歴史が生んだ、タカラモノ「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」

ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》 1591年、スコークロステル城、スウェーデン Skokloster Castle, Sweden

 プラハに宮廷を構え、独自の芸術文化を花開かせた神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世。稀代のコレクターであった彼の愛した芸術家を中心に、芸術作品や天文道具、イッカクの牙や鉱物などの自然物、天文学や錬金術に関する当時の貴重な資料など、約120点の作品を一挙展示。

 野菜や植物、日用品などを組み合わせる人物像で有名なジュゼッペ・アルチンボルドによるルドルフ2世の肖像画《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》をはじめ、ルーラント・サーフェリーやヤン・ブリューゲル(父)の花を題材にした静物画など、ルドルフ2世が実際に愛好した作家の作品だけでなく、当時の権力者たちを魅了した“驚異の品々”も展示。さらに現代美術作家フィリップ・ハースによるアルチンボルドの作品にインスパイアされた立体作品も登場。

 芸術のみならず、占星術や錬金術にも強い関心を抱いていていた皇帝ルドルフ2世。その壮大なプライベートミュージアムに訪れ、ときに魔術的な魅力に満ちた芸術と科学の世界を探検しているかのような感覚を楽しむことができる。

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展 
Bunkamura ザ・ミュージアム 開催中〜3月11日(日)

【時間】10〜18時(金土は21時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】1/16、2/13
【料金】一般1600円、大高生1000円、中小生700円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】渋谷駅より徒歩7分
【URL】http://www.bunkamura.co.jp/