で連続ドラマ化した大人気シリーズの劇場版。

 この日は、豪華な日本人キャストに加え、ユ・ジェミョンが緊急来日。『梨泰院クラス』の敵役など、日本でも人気の韓国ベテラン俳優の姿に、登壇を知らされていなかった観客は騒然。

 ひょんなことから不法入国となってしまった、松重演じる井之頭五郎と、ユ・ジェミョン演じる入国審査官の、言葉が通じない者同士のコミュニケーションがユーモラスに描かれるシーンに、松重も「何度見ても笑える」。

 ユ・ジェミョンは「私は韓国では、演出担当の方とたくさん会話しながら芝居を重ねていくんですが、今回、初めは意見を言うのが恐れ多いと思っていたんですけど、松重監督と少しずつ意見を交換し合ううちに気持ちが1つになっていく感じがしました」と言い、松重も「お芝居と言うのは言葉じゃない、気持ちなんだなと改めて感じました」。

 さらに松重は、韓国ロケで「非常にコンパクトなチームで、コンパクトなものを食べて、コンパクトなところに泊まっていたんです」と低予算ぶりを明かし「そうしたらジェミョンさんが“なんて勤勉な人たちなんだ、今夜は僕にごちそうさせてくれ”って。ラッキーと思いましたね。ウォンも高かったので。その節はスタッフ一同ごちそうになりまして、ありがとうございました」とぶっちゃけ、ユ・ジェミョンも大笑いしていた。

松重豊「韓国では大谷翔平より有名と言われて天狗になってる」『孤独のグルメ』海外人気に感激

2025.01.10 Vol.web original

 

『劇映画 孤独のグルメ』の初日舞台挨拶が10日、都内にて行われ、俳優の松重豊、内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、ユ・ジェミョン、オダギリジョーが登壇。松重が同シリーズの韓国での人気を笑いを交えて語った。

 原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名グルメ漫画を原作に、2012年に松重豊主演でテレビ東京系連続ドラマ化した大人気シリーズの劇場版。

 13年にわたり主人公・井之頭五郎を演じ、本作では監督・脚本・主演を務めた松重。見終わった後の観客に「皆さん、腹減ったでしょう? この映画、本当にお腹がすくように仕組まれているので(笑)」。

 劇場では、松重が監修した“濃厚豚骨ラーメン味”の会場限定ポップコーンをほおばる観客の姿も。松重は「最初は上の方にオニオングラタンチーズをかけて、途中からちゃんぽん味に変わって…と言ってたんですけど“無理無理!”って」と監修裏話を明かし「小銭が僕のところに入ってくる話ではないんですけど(笑)。楽しんでいただければ」。

 初日を迎え、遠藤憲一の出演情報も解禁。松重は「10人に1人くらいは“孤高のグルメ見てます”って言われていたので、映画でやってやろうと思って」と、若いころから役がよく被るという遠藤に劇中に登場するネタ番組『孤高のグルメ』の主人公・善福寺六郎役を依頼したと明かし「衣装は昔僕が来ていた衣装です」。次々と飛び出す裏話に客席のファンも驚いたり感激したり。

 さらにこの日は、韓国の人気俳優ユ・ジェミョンも登壇。松重は「今回の映画は、プロジェクトの段階から韓国と面白い話をやりたいというのがあって。ロケハンに行ったときに入国審査官の方にすごく親切にしていただいて」と、ユ・ジェミョンの役どころを思いついたと明かし、ほぼアドリブだったというユ・ジェミョンの笑いの芝居を絶賛。

 本作は韓国でも公開も控えており、松重も現地でのプロモーションにやる気満々。「ドラマの時から韓国や台湾、中国で非常に人気があって。韓国の釜山映画祭で取材を受けたとき“あなたは韓国では大谷翔平より有名だよ”と言われて天狗になっているところもあるんですけど。その勢いで韓国でもぶいぶい言わせてやろうかなと」と笑いを誘っていた。

杏『孤独のグルメ』パリの“お店探し”に協力 松重豊「持つべきものは娘だな」

2024.12.16 Vol.web original

『劇映画 孤独のグルメ』(2025年1月10日公開)の完成披露舞台挨拶が16日、都内にて行われ、監督・脚本・主演の松重豊と、出演の内田有紀、磯村勇斗、杏、オダギリジョーが登壇。松重と杏がパリロケの裏話で盛り上がった。

 原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名グルメ漫画を原作に、2012年に松重豊主演でテレビ東京系連続ドラマ化した大人気シリーズの劇場版。

