舞台でも活躍中の演技派エロメン・有馬芳彦さんにインタビュー・前編【田口桃子の脱こじらせへの道 第57回】

 前々回に期待のエロメンとして夏目哉大さんのインタビューをしましたところ、編集部から「ぜひ、また」というお話をいただきまして、今回は舞台でも活躍中のエロメン、有馬芳彦さんにインタビュー。有馬さんに女性向けAV出演のきっかけから、出演する舞台のことなど、いろいろうかがいました。
■女性向けのAVが日本にあるって知らなかった

 ――デビューして何年になります?
「もう5年になりました」

 ――いまさらではありますが、女性向けのAVに出ることになったきっかけはなにがあったんでしょうか?
「ずっとテレビ番組の制作会社でADをやっていまして、そこを辞めた後は小さなプロダクションにいくつか所属して、小劇場にばかり出ていたんですよ。でもコネがあるわけでもないし、何かの大会でグランプリを取ったりというわけでもなく、このままやっていてもずっと売れない小劇場俳優で、ずっとバイトをしながらちまちま芝居をしていくのかな、と思っていた時期があったんです。そんなときに知り合いの芸能事務所のマネジャーさんから“エロメンやらない?”って急に言われたんです。名前からしてエッチなことなんだろうなと思って、最初のうちは詳しく話を聞かず“いやいや、やりませんよ”と断っていたんですよ。でも会うたびに言われたら気になって、それでSILK LABOのホームページでサンプル動画を見せてもらったら、普通にドラマなんですよね。映像も一眼のカメラで撮っていて綺麗。“これAVなんですか? ”って聞いたら“女性向けのAVなんだ”って言われたんです。女性向けのAVが日本にあるって知らなかったのでビデオをお借りして見せてもらったら、ドラマがあって、その流れから自然に絡みがあった。男性向けはドラマと絡みはセパレートされちゃうものが多いじゃないですか。だけど女性向けでは、本当にドラマの流れでそのままセックスもしていて、すごくきれいだなと思ったんです。 “これなら、ぜひやらせてください”とお願いして1カ月後に面接。その面接の1カ月後に撮影しました」

――5年間エロメンとして活動してきて、自分の中で何か変わったことはありますか?
「根本的なスタイルとかビジョンなどは変わっていないと自分では思っています。唯一変わったとするならば、普段女性を見る目だったり、接し方だったりは変わっているでしょうね」

 ――それは恋人に対して?それとも女性全般に対して?
「両方ですね」

――あえて気をつけているところはありますか?
「100%プライベートなのに撮影の絡み前と同じことを多分していますね(笑)。ツメを切ったりとか、女性がトイレ行っている最中にツメをきれいにしたりとか、怪我させないように気をつけたりとか(笑)」

 ――セックスの面では女性に気を遣うことが当たり前になっているんですね。それ以外の部分でも、女の子の扱いに慣れてきたなという実感はありますか?
「それはないですね」

 ――では女性と接する時にここが苦手みたいなものは?
「駆け引きです。女性って素直に言わない部分ってすごくあるじゃないですか。こっちとしてはストレートに言ってほしいんだけど、まどろっこしく言ってちょっと男性を困惑させるところがある。そこの見極めが全然分からないですね」

 ――そういう時ってどうしています? 強引に行きます?
「勘を信じます。強引に行ったほうがいいと思えば、ちょっと腕を引っ張ったりとかしたりします。で、そうした後に反応を見て“あっ、違ったんだ”というときもあります(笑)」
■男性向けAVはスタイルが違うので出たいとは思わない

――エロメンとして活動してきたなかで、印象に残っている出来事とか作品ってありますか?
「3Pですね」
 
 ――おお(笑)。
「普通ないじゃないですか。えっ? あります? ないですよね。3Pはやっぱり、男優になったからこそできたもの。本当にモザイクの向こう側というか画面の向こう側にいるんだという気になりました。錯覚しましたね」

 ――女性向けだと今のところ、3Pが1番ハードですよね。
「そうですよね」

 ――有馬さんの主演で『断れない男』という、3つのシチュエーションでそれぞれ断れない男を演じるという作品があるんですが、その中の1本に、エレベーターに閉じ込められてしまっているときに女性2人が言い寄ってきて、断れなくてエレベーターの中で3Pをするという作品がありました。
「3PってSILK LABOでもあって、自然な流れからの3Pできれいに見せるじゃないですか。でも、そのエレベーターの中での話は僕が今まで出た作品の中でも一番男性向けに近い形だったんです。(※有馬さんはSILK LABOでは女性一人、男性二人の作品はありますが、女性が複数のパターンは今回のGIRL’S CHの作品が初)で、“もういいや”って、思いっきり男性向けっぽく、自分が興奮するように撮影でもやったんですけど、今でもあれを見て抜けますもんね」

 ――自分で見てですか?
「ええ、自分の作品で。僕、自分の作品見ますよ」

 ――そうなんですか!
「自分を見て興奮してるわけではないですよ(笑)。自分がされているところを見てです」

 ――女の子2人が一気に攻めてくるなんてシチュエーションはプライベートでは絶対にないですよね。
「女性2人というのは本当に“向こう側”の世界でしたね。忙しかったです」

 ――そうでしょうね。
「やっぱり、あれが一番今でもすげえなって思いますね」

 ――それをきっかけに男性向けAVにも出てみたいといった気持ちにはなりませんでした?
「それはスタイルが違うのでないですね」

 ――時間が止まっても?
「止まってもです(笑)」

 ――時間が止まる作品って出演者の皆さんはすごく大変だと思うんですが、そういうことに挑戦したいというような気持ちはありますか。
「女性向けのレーベルが作る作品だったら、ということであれば考えられると思います。例えば、GIRL'S CHで男性向けに近いシチュエーションの作品というのはありだと思っているんですよ。ただ男性向けのレーベルに出るというのは許さないんですよね。何のために今、女性向けの作品に出ているのかということが根本から崩れてしまうので」

 ――今出ている女性向けの作品は“有馬芳彦が演じる”ということを前提に成立している作品ですもんね。男性向けの作品の場合は先に企画があったりメインの女優さんがいて、それに合わせた職人を求めていくといったところがありますよね。それは確かにスタンスとして違って来るのかもしれないですね。
有馬芳彦(ありま・よしひこ) プロフィール
1985年7月21日生まれ
身長:174cm
血液型:AB型
趣味:ギター弾き語り
特技:料理

出演舞台「宇宙SORA」公式サイト:http://www.loverockstars.net/uchusora/

(写真・蔦野裕)

⇛後編はこちらから
舞台でも活躍中の演技派エロメン・有馬芳彦さんにインタビュー・後編
http://www.tokyoheadline.com/190222
<バックナンバーはこちら>

【第54回】着エロから女性向けAVへ…期待のエロメン夏目哉大さんにインタビュー・前編
http://www.tokyoheadline.com/186466/

【第55回】もっと相手を気遣ったセックスを…期待のエロメン夏目哉大さんにインタビュー・後編
http://www.tokyoheadline.com/186471/

【第56回】「認める」時代
http://www.tokyoheadline.com/187905/



田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。