【インタビュー】町田啓太「やり切った!」好きが詰まった初めての写真集発売



ーー撮影中、難しさを感じたりしたことはありますか? 当たり前ですけど、役作りはないですから映るのは自分ですし……。

だからこそ、どういう世界観の写真集なのかというコンセプトを作って臨むことが大事でした。ちゃんと作って大事にしながら、その上で自分たちが楽しいと思うものをやりきる。「これが一番いい」「一番格好いい」を詰め込んでいくことが必要だと思いました。こういうことがあったから今の自分がいる、自分はこういう人間なんですって、等身大の自分が出ればいいんじゃないか、そういう心持ちがあればと思って、自分を振り返ったり、準備もしました。何も考えず、何も分からずに撮られるっていうのもその良いところもあるんだろうと思いますが、準備をしたうえで撮ってもらうとそこから見えてくるものは違ってくると思って。

ーー撮られている時も何かを考えて……?

それがですね、そこでは何も考えてなくて、好き勝手動きながら撮影していました。カメラマンの彦坂栄治さんが撮ってくれるのだから、後は楽しくやれば大丈夫だと思ってましたから。東京1日、群馬2日間、合計3日間の撮影でしたけど、彦坂さんは本当に写真が好きなんだなあっていうのが伝わってくるんです。お願いできて良かったなと思います。

ーーそれでは撮影時のお話を。ゴールデン街で撮影はいかがでしたか?

面白かったですね! 撮影は昼間と夜と2回したんですが、夜はすごく賑わっていて。海外の方とかいっぱいいらっしゃって、「Japanese star?」って(笑)。ジャパニーズスターって(笑)! 違う違う、スターじゃないって。撮影をしていても、ほとんどの場合、そんなふうに声をかけられることはないですよ、気を使ってくださるので。こういうのもいいかもなと……(笑)。すごく笑顔が多い場所でした。

ーーゴールデン街での撮影は、町田さんのどういった「好き」を追及したのでしょうか。

 香港映画だったりの、ネオンの効いた場所、質感がウエットみたいなシーンが好きなんですよ。それを写真集で表現したいなと思って探してたどり着いたのがゴールデン街。こういうところでモノクロフィルム調で撮影したら、撮ってほしいなあって。

ーーそうなると、群馬県の部分は対照的な「好き」になりますよね。

全然違う「好き」ですね。自分のルーツですし、育ってきたなじみの町で、なじみの地元です。地元には中学までしかいなかったですけど、そのころまでってすごく色濃くて。閉鎖された空間だったから、そこから都会に出たことで、いろいろなところに行ったり、いろいろな人たちと出会って、自分が広がっていった感覚があるんですよね。その分、地元には思い入れが強くなる。この写真集では、そういったところを知ってもらえたらいいなと思っています。それと群馬では、やっぱり俺、自然豊かなところ好きだなあって思いましたね(笑)。