 パリでのロケからスタートした本作。杏は「凱旋門をバックに五郎さんがいる、というだけで感無量でした」と振り返りつつ「五郎さんが食べてらっしゃるシーンのところで私も待機していたんですけど…辛かったです、おいしそうすぎて(笑)。先日、念願かなってレストランへ。めぐりたくなる気持ちがすごく分かりました」とファンぶりを披露。

 エッフェル塔をバックにした五郎の“孤独カット”が浮かびパリロケが決まったという松重だが「フランスにもパリに行ったことがなくて。パリといったら杏ちゃんだろう、と。シナリオハンティングのときから連絡して“杏ちゃん、映画に出てくれない? そしておいしいスープを教えてくれない?”って無茶ぶりをして」と明かし「何度も親子役で共演していて。持つべきものは娘だな」と杏に感謝。

 そんな杏は松重に「(リサーチで)パリで何件くらい回ったんですか?」と質問。松重は「フランス料理の中でもオニオングラタンスープが基本中の基本ということに気づいて、杏ちゃんに会ったときもおいしいオニオングラタンスープ知らない?ってリストアップしてもらって。そこ全部行きました」と杏のおすすめの店を網羅したと明かし、杏もその熱意にびっくり。

 SNSで寄せられた「心の糧となるものは?」という質問に「旅行。いろいろなところへ行って知らないものを食べる」と回答した杏。「今年は子どもたちとインドに行ってカレーを。まあおいしかったです。辛くて子どもたちは別メニューかなと思ったけど、カレーのほうがおいしいと。南インドのほうに行ったんですけど」と振り返ると、松重も「カレーの旅もいいですね。南インド料理好きなんですけど行ったことないので…また紹介していただいて」と、杏のサポート継続に期待を寄せていた。

磯村勇斗、阿部一二三から「減量」役作りを称賛されるも「肩幅が広いので」

2024.10.24 Vol.web original

 

 映画『八犬伝』(10月25日公開)のトークイベントが24日、都内にて行われ、俳優の役所広司、磯村勇斗が登壇。応援ゲストとして柔道家の阿部一二三も駆けつけ、劇中の磯村の減量ぶりに感嘆した。

 滝沢馬琴による「南総里見八犬伝」の世界と、その作者・馬琴の実話という2つのパートが交錯する、山田風太郎の同名小説の映画化。

 初共演で親子役を演じた役所と磯村。役所が「減量して、死に向かって日に日に痩せていく姿を演じる磯村くんを心配していました。このままあの世に行ってしまうのではと心配でした」と撮影現場を振り返りつつ「磯村くんは肩幅が広いので、肩だけはそのままで…」と茶化すと、磯村も「肩を削っておけばよかったなと後悔してます(笑)」。

 さらにこの日は、東京、パリオリンピックの金メダリストでもある柔道家・阿部一二三選手が応援ゲストとして登壇。失明してもあきらめることなく28年をかけて「八犬伝」を完成させた馬琴に、“あきらめない男”阿部選手も「あきらめない心は奇跡を呼ぶんだな、と。僕自身も試合に出れば最後までやり遂げる気持ちでいるので、とても共感しました」。

 すると役所は「柔道家の心にも響くとは思ってなかった」と喜びつつ「以前に加納治五郎の役をやったことがあるんです。だから一二三さんも、この映画をけなすことはできないと思う(笑)」と、伝説的柔道家を引き合いにしニヤリ。

 イベント前に阿部選手と減量の話をしたという磯村が「アスリートの方の本当の減量はすごいなと思いました」と語ると、阿部選手も「本当に顔もこけて目も出て…相当、大変な思いで減量したんだろうなと」と磯村の役作りに感嘆。

「努力は才能に優る」という劇中の言葉にも「自分が納得するものを作り出すために絶対に妥協してはいけないという馬琴の思いに、自分も最高の阿部一二三を作り上げたいと思いました」とさらなる意欲を見せていた。

 

役所広司が「仕事で怒らない理由」に磯村勇斗が共感「僕もコントロールするようにしています」

2024.10.24 Vol.web orignal

 

 映画『八犬伝』(10月25日公開)のトークイベントが24日、都内にて行われ、俳優の役所広司、磯村勇斗が登壇。磯村からの“直撃インタビュー”に対する役所の回答に一同が感嘆した。

 滝沢馬琴による「南総里見八犬伝」の世界と、その作者・馬琴の実話という2つのパートが交錯する、山田風太郎の同名小説の映画化。

 この日は、馬琴役の役所とその息子・宗伯役の磯村が“親子”で登壇。役所と初共演となる磯村は「ずっと現場にいらっしゃって、本当に現場がお好きなんだなと。僕も現場が好きなのでこれからも現場にいることを大切にしたいと思いました」と振り返ると、役所は「美術さんが作ってくれた馬琴の部屋にいたほうが、ここが自分の居場所なんだと一番安心するんです」と照れ笑い。

