水原希子が語る、アジア7カ国を旅して消えた“不安”と見つけた“柔軟さ”

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 ドラマでは、水原が「ネットでたびたび炎上してしまったり、フェイクな記事を書かれたり」したことを背景に、自らのアイデンティティーを求めて世界一周ひとり旅を決意。実際に水原自身、この大冒険を経て、再発見したアイデンティティーは?

「旅を経て価値観はかなり変わりましたし、怖いものもあまり無くなりました(笑)。実は今まで、海外のオーディションを受けることは私にとってけっこうな恐怖だったんです。人にその場で直接ジャッジされることが怖くて。英語もできるとはいえ完全なネイティブではないし英語でのお芝居も慣れておらず、緊張していいパフォーマンスができないこともあって、避ける気持ちがあったんです。でも今回の旅で、一番大事なのは言葉じゃない、その現場に自分がどれだけパッションを持っていくかだ、ということに気づくことができました。3年前に起業し、もっとインターナショナルに仕事をしていきたいと思っていた時にこのお話を頂いて、人生を変える体験になるだろう、と思って参加させていただくことを決めたんですが、けっこうな試練でしたが、少しはたくましくなったと自分でも思います(笑)。国から国へ旅を続けていると、自分が持っている概念が崩されては再構築される、ということが繰り返されるので、頭がちょっと柔らかくなるんですよね。どんなことでも簡単には判断できないし、これが当たり前だ、なんてことはないんだなと、日常的にいろいろな視点を意識するようになりました」

 現在配信されているのは“アジア編”。と、いうことは…?

「世界一周、と言っていますからシリーズとしてこれからも旅を続けていきたい、と思っています。今回はアジアのいろいろな国を、私が体を張って(笑)旅をし、かけがえのない体験をさせていただいたので、どこがドキュメントでどこがドラマか分からないドラマチックドキュメンタリーという新たなジャンルを楽しんでいただければうれしいです」
7カ国それぞれの風景や文化、人との交流を水原と一緒に体験してみては。
(本紙・秋吉布由子)