新しい技術に触れると感動! “自分でやらないと”となっちゃう ビットバンク株式会社 代表取締役CEO 廣末紀之

Startup Hub Tokyo
廣末さんは大学卒業後、野村証券に入社。退社後、GMOで常務まで務めるもガーラという会社の社長に就任し、そこを立て直しジャスダックに上場させた。しかしそれでも飽きたらず、ブームになる前にカーシェアリングの会社を立ち上げ、今は仮想通貨を扱うビットバンク株式会社の代表取締役CEO。起業家精神の塊のような人物だ。
廣末紀之(ひろすえ のりゆき)早稲田大学理工学部卒。野村証券にてキャリアをスタートさせ、その後スタートアップ経営に長年携わる。GMOインターネット(株)常務取締役(現東証一部)、GMOメディア(株)代表取締役社長(現東証マザース)、GMOリサーチ(株)代表取締役社長(現東証マザース)、ガーラ(株)代表取締役社長(現JASDAQ)、コミューカ(株)設立 代表取締役社長、ビットバンク(株)設立 代表取締役社長。得意分野は金融、インターネット、新規事業。
 仮想通貨は今でこそ日本でも盛り上がっていますが、創業時はまだ逆風が吹いていたのでは?
「今は創業時に思った通り、仮想通貨の技術の素晴らしさをみなさんに理解していただけるようになって、日に日に関心度が高まっている状況です。でも私が創業した時はマウントボックスという世界一の仮想通貨の取引所が渋谷にあったのですが、そこで管理ミスがあり、当時で500億円の仮想通貨が紛失してしまうという事件が起こったんです。これを見て“円天詐欺だ”と思った方がすごく多かった。ほとんどの方がそう思ったんじゃないでしょうか。設立初期は世間では“仮想通貨は怪しい”という見方が90%以上だったので、我々も同様に見られてしまいました。当然、銀行口座は作れないし、うちの社員はアパートの賃貸もできない。そういうことがありました」

 どこで潮目が変わったんでしょうか?

「昨年5月に改正資金決済法というものができまして、そのときに仮想通貨をお金的なものとして認めますということになりました。それからその技術を使って三菱UFJ銀行などが独自に仮想通貨を発行しようという動きが出てきた。それで世間的に“もしかしたら仮想通貨って面白いものなんじゃないか”というように見方が変わってきました」

 仮想通貨というものは実際どんなもので、今後はどうなっていくんでしょうか。

「現在、通貨は国家という単位で、日本でいえば政府、日銀が通貨の発行管理を独占して、それを強制通用させている。仮想通貨の世界では、例えば私はヒロピーコインというものを持っているんですが、現在では誰も欲しがりません。でもそれに価値を感じる人たちがいればその経済圏で流通させることができます。もちろん法的には強制通用は日本円でやるんですが、違う世界でそういうものを流通させる可能性が出てきたんです。現在の仮想通貨の技術というのはインターネットで言うと、イメージ的には1993年ころのナローバンドの時代。ネットもその上にブラウザーとかメールとかいろいろなアプリケーションが乗ってきて使い勝手が良くなってきた。仮想通貨も同じように技術が発達してくると思います。仮想通貨というのは1円未満の送金ができる。ビットコインでいえば、一番最少の単位は0.0001円です。こうなると新しいビジネスモデルができるようになります。例えば、インターネットというのは従来の金融システムを使っているから300円未満の課金というのは合理性がないんです。したがって何が起こったかというと、どうせ取れないんだったら無料にしちゃえとなって広告モデルになった。ところがウェブページ1枚見るのに0.001円をもし課金できていたら、広告モデルにはならなかったと思うんです。これは現代の金融システムでやろうとするからそういうモデルになってしまった。マイクロな課金がグローバルで無人でできるとなれば、世界ががらっと変わる。あと数年のうちにそういう世界がやってくるだろうということは確信しています」

 なぜここまでチャレンジングな人生を?

「単純に新しい世界を自分の手で作ってみたいということなんです。僕は妄想癖みたいなものがあって、5年後とか10年後の世界ってどういうふうになっているんだろうっていうことを考えたり夢想するのが好きなんです。お金の世界でいえば、これだけデジタルの世界になっているんだから、有体のお札とかコインっていらないよね、とか、なんで送金するときに銀行なんかに行って書類書いてということをやっているんだろうといったことを考えてしまうんです。仮想通貨は自分のお金は自分で管理ができて、海外への送金もあっという間に24時間365日手数料なしでできる。しかも1円未満の送金もできちゃう。そういうような技術に触れちゃうと感動して、もう“自分でやらないと”という考えになっちゃうんです(笑)」

 起業を志す人へのメッセージを。

「新しいことにチャレンジするというスピリットが世の中を動かす原動力になると思うので、もっとそういう人が増えないと社会は良くならないと思っています。ただ問題なのは社会の仕組みが硬直してしまっているので、チャレンジして失敗したときに、リカバリーがしにくい状況になっていること。チャレンジして失敗しても再チャレンジの機会があるような、そんな社会になればいいなとは思います。僕は死ぬまで自分のできる範囲で新しいことにチャレンジして、楽しんで生きていきたいと思っています。まあ失敗することも多いんですけど(笑)」
Company Profile

ビットバンク株式会社
【所在地】〒150-0002 東京都渋谷区2-10-15 NV_1 BLDG 7F
【URL】https://bitcoinbank.co.jphttps://bitcoinbank.co.jp
【設立】2014年5月
【資本金】3億8100万円
【社員数】17名
【事業内容】仮想通貨関連事業(仮想通貨取引所bitbank、20倍レバレッジのBTCFX、投資ができるビットバンクトレード、国内最大のビットコインニュースメディア・BTCNの運営)
【所属団体】日本仮想通貨事業者協会 ブロックチェーン推進協会
起業をする人・考える人への応援メッセージ

起業する人(チャレンジする人)が多ければ多いほど社会は活性化し、より良い世の中に近づくと信じています。
一度きりの人生なので、後悔しない人生(私にとっては、自分自身で意思決定し、自己責任で完結できる人生)を送ろう!
起業をするのは誰でもできますが、継続して成長するのは非常に困難です。
しかし、大失敗さえ避けられれば、何度でもチャレンジすることができますので、自分を信じてまずは第一歩を踏み出してみよう!
廣末紀之


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起業や新規事業を成功させるためにはコツがある。事業構想の方法、失敗しない資金調達など、氏の多くの成功や失敗の経験から、押さえておきたいポイントを伝授。

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