 シーンの前に集中する役所の姿にも「勝手ながら学ばせていただきました」と明かしていた磯村。この日は、一般から寄せられたものと磯村自身の質問を役所に“直撃”。

「長く役者を続けていくために大切にしてきたことは」という磯村からの質問に、役所は「俳優も社会人なので。俳優だから許されることは無いんですね。社会人として、挨拶ができること、遅刻しないこと。そして作品はチームで作るものだから人間関係を大切にすることが一番大事な気がします」と真摯に語りつつ「やっぱり人間的に欠陥があると呼ばれなくなる(笑)」と“長続き”の秘訣を語り、会場も大笑い。

「良い人間関係が一番、楽しいものを作り出す気がする」という役所の言葉に磯村も「長く続けられている方を見ると、皆さんすごく腰が低かったり物腰が柔らかい」と納得の表情。

 そんな役所だが、磯村から「馬琴はけっこう息子に厳しかったですけど、普段、怒ることや怒鳴ることってありますか」と聞かれると役所は「仕事場ではほとんど無いですね。若いころ、ちょっとカッとして怒ったことがあるけど、良いことは一つもない」。

 プライベートでは?と聞かれると「ときどきありますけど、じっと我慢してますね(笑)。うちの庭をトイレと思っている野良猫にカッとしたり、それにエサをあげている人がいるとムッとしますけど…動物をかわいがってるんだから、と我慢してます」と苦笑。

 磯村も「僕も現場で怒ったりカッとなることはないですね。普段もイラっとすることはありますけどコントロールするようにしています」と言い、役所も「偉いねー」と感心。

 磯村から役所へのインタビュー状態となった質問コーナーに、磯村も「本当に贅沢」と顔をほころばせていた。

 この日は柔道家・阿部一二三選手も応援ゲストとして駆けつけ、馬琴の「あきらめない心」に深い共感を寄せていた。

 

新垣結衣「人生初の助演女優賞」助演男優賞・磯村勇斗からの花束贈呈に感激

2024.05.22 Vol.web original

 

 第33回日本映画批評家大賞 授賞式が22日、都内にて行われ『正欲』で助演女優賞を受賞した新垣結衣が、助演男優賞を受賞した共演者・磯村勇斗からの花束贈呈に笑顔を見せた。

 1991年、発起人・水野晴郎をはじめ淀川長治、小森和子ら当時を代表する映画批評家たちの提唱により「映画批評家による、批評家だけの視点で選出する、他に類をみない映画賞」として設立された映画賞。

『正欲』で助演女優賞を受賞した新垣は「映画賞で助演女優賞を頂くのは人生で初めて」と喜びつつ「この作品は私にとっても大事なことをたくさん教えてくれた作品」と感謝。

『正欲』では人に言えない一面を抱える女性を演じ「想像するしかない部分がたくさんあって大変でした」と難しい役どころを振り返った。

 この日は『正欲』で偽装結婚をする元同級生同士を演じた磯村勇斗も『月』で助演男優賞を受賞。磯村は新垣に花束を贈呈するプレゼンターを買って出たとのことで、磯村から花束を受け取った新垣も満面の笑み。

 障がい者施設で大量殺人を起こす青年を演じた磯村は受賞に「作品の内容もそうですし演じた役のことも考えると、どう受賞を受け取ったらいいのかという思いと役者としての喜び、2人の自分が戦っています。それくらい難しい役でした」と振り返りつつ「だからこそ映画作りの現場って楽しい。辞められないなと思います」とさらなる意欲。

 磯村は『波紋』で主演女優賞を受賞した筒井真理子の息子役も演じており、筒井の受賞時にも花束プレゼンターとして再登場。島敏光選考委員からも「どんな役でもできるのでは」とたたえられていた。

【受賞一覧】
作品賞:『ほかげ』(監督・塚本晋也)
監督賞:荻上直子(『波紋』)
主演男優賞:東出昌大(『Winny』)
主演女優賞:筒井真理子(『波紋』)
助演男優賞:磯村勇斗(『月』)
助演女優賞:新垣結衣(『正欲』)
ドキュメンタリー賞:『ライフ・イズ・クライミング!』(監督・中原想吉)
アニメーション作品賞:映画『窓ぎわのトットちゃん』(監督・八鍬新之介)
新人監督賞:金子由里奈(『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』)
新人監督賞:工藤将亮(『遠いところ』)
新人男優賞(南俊子賞):アフロ(『さよなら ほやマン』)、(『さよなら ほやマン』)
新人女優賞(小森和子賞):花瀬琴音『遠いところ』
脚本賞:上田誠(『リバー、流れないでよ』)
編集賞(浦岡敬一賞):今井大介『#マンホール』
撮影賞:芦澤明子『スイート・マイホーム』
松永文庫賞(特別賞):八丁座
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):木野花(『バカ塗りの娘』)
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):小林薫(『バカ塗りの娘』)

