カリスマ書店員3人が日比谷でトークイベント“マジ絶望”な世の中を生き抜くヒントとは?〈前篇〉

8月3日、『このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望』刊行記念トーク&サイン会
 盛岡市のさわや書店を退職し、現在は出版取次会社に勤務する長江貴士が2作目の著書『このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望』(以下、『マジ絶望』)を上梓。刊行を記念したトークイベントが中央区のHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEにて行われた。聞き手は同店店長の花田菜々子と元三省堂書店で現在同店勤務の新井見枝香。Vol.721に掲載しきれなかったエピソードを含め、前篇・後篇に分けてお届けする。
左から新井見枝香、花田菜々子、著者の長江貴士
 さわや書店在職中の2016年、手書きメッセージを綴った特製カバーで表紙・タイトル・内容を覆面販売した“文庫X”を全国に広げ、30万部のベストセラーに導いた長江。3人には独自の視点で書籍を販売する書店員であり、花田は『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』、新井は『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』を含む3冊の著書を持つ作家という共通点がある。

花田菜々子(以下、花田):めちゃめちゃベタですけど、この本はどういうきっかけで書いたんですか? 書店員が本を出すというのは最近多いけど、こういう書店とまったく関係ない感じでくるのってすごく目新しいと思います。
長江貴士(以下、長江):僕の(さわや書店時代の)上司に田口幹人っていうのがいるんですけど、入社して2カ月くらいの、“文庫X”なんて影も形もない頃にいきなり「長江君、なんか本を書きなさい」って言われて。2、3回無視したんですけど、まぁしょうがないかってWordで20ページくらいの「こんなのが書けますよ」というものを提出したのがこの本の原型で。需要はあるかなと思うけど、なかなか売れにくい内容だとも思うから、こういう本を出してくれるのはありがたいな、と。
新井見枝香(以下、新井):本を出すと、自分で売っててどれくらい倉庫に余ってるのかとか大体分かるから、すごいプレッシャーじゃないですか。
長江:でもどうにもならないよね(笑)。
花田:今日のイベントは新井さんが発案ということで、この本を読んでどうでした?
新井:自分が「タイプA」か、「タイプB」かっていう話が入る(※)んだけど、その時点で「あれ? 自分はどっち」って分かんなくなっちゃって。「私はB」って言える人のほうが多いのかな。

※注:本書では、便宜上「生きやすい=Aタイプ」と「生きづらい=Bタイプ」として以下のように定義づけている。
「タイプA」の特徴
●やりたいことや夢を持っている
●ポジティブで自信家で自己肯定感が強い
●夢に向かって迷うことなく全力を出せる
「タイプB」の特徴
●やりたいことや夢がない
●ネガティブで自信がなく、自己肯定感が低い
●誰かがやりたいと思ってることを後押しする

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