【インタビュー】 SWAY がソロデビュー、“禁断のりんご”をかじったシングル『MANZANA』

ーー楽曲について聞かせてください。タイトル曲の『MANZANA』はとてもセクシーな印象です。世界で活躍している海外のヒップホップや R&B アーティストの作品はセクシャルな要素と直結しているところが大いにありますが……。

(スタッフに)ねえ、セクシーだって!(笑)……この曲は、大人のヒップホップを意識して制作はしているので、そういうところもあると思いますね。

ーー世界標準、的なのかなと(笑)。ラテンの要素がふんだんですね。

いまのヒップホップのトレンドとしてラテンがあって、僕には大人のヒップホップというテーマがありました。Def Jam クルーと話すなかで、セクシーさのあるラテンの要素はテーマとマッチするんじゃないか、と。それで制作はラテン系、レゲトンのサウンドはマストだと進めていって、出会ったのが『MANZANA』なんです。聞いた瞬間、スタッフと「これはやばいね」って(笑)。マンザーナっていうのが耳につくんですよ、サビなんて耳にしたら離れない感じで!

ーーマンザーナ(りんご)というスペイン語の響きがいいですね。英語のアップルではちょっと違う。

最初思いますよね、マンザーナって何だって。僕らも分からないから調べました。デモタイトルのままなんですけど、マンザーナ、りんご。りんごって、なんかいいねって。

ーーこの曲はいろいろなアングルからチャレンジしていて、トガったアプローチをしていると思います。一転、ミュージックビデオでは一気に距離を詰めてくるというか、みんなで一緒に合わせて踊ろう!といった印象で人懐っこいですね。

りんごダンス(笑)。ええ、そこはマストでキャッチーにやりたいと。一回聞いたら鼻歌で歌っちゃうような曲ですし、カッコいいダンスでカッコいいまま終えるなんて、もったいないと思ったんです。そこで、コレオグラファーの MABU 君にお願いして、りんごをちぎっているようなダンスを持ってきてもらって。さらに唇にバツで禁断を表現する振りも加えたんです。正直、これは寒すぎるんじゃないか、キャッチー過ぎてこれはもう「ダサい」だろっていうのもあったりするんですけど、ここは思い切ってやってみよう、と。だから、聞いていただけたら一緒に踊っていただきたい…!

ーーところで、ご自身の公式サイトで、Def Jam は禁断の果実だったというようなコメントをされていますが、それはどういう意味なんでしょうか。

Def Jam は、僕にとっては触れられない触れてはいけない場所、聖域みたいな感じだったんですよ。多くのアーティストを輩出してきた名門。僕がこの看板を背負って活動することが気に入らない人もいるって思ってます。だけど Def Jam でチャレンジできるのは限られた人だと思うので、覚悟と責任を持ってやっていきたいと思います。

(聞き手 本紙・酒井紫野)