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お正月シーズンは日本が誇る浮世絵版画の世界を堪能!企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」

2025.12.28 Vol.764

 江戸時代から幅広く愛されていた浮世絵版画の魅力に迫る展覧会。

 一点物の肉筆画に対し、量産され販売される商品だった浮世絵版画は江戸を訪れた人が故郷への土産として買って帰る江戸土産のひとつとして広く流通。多くの人が手に取ることができた浮世絵版画には、情報を伝えるメディアという側面もあり、いきいきと江戸の日常を伝える版画が今も多く残されている。

 本展では、そんな浮世絵版画に焦点を当て、その歴史や技法、テーマなどを4章構成でひもといていく。墨一色の墨摺絵から多色摺木版画=錦絵になるまでの歴史に始まり、江戸時代以前の木版画や、多くの色を重ねて摺る浮世絵版画の制作過程、そして木版画だからこそ可能な繊細な表現技法、さらには団扇や商品の宣伝チラシ、お菓子の袋などにも使われた浮世絵版画を紹介する。

 絵師・彫師・摺師が分業して作り上げる芸術性の高さから、庶民の日常を伝えるメディアとしての魅力まで、奥深く幅広い浮世絵版画の世界を楽しもう。

漫画家・魚喃キリコさんが死去、本人の意向で一年後に公表 代表作「blue」「南瓜とマヨネーズ」

2025.12.25 Vol.Web Original

 漫画家の魚喃キリコさんが昨年12月25日に亡くなっていたことが12月25日、東京ニュース通信社から発表された。52歳。同社は「一年の時を経てのご報告となりましたことは、故人ならびにご遺族の意向によるものです」と報告している。

 魚喃さんは1972年新潟県生まれ。1993年に『月刊漫画ガロ』(青林堂)に「hole」が掲載されてデビュー。代表作に「blue」「Strawberry shortcakes」「南瓜とマヨネーズ」などがあり、これらの作品が実写映画化されるなど人気を博した。また、自身が原作を務めた映画『ストロベリーショートケイクス』(2006)に岩瀬塔子名義で出演し、NHKラジオ第1放送で2002~2008年まで放送されたラジオ番組「土曜の夜はケータイ短歌」ではふかわりょうと共にMCを務めた。

 東京ニュース通信社では「【訃報】漫画家・魚喃キリコ氏 逝去に関するお知らせ」として魚喃さんの死去を発表。

「これまで魚喃キリコ氏は、数々の作品を通して人の普遍的な感情や真理を、独自の視点で紐解き、その繊細な表現方法により、多くの読者の共感を集めてきました」「その作品は、孤独や痛み、愛情といった人の内面を静かに、しかし確かな言葉と美しい線で紡ぎ出すことにより、多くの創作者や読者の心に深い影響を与えました」と功績を称えた。

 同社では2020年に魚喃さんの過去作品『痛々しいラヴ』『南瓜とマヨネーズ』『ハルチン1』『ハルチン2』『strawberry shortcakes』『短編集』『キャンディーの色は赤。』の限定新装版および『魚喃キリコ 作品解説集』、未発表作品や未収録作品をまとめた『魚喃キリコ 未収録作品集 上』『魚喃キリコ 未収録作品集 下』を刊行している。

映画【明日何を観る?】劇場版「緊急取調室 THE FINAL」

2025.12.25 Vol.764

 2014年1月に放送開始し現在もテレビ朝日系列で第5シーズンが放送中の大ヒットドラマ「緊急取調室」がシリーズ12年の集大成として待望の映画化!

 天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取り調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる物語。劇場版ではついに史上最強の敵・内閣総理大臣をマル裸にする!

STORY:超大型台風が連続発生し、国家を揺るがす非常事態の最中、内閣総理大臣・長内洋次郎は、災害対策会議に10分遅れて到着。さらに、その「空白の10分」を糾弾する暴漢・森下弘道が現れ、総理大臣襲撃事件が発生。

MIYAVI、スリリングでエモーショナルな最新曲「Sweet Disaster」配信中 アニメ『忍者と極道』OPテーマ

2025.12.25 Vol.Web Original

 国内外で活躍するギタリスト、MIYAVIの最新曲「Sweet Disaster」が配信中だ。

「Sweet Disaster」は、テレビアニメ『忍者と極道』のオープニングテーマ曲として書き下ろした楽曲。“甘い誘惑”と”災いの予感”という相反する要素を、MIYAVIならではの個性的なロックサウンドで融合し表現。忍者と極道という裏社会で生きる宿命を背負った2人の主人公の物語に寄り添い、楽曲全体には一触即発の緊張感が漂うような仕上がりになっている。一気に駆け抜けるようなスピード感と、アグレッシブなギターリフで、人間の情熱や葛藤を感じさせるロックサウンドでありながら、アニメのテーマともリンクしたスリリングでエモーショナルな深みを持った1曲だ。