選考委員は島敏光、伊藤さとり、新谷里映、中村梢、松崎健夫、安田佑子

磯村勇斗「顔が違った!」と霜降りせいやを大絶賛! チルダイブでストレス解放

2024.04.11 Vol.Web Original


 俳優の磯村勇斗、お笑いコンビ・霜降り明星のせいやが4月11日、千代田区のベルサール秋葉原で、リラクゼーションドリンクブランド「CHILL OUT」のリニューアルを記念した「レッツ!チルダイブ」PRイベントに登壇した。

 ブランドアンバサダーに就任し、CMにも出演している磯村は「アンバサダーとは関係なく普段から飲んでいたので、お話をいただいた時には、ついにいただけたかとうれしかったです。飲んで来てよかった」と、にっこり。

 最近ストレスを解放できていない人の代表としての登壇と紹介された、せいやは「僕もアンバサダーみたいな格好いいので出たかった」とさらにストレスをかけられた様子。「こんなチェックでポップなのに……ストレスを解放できてない代表?……一番怖い」と、表情を曇らせた。

磯村勇斗『月』で最優秀助演男優賞受賞「作るにも公開するにも壁があった」

2024.03.08 Vol.web original

 第47回日本アカデミー賞授賞式が8日、都内にて行われ、『月』の磯村勇斗が、最優秀助演男優賞を受賞した。

 優秀助演男優賞を受賞したのは、磯村勇斗(『月』)、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)の5人。

 トークでは、磯村が、客席にいる神木隆之介と「会うとベタベタしてしまう」との仲の良さを披露。

 特攻隊員役で、初めて坊主頭にしたという伊藤は「もともと戦争をテーマにした作品に興味があって。自分のご先祖でも実際に特攻隊員として行かれた方がいらっしゃったので、そういう思いを背負いながら演じさせていただきました」。

 眉毛まで金髪という姿で目を引いた菅田将暉は、父親役の役所広司から「奥様(小松菜奈)とも親子役をしたことがあるので、もう親戚みたい」と言われ、うれしそうな笑顔。

 大泉洋が、初司会に緊張気味の岸井ゆきのをトークで和ませつつ「何だったら、僕がそこ(司会席)に行ってもいい」と言い出し、笑をさそう一幕もあった。

 最優秀助演男優賞を受賞したのは『月』で、葛藤を抱えた障がい者施設職員を演じた磯村勇斗。

 磯村は「この映画は参加するにも作るにも、公開するにもたくさんの壁があって、映画1本を皆さんのところにお届けするまでに、どれほど大変かを痛感した作品」と振り返り、本作への参加を声がけしたというスターサンズの故・河村光庸プロデューサーをはじめ、ともに壁を乗り越えたスタッフ、キャストに感謝。

「これからも自分の足で、地に足をつけてスクリーンで生きていきたい」と語っていた。

アート好き磯村勇斗「間違いなく一番好き」キース・ヘリング展サポーター就任に感激

2023.12.08 Vol.web original

 

 俳優の磯村勇斗が8日『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』内覧会に登壇。同東京展のスペシャルサポーターを務める磯村が専門家とへリングやアートの話で盛り上がった。

「休日に美術館に行ったり、撮休のときはその土地の美術館に行くくらいアートが好き」という磯村。一番好きなアーティストはと聞かれると「キース・ヘリングですね。間違いなく一番好きなアーティスト。取材などでキース・ヘリングが好きとお話していたのが、こういう形で結びついて、すごくうれしく思いました」と展覧会サポーター就任を喜んだ。

 大学時代に美術を学んでいたときに、ヘリング作品を見て「ビビッと来たんです」という磯村。この日は、中村キース・ヘリング美術館顧問で、本展監修を務める梁瀬薫氏も登壇。

 梁瀬氏に質問したいことはと聞かれた磯村は、実際にヘリングと会ったことがあるという梁瀬氏にヘリングの印象から現在のNYのアートシーンについてまで、アート好きならではの視点で次々と質問。

