堀潤と宮瀬茉祐子に聞く『モーニングCROSS』の異彩さとその魅力

 現在、日本のテレビで流れている多くのニュース番組の中でも特に異彩を放つのがTOKYO MXの『モーニングCROSS』。2014年の番組開始からMCを務めるジャーナリストの堀潤、そして堀とのコンビも5年目を迎えたキャスターのフリーアナウンサー・宮瀬茉祐子に話を聞いた。
『モーニングCROSS』月曜〜金曜 7:00〜8:00(TOKYO MX)(撮影・堀田真央人)
 時節柄もあり、現在、番組ではコメンテーターの方はリモート出演となっています。

堀「リモートのほうが気を使わなくていい(笑)。というのは冗談として、なにか可能性が広がったように思います。モーニングCROSSでもシンガポール-東京-京都と結んだり、香港からダイレクトで中継をしたりしました。リモートというオペレーションが普段の日常の中に組み込まれたので、そういう飛び道具をひとつ得たという感じはしています」

 東京在住ではないコメンテーターの出演も容易になった?

宮瀬「海外在住で帰国のタイミングで出演していただいていた方は、これまでは半年に1回とか3カ月に1回の出演だったんですが、1カ月に1回のペースで出演していただけるようにもなりましたね」

 では改めて『モーニングCROSS』が他の番組とは一線を画しているところを教えてください。

宮瀬「他の番組と違うのはコメンテーターの方が独自のニュースを持ってきてプレゼンをすることだと思います。こちらから提供したものではなくて、向こう側から提供してくださるということで、知らなかったニュースや知らなかった視点というものが毎回飛び出してくる。他の番組は番組が設定したテーマに合わせてゲストコメンテーターに来ていただく形なので180度違うと思います」

堀「適当なことを言う人はお呼びしていません。専門外のことを訳知り顔で聞きかじった話をぽろっと言うようなコメンテーターではなく、ニュースを自分のフィールドで語れる方々が毎回出てきてくださっています。専門分野の人がきちんと解説をするというのは非常に魅力的ですし、『オピニオンCROSS neo』というコーナーでは、その人たちに1人5~6分のプレゼンタイムがあるのでニュースが深掘りできる。僕たち取材者が専門家に話を聞きに行くと1時間くらいお話ししていただくこともあるんですが、放送では尺の関係で30秒くらいしかコメントが使われない時も多い。それでその放送を見た専門家の方が“違うじゃないか”と怒ることがよくあるんです。そのパターンはNHK時代から嫌というほど経験してきたんですが、そうではなく、専門家の方に5分間好きなように解説していただく。あとは視聴者との連動。僕らにとっては都合の悪いツッコミを視聴者の方に入れてもらえるのもありがたいですね」

 番組を見ていると他局ではあまり見ないコメンテーターもおり、探せば人材は眠っているのだなと思わされます。

堀「一次情報を持っている方なら大歓迎です。みんな得意分野になると生き生きと話されますよね」

 番組ももう7年目。堀さんはどういう思いで番組に臨まれています?

堀「視聴者のみなさんにテレビの報道を諦めてほしくないというか、がっかりさせたくないと思っています。世の中で“マスゴミ”という言葉が使われるようになってから久しいですよね。確かにそういう不平不満を増幅させてしまうような悪い癖がテレビ報道にはあります。この前の東京都知事選ひとつとっても、テレビ討論はゼロなわけです。でも、『モーニングCROSS』では討論会とはいかないまでも22人の候補者全員にアンケートをとってそれを放送した。僕はテレビマンなので、見ている人に“テレビは捨てたもんじゃないな。ここに来ればまだ希望がある”といった場所は作っておきたいという思いはいつもあります。なので、自分の中では常にNHKよりいい報道をやっていると思ってやっています(笑)」
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