小林直己、海外進出を実現させた行動力「LAの街でプロデューサーがいたら自分から声をかけるんです」

 そのためにも、語学力の重要さをさらに感じている、と語る。

「自分の経験から感じたのは、語学をトレーニングしたことでいろんな部分が楽になったということ。それに、単純に楽しいですよ(笑)。いろいろな人と話したり、好きな歌の歌詞をきちんと理解できたり。どんな俳優にも1人1人それぞれの良さがある。あとはその作品に合うか合わないか。だったら、語学力がネックとなってしまうのはもったいないと思うんです。もちろん母国語ではないから、現地でのオーディションでは他の人よりステップは多いので大変ではありますけど、苦ではないです。応援してくださる方が日本にいてくれることも大きな心の支えになっています」

 今は日本とロサンゼルスを行き来して、活動の場を広げている。

「LAでは、よくハイクに行きますね。ハイキングというよりウォーキングとかジョギングみたいなものなんですけど。LAは街と山が近いので、よくみんな山にハイクに行くんです。お気に入りの場所ですか? …好きな場所を思い浮かべようとしたんですけど、必ず人が出てきますね(笑)。結局は、どこで活動するかということではなく、誰と何をするかなんだと思います」

 製作総指揮のリドリー・スコットも小林を絶賛。

「彼から直接、君には映画に必要な存在感がある、これからも芝居を続けた方がいいと言っていただいたことは本当に光栄でした。ここからがスタートだと、思いました」

 今後の海外展開に向けて大きな一歩を踏み出した。
(本紙・秋吉布由子)
Netflix映画『アースクエイクバード』
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド 出演:アリシア・ヴィキャンデル、ライリー・キーオ、小林直己/1時間46分/Netflix にて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80244457

【STORY】1980年代の東京で、日本人写真家と恋に落ちた外国人女性。だが、やがて彼女は三角関係に心乱され、行方不明だった友人殺しの容疑までかけられる。
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