 梁瀬氏が「キースさんとは会ったというか、絵を描いている姿を見ていたという感じだったんですけど、積極的にしゃべるよりというより絵を描くから見て、という方。ボソボソとしゃべる、背がひょろながくて色白で…ダサい感じの普通の男の子という感じでした(笑)」と振り返ると、磯村は「うらやましいです。キースは来日もしているんですよね。そのとき僕は生まれてもいなかったので。すごく見たかった」と目を輝かせた。
 
 梁瀬氏から貴重な話を引き出し「キースは天才肌だとずっと思っていたんですが、努力家でもあったと聞いてより好きになりました」。

 近年は映画『PLAN75』や『月』、『正欲』と話題作で難しい役どころを演じ高い評価を得ている磯村。アートが俳優業への刺激になるかと聞かれると、「絵は自分の世界を広げてくれるもの。想像力をかき立て豊かにしてくれる。役者も想像力が必要なものなので、それを養う力がアートにはある気がします」と語っていた。

『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』では、ヘリングが生きた31年間の生涯のうち、わずか10年ほどの創作活動期間で生み出した作品群から、6メートルに及ぶ大型作品や貴重な日本初公開作品を含む約150点の作品を展示。六本木・森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)にて12月9日から2024年2月25日まで開催。

新垣結衣と磯村勇斗「偽装結婚」の役どころに「何ら違和感ない」

2023.11.11 Vol.web original

 

 公開中の映画『正欲』の舞台挨拶が11日、都内にて行われ、俳優の稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香と岸善幸監督が登壇。新垣と磯村が偽装結婚をする役どころについて語った。

 作家・朝井リョウによる第34回柴田錬三郎賞受賞作を原作に、さまざまに異なる背景を持つ人々を通して人が生きるための推進力とは何かを問う衝撃作。

 あることから偽装結婚をする元同級生同士を演じた新垣と磯村。2人の偽装結婚について聞かれると、新垣は「手を取り合って、この先の未来を一緒に乗り越えていくという意味では、何ら変わりないというか、偽装ということでもない気がしました。2人の形は不自然なことと思わなくて、この2人がこういう形で一緒にいるというのはすごく納得していました」。

 一方の磯村も「僕も何ら違和感なく。家族とか家庭はいろんな形があると思う。この2人のような関係性で過ごすのも今の時代、ありうる形だと思う。2人の時間がいとおしいと思いました」と振り返った。

 初共演ながら演じた難しい役どころに、新垣が「2人のシーンの初日から自然とそういう空気ができていました」と振り返ると、磯村も「シーンを重ねるごとに無理せずゆっくりよりそっていけたかなと思う」と、2人でうなずき合っていた。

稲垣吾郎と新垣結衣「見たことがない自分の表情」映画『正欲』完成作に感動

2023.11.11 Vol.web original

 

 公開中の映画『正欲』の舞台挨拶が11日、都内にて行われ、俳優の稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香と岸善幸監督が登壇。完成作を見た感動を熱く語り合った。

 作家・朝井リョウによる第34回柴田錬三郎賞受賞作を原作に、さまざまに異なる背景を持つ人々を通して人が生きるための推進力とは何かを問う衝撃作。

 お互いに本作が初共演。映画祭や取材などで初めてそろったといい、稲垣は「うれしかったですよ、撮影中なかなかお会いできない方もいましたし、現場でお会いしても皆さん役として生きていたので。皆さん、僕を見る目の光り方が今と違う」と言い、それぞれと対峙するシーンについて「皆さんすごい集中力で。僕は内心、びくびくしていました(笑)」と振り返った。

 完成作を見て全貌を知ったというキャストたち。稲垣と新垣は、佐藤と東野の緊迫のシーンを「本当に素晴らしかった」「見て心が震えました」とファンさながらの熱弁で絶賛し、佐藤と東野も恐縮しきり。

 稲垣は新垣についても「“ガッキー”ではない目の光り方をしていた」と感嘆。岸監督が奥行きのある俳優たちの芝居に「編集作業で見入ってしまうほどだった」と振り返り「見ていただく表情は僕の中でベストショット。特に稲垣さんと対峙する皆さんがどういう表情になるか」。

 稲垣が「自分でも見たことのない表情がありましたね」と言うと新垣も「ありましたね。今回、自分がどう映っているかを全く考えてなくて(完成作を見て)あ、こういう顔をしていたんだと思うこともありました」と感嘆。

 最後の締めの挨拶では、急きょ一番最後にコメントすることになり、あわてる新垣を稲垣がフォロー。新垣は「優しい!(笑)」と稲垣に感謝しつつ「映画の登場人物たちのような気持ちを抱えて生きている人は今もどこかにいる。それがどういうことかを考え続けていきたいと改めて思うきっかけをくれた作品」と出会いに感謝していた。

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