[インタビュー]荒川良々 × 黒島結菜 全世界を震撼させたあのジャパニーズホラーがシリーズ初のドラマ化『呪怨:呪いの家』

恐怖と呼応する実際の衝撃事件


 そしてまさに本作はそんな“何とも言えない怖さ”に取り込まれる作品。荒川が演じるのは、呪いの家の真相を追う心霊研究家・小田島。黒島が演じる新人タレントのはるかが奇妙な体験を相談したことを機に、2人は不穏な出来事に翻弄されながら、呪いの正体へと迫っていく。

荒川「三宅唱監督からは、小田島は心霊研究家なので奇妙な出来事にも慣れている、何かが起こっても大きく驚いたりしなくていいと言われていたので、それをふまえて大きすぎる演技はせずに自分なりに工夫しながら、淡々とした感じを出していきました」

黒島「私は三宅監督から、はるかは怖いという思いより、なぜ?という思いのほうが強い女性だ、と説明されていたので、そこからはるかを作っていきました。なぜ大切な人を失うことになったのか、そのことへの怒りや疑問のほうが強く出る女性だと伺って、そういう気持ちを大事にしながら演じていきました。ホラーのヒロインではあるけど、か弱いというより、しっかりした強さを持った女性だと思います」

荒川「でも小田島のシーンで、あれでよかったのかなと思うシーンが1つあって。はるかとお葬式に小田島も行くシーンなんですけど。そこで遺族からはるかは、どんな顔で亡くなったか見てほしいと言われるんですけど、なぜか小田島も一緒に見るんです。取材のためにどうしても見たかったんでしょうけど(笑)」

黒島「小田島さんって、要所要所でそういうシーンがありますよね(笑)。気づくといつのまにかその場にいてのぞいているというか取材をしている、という。私が印象に残っているのが、はるかが番組で心霊相談をして、その収録が終わった後に小田島さんが、それで?って、すごく前のめりで話を聞き出そうとする姿が、とても印象に残っています」

荒川「心霊体験をすごく聞きたいんでしょうね(笑)」

黒島「雰囲気はとても落ち着いているのに聞き出し方の圧力がすごいというか。むしろ、そんな小田島さんが怖かったです(笑)」

荒川「しかも自分の書いた本を手渡そうとしたり、けっこう押しつけがましい人ですよね(笑)」