『忍者と極道』は、BS日テレで放送中。Prime Videoでも配信されている。

WATWINGがエモーショナルな新曲 DOBERMAN INFINITYメンバーらが楽曲プロデュース&リリック監修

2025.12.25 Vol.Web Original

 ダンス&ボーカルグループのWATWINGが新曲「Home」を12月25日にリリースした。

 新曲は、リアルな言葉とエモーショナルで力強いメロディーが融合した渾身のアンセムで、〈仲間・原点・そして“Home”〉が核となるテーマ。

 WATWINGによれば、「自分たちでテーマ設定、ラップのリリックを書きました。僕らにとって “Home” ってなんだろう?過去を肯定して今共にいる大切な人たちと未来へ進もう。あたたかい気持ちになれる曲」だという。

映画【明日何を観る?】『エディントンへようこそ』

2025.12.24 Vol.764

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続き、A24製作で贈るアリ・アスター監督の最新作。2020年、コロナ禍でロックダウンされたニューメキシコ州の小さな町エディントンを舞台に、町の選挙戦が全米を巻き込む大事件に発展していく騒動を描く。

STORY:ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ住民たちは爆発寸前。保安官ジョーは、野心家の市長テッドと“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる」と突如、市長選に立候補する…。

特別な映像体験をしたいなら映画館でお正月『映画ラストマン ―FIRST LOVE―』

2025.12.23 Vol.764

 2023年4月期にTBSテレビ「日曜劇場」枠で放送された連続ドラマ「ラストマン—全盲の捜査官—」の劇場版。ある事故がきっかけで両目の視力を失いながらも“どんな事件も必ず終わらせる最後の切り札=ラストマン”と呼ばれる凄腕のFBI特別捜査官・皆実広見と、彼のバディとして共に事件に立ち向かう孤高の刑事・護道心太朗。福山雅治が演じる皆実と大泉洋が演じる護道の“無敵のバディ”がスクリーンで復活! 永瀬廉、今田美桜、木村多江、吉田羊、上川隆也ら豪華な顔ぶれもドラマから続投。そして新たに、事件の鍵となる皆実の初恋の人ナギサ・イワノワ役を宮沢りえが演じるほか、日本の映像作品初出演となる韓国出身の俳優・ロウンや月島琉衣、寛一郎らが加わる。

STORY:数々の難事件を解決してきた無敵のバディ皆実広見と護道心太朗はある事件のため北海道へ。そこで出会ったのは、皆実の初恋の人ナギサ・イワノワ。世界的な天才エンジニアであるがゆえに謎の組織から追われていた彼女は、命の危険を感じアメリカへの亡命を希望していた。

映画【明日何を観る?】『新解釈・幕末伝』

2025.12.23 Vol.764

 コメディー界屈指のヒットメーカー:福田雄一監督が史実にのっとりながら“福田流の解釈”で“幕末”を実写映画化!

 W主演を務めるのはこれまで16年間に渡り福田コメディーの歴史を共に歩んできたムロツヨシと佐藤二朗。坂本龍馬役のムロ、西郷隆盛役の佐藤を筆頭に、山田孝之、広瀬アリス、市村正親、渡部篤郎らオールスターキャストも集結。福田作品の劇場公開映画20本目を盛り上げる。

STORY:今から150年前。日本の未来を変えるため、のちに幕末のヒーローと呼ばれる男・坂本龍馬と西郷隆盛が立ち上がった。やがて“ニッポンの夜明け”を導く激動の歴史の陰には、誰も想像し得なかった“戦い”と“友情”の物語があった。

右手がブロッコリーに!? 世にも奇妙な韓国文学『ブロッコリーパンチ』著者、イ・ユリとは

2025.12.20 Vol.Web Original

 日本でも続々翻訳書が刊行され、急速に存在感が高まっている韓国文学。そんな中で、少し不思議な手触りの短編集『ブロッコリーパンチ』(リトルモア)が発売された。著者のイ・ユリさんは本書でデビューし、韓国では16刷を突破したという話題作。亡くなった父親の骨を植木にまいたらしゃべり出し、恋人の右手が突然ブロッコリーに……その独自の作風は “イ・ユリ・ユニバース” と呼ばれている。11月に行われた韓国文学の祭典「K-BOOKフェスティバル」で初来日したユリさんに、創作への思いや日韓の読書環境の違いについて聞いた。

