日本青年会議所の「第35回青年版国民栄誉賞 TOYP(The Outstanding Young Persons)2021」の最終選考会が8日、オンラインで開催された。選考会にはファイナリスト20名が参加、熱のこもったプレゼンテーションを行った。
「JCI JAPAN TOYP」は、環境、医療、経済、政治、科学技術、文化、芸術、スポーツなどのあらゆる分野において、社会に持続的なインパクトを与えることができる可能性を秘めた若者、地域に好循環を起こす傑出した若者を発掘し、応援する機運を高めていくもの。1987年にスタートし、途中名称を変えながらも、現在まで継承されている。また、青年版国民栄誉賞の位置づけもされている。
35回目となる今年は過去最多の405名がエントリー。20名のファイナリストは、TOYP委員会メンバーの投票による一次選考、全国各地の青年会議所の理事長と一般の方を含む7000名超のウェブ投票による二次選考を経て選ばれた。
最終選考では、グランプリ1名、準グランプリ2名、入賞7名を決定。結果は、7月3日の授賞式で発表する。グランプリには副賞として活動資金100万円、準グランプリには30万円が贈られる。受賞者は、国際青年会議所が開催する「JCI TOYP 2021」の日本代表としてエントリーする。
選考会冒頭の挨拶で「受賞者を選ぶだけでなく、(選考委員の)専門的な視点から活動へのアイデアやアドバイスをすることで、さらなる活躍のための成長の機会となるようにしていただきたい」と話していた青木孝太副会頭は「ファイナリストにとっても有意義な最終選考会になったと思う」と総括した。
最終選考会の選考委員は、次世代の人材育成を行っている一木広治氏、参議院議員の今井絵理子氏、参議院議員の音喜多駿氏、NewsPicks StdiosのCEOの金泉駿輔氏、TOYP受賞者で京都で飲食店「佰食屋」を経営する中村朱美氏、同じく過去受賞者で全国で次世代リーダーを育成する活動を展開するひろおか政幸氏、産婦人科医の丸田佳奈氏、オリンピアンでタレント、スポーツ解説者の宮下純一氏、新しい働き方や組織作りを模索・提案する若新雄純氏(五十音順)が務めた。