井上10回TKOで3連勝

 日本ライトフライ級6位の井上尚弥(大橋)が16日、東京・後楽園ホールでノンタイトル10回戦で同級1位の佐野友樹(松田)と対戦。10回1分9秒、TKO勝ち、デビューから3戦3勝(3KO)となった。井上は左のパンチで2、4回にダウンを奪ったが、3回に右の拳を痛め、以降、ほぼ左手1本での戦いを強いられた。

 しかし「左1本でコントロールしようと思った」と、コンビネーションやフック、アッパーと角度を変えた左で相手を翻弄しダメージを蓄積させた。

 この勝利でランキング上昇が予想され、日本タイトルへの挑戦も見えてくるが、「やることができれば光栄」と本人はいたって冷静。一歩ずつ世界への階段を上っていく覚悟だ。

 またこの日は、ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(三迫)が異例の公開プロテストを受け、8回戦以上の試合が可能なA級に合格した。

(写真:中西祐介/アフロスポーツ)