映画「21世紀の女の子」は、女の子解体新書だ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースVol.3「リライト!」が無事終了いたしました。

 どれくらい無事に終了して、今どれくらいホッとしているかは本文の冒頭をご覧ください。

 今回も鑑賞記をやらせていただくんですが、このままだとホントに鑑賞記になっちゃうんで皆さん、相談のほうもお待ちしております。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 ああ!セックスしたい!恋愛はもうどうでもいいから色んな女の子と手あたり次第セックスしたい!

 とか、やっと言えるようになりました。ドラマの監督とか舞台の演出とかしてる期間は女性キャストとも関わることが多く、例えSNSであっても絶対言えないので公演が終わりようやく叫べます!

 セックスしてぇ!

 これはね、「コンプライアンス的にどう」とかは意識してなくて「俺がファンだったらそんな演出の舞台に推しを出したくない」と思うからで、実際人生相談でよく書いている「バレない浮気はない」と同じ。火の無いところに煙は立たないので、稽古や公演、撮影期間中はこういう我欲を捨て良いものを作る為だけに一心に、絶対に、出来るだけ、可能な限り、ほぼほぼ、常識の範囲内で、滅多に、出演者には手を出さないと決めて創作に臨んでいます。

 なんで突然、性欲をぶちまけ始めたのかというと、映画をお勧めする為に、どうしても主張しておきたいことがあるからなんです。

 今回観たのは吉祥寺に新しくできたアップリンク吉祥寺という映画館で上映中の「21世紀の女の子」という女性監督15名によるオムニバス作品。

 各自「自分のセクシャリティやジェンダーが揺らいだ瞬間」をテーマに撮られている作品群なのですが、めっちゃ面白かった!

 僕が女の子を好きなのは「わからないから」なんです!僕は、性欲に負けて家畜に手を出してしまうような性欲モンスターではなくて、女の子のことをもっと知りたいが故に色んな女の子の2人きりの時の顔が見たくなってしまう方のヤリチンなんです!

「島耕作」や「宇宙兄弟」を連載しているゴリゴリの男性漫画雑誌「モーニング」の片隅に、OLたちのあるあるや日常を描いた「OL進化論」という4コマ漫画が載り続けているのも、きっと多くの男性にこういう欲求があるからなのではないかと思うんです!

 映画などの物語を伴う創作って、自分が生きたことのない、もう生きることのできない、体験できない人生を疑似体験することに大きな意義があると思うのですが、この「女の子の為に女性が作った」映画群こそ、僕の欲求を満たす最高の攻略本!

「セフレとセックスレス」という作品には目から鱗の女性の不思議が描かれていました。
結局「やっぱ、全然わかんねー!」とも思っちゃう部分も多かったんですが、今回は採算度外視でパンフも買って帰って来たので、熟読して造詣を深めていこうと思います。

 どの作品もキャスティングが最高で、日本の若手映画女優図鑑としても楽しめます。

 15作もあるのでひとつひとつの感想は書ききれないのですが、中でも山中瑤子監督の「回転てん子とどりーむ母ちゃん」は髄に来る傑作でした。ティッシュ渡す派の男で良かったです!

 女性多めの客席だったので恥ずかしく、そそくさと帰ってきましたが、今は家に帰って来たので声を大にして言いたい。

 女の子って、可愛いなー!

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

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