※インタビューの中で『ブロッコリーパンチ』の内容に触れている部分があります。

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M-1ファイナリスト決定!「獲りにいく」ヤーレンズ、真空ジェシカ、エバースらメラメラ

2025.12.05 Vol.Web Original

 漫才師日本一決定戦「M-1グランプリ2025」の準決勝が12月4日、都内で行われ、決勝大会へ進出するファイナリスト9組が決まった。

 決勝大会に駒を進めたのは、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろうの9組。決勝ではこの9組に敗者復活戦を勝ち抜いた一組を加えた10組で戦い、最終決戦を制した1 組が賞金1000万円と漫才日本一の称号を手にする。

  初の決勝進出は、ドンデコルテ、豪快キャプテン、めぞん、たくろうの4組になる。

  めぞんの原は「誰よりも盛り上げたい。1番盛り上げた人になりたい」。司会を務めていたマヂカルラブリーの野田クリスタルは「素晴らしい精神だよ」。

  豪快キャプテンのべーやんは、配信番組終了後の取材で、ファイナリスト9組分のマイクを持たされて回答。大阪から優勝を獲りに行くという気持ちでいるのかといった投げかけかたをされて、「大阪の方では万博等ございました。記念すべきこの年に大阪からチャンピオンが出たら素晴らしいことだと思います」と、政治家の挨拶のような受け答えだった。 

 

井上芳雄「歌いません」初舞台化『大地の子』中国語セリフは「ないと聞いてます」

2025.11.28 Vol.web original

 

 舞台『大地の子』の製作会見が11月27日、都内にて行われ、俳優の井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌らキャストが登壇。傑作小説の初舞台化にかける思いを語った。

 作家・山崎豊子の同名小説を脚本・マキノノゾミ、演出・栗山民也で初舞台化。中国で戦争孤児となり、中国人「陸一心(ルー・イーシン)」として生きる主人公の波乱万丈の半生を描く物語。

 主人公・一心を演じる井上芳雄は「見えない重責のようなものを感じます」と苦笑しつつ、上川隆也が主演した1995年放送のNHKドラマ版を当時、見ていたと言い「僕にとっても大事な物語。難しい時代ではありますが、過去を知ることは未来を知ることでもあると思うので、演劇を通して伝えていきたい」と意気込みを語った。

「歌わないの?と言われがちですが、今回は歌いません(笑)。ミュージカルではないので」と笑いを誘った井上。最初にオファーを受けたときの驚きを振り返り「好きとかいうレベルではない作品。その初舞台化に自分が、と。まず両親に知らせました。うちの両親も“『大地の子』をやるまでは元気でいなきゃね”と言っていたので、再演を重ねて元気で居続けてほしい」と、長く愛される舞台になることを期待。

 一心を育てる中国人教師・陸徳志役の山西惇が、セリフは日本語ということに安心したと振り返ると、一心の実父・松本耕次役の益岡徹が「たぶん皆さんと同じものだと思うんですが…僕の台本には“ここは中国語で”と書いてあった。だから芳雄さん大変だろうな、と思って。ドラマでは上川さんが見事な中国語を披露されていて…」と言い、井上は「(中国語では)ないって話ですから。もしそうだったら仕事を2、3飛ばさないと」。

 するとさらに、妻・江月梅役の上白石が「役名や地名は中国語で発音する部分もあると聞いてます」と言い「私は大学で中国語を第二言語として履修したんですけど、発音だけで意味合いが変わってきたりするので…中国語の台詞がどこまであるか。今から復習しておこうかな、と」。

 共演陣からの“プレッシャー”に井上は苦笑しつつ「80年、90年前の話と言っても決して遠い話ではない。自分も当時に生まれていたら同じ状況になっていたかもしれない。そこから何を思うかは人それぞれですが、少なくとも同じことは繰り返すべきではないということは共有したい」と舞台にかける思いを真摯に語っていた。

 この日の登壇者は井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌、山西惇、益岡徹。

 舞台『大地の子』は2026年2月26日から3月17日まで日本橋・明治座にて上演。

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