小芝風花、高橋克典が首都直下地震発生4日間を描くNHKドラマに「日本の全員に見ていただきたい」



 ドラマでは、SNSが当たり前となった現代、そして多くの人が生活する首都圏ならではの被害の数々も描かれる。小芝は「SNSでデマが拡大し大きな被害が出てしまったり、火災を撮影しようとドローンを飛ばしてさらなる被害をもたらしてしまったり。普通の感覚ならそういうことをする人がいるの、と思うけど起こらない保証はない。東京に限らず、ここにいれば絶対に安全という場所はない。自分は大丈夫という謎の自信を持たないように、誰もが被災者になりうるんだという意識を持つように、家族とも話しています。それでもまだ、私自身も分からないことは多いので、番組を見て勉強したいと思っています」と語った。

「くしくも撮影中に台風が来て、全員NHKに泊まり込みになり建物から出るなと言われたことがあったり、同時期に自分の母を亡くし肉親を失う気持ちを実感しながら演じていた」と明かした高橋は「災害時に車が殺到して大渋滞が起きると救急車や消防車が通れなくなる。首都直下地震は、人間が作ったものが被害を生む恐怖がある。火災を最小限に食い止める、群衆雪崩に巻き込まれない。そういう1つ1つの対策が日本にいる人全員に根付けば、何割かは被害が減らせるのでは」と訴え「このドラマは生きるということが最終的なテーマ。今、まさに頑張っている被災者の方にエールを送りたいと思います」と語った。

 NHKでは12月1日から8日まで“体感 首都直下地震ウイーク”と題して、NHKスペシャル計7本を集中編成。さらに各時間帯のニュースや情報番組も参加し、デジタルサービスやイベントも展開。「自分ごと」の防災減災意識を訴える。
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