みんな欲求不満なんだ【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第4回】

3/11に行われた、夏目哉大くんのチャリティーハグイベント。1,000円募金につき30秒のハグができ、収益の全額を2018年2月6日に発生した台湾東部の地震復興支援として寄付させていただきました

 GIRL’S CHは動画販売をメインとしたサイトですが、それ以外でもさまざまなコンテンツがあります。

 オープン間もない頃から開設してきた「掲示板」には、ユーザーの皆様からのたくさんの書き込みが投稿されます。

 たとえばサイト上の誤表記やシステムエラーを指摘してくださったり、「こういう企画が見たい」というご要望をくださったり。

 私も「スタッフ田口」として、皆様のご意見に返答しています。

 そんな掲示板のスレッドのうちで、スタッフが入り込む余地がないほど、ユーザーの皆様同士で盛り上がっているスレッドがあります。

 タイトルは「欲求不満」。

 内容はタイトルの通り、欲求不満のストレスをぶちまけたり、悩みを相談したり。

 このスレッドを見ていると、多くの女性が「欲求不満」なんだなということを思い知らされます。

「欲求不満なのは自分だけなのだろうか?」という孤独感から解放されるだけでも、少しは悩みが楽になるものです。

 私も皆様の書き込みを見て、「ああ、モテたいと思っているのは私だけじゃないんだ!」と少し、いやかなり、うれしくなりました。

 ごくたまに、そんな女性と関係を持ちたがるような男性の書き込みがあったりしますが、見つけ次第削除しています。

 そして普段利用されている女性ユーザーの方々も、そういう書き込みを不快に感じられる方が多いようです。

 欲求不満=異性と出会いたい
 と想像される男性もいらっしゃるかと思いますが、このスレッドの書き込み内容を見ていると、そういうわけではないようなんですね。

 というのも、ここで言う「欲求」とは、単純に「性欲」だけを指すものではないからです。

 誰でもいいからセックスがしたい!なら、GIRL’S CHの掲示板に書き込むより他に方法があります。

 女性なら、その気になれば出会い系サイトやアプリで相手を見つけることもできますし。

 お金をかける余裕があれば、アダルトグッズを買って、自分ひとりでいつでも性欲の不満を解消できます。

 でも、そうしないで、掲示板に書き込んでいるのです。

 だって私たちは、性欲を解消したいのではなく、性欲を含んだ満たされなさを解消したいのですから。

「セックスの相手を探している」のではなく、「セックスの相手として望まれる自分を探している」というほうが、しっくりくるでしょうか。

 愛されたい、ちやほやされたい、認められたい。

 そんな、セックスするに至るまでの心の移ろいも一緒に求め、それを満たしたいと考えている。

 だから余計に、誰でもいいということはないのです。

 自分が好いた人に好かれたい、というような経緯も含めてのことなので。

 夫や彼氏や好きな人に「だけ」モテたいのです。

 極端な言い方をすれば、「パートナーに自分専用ホストになってほしい」のです。

 男性にとっては、「そんなこと言われても……」だと思います。

 わかります、男性のその気持ちもわかります。

 悲しいかな、互いの気持ちが高まらないと、欲求不満やセックスレスは解消されないですよね。こればっかりは、女性のワガママも大きいと思います。

 諦めて浮気や不倫をすれば……という向きもあると思いますが、それこそ特別扱いをお金で買いに行きませんか?

 その方法が、女性向け風俗であったり、ホストだったりするのかな、と。

 ちなみに、特別扱いの方法のひとつとして、アイドルやエロメンのイベントに行く、というのもひとつの手です。

 エロメンイベントでは、いつも動画で見ている男の子と至近距離でチェキ撮影ができます。

 男の子にぎゅっと抱きしめられながらチェキ撮影ができるんです。

 でも、あくまでチェキ撮影のために抱きしめてもらってるんで。

 これはいい言い訳になると思うんですが、いかがでしょう?

田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。