黒沢清監督「スパイの妻〈劇場版〉」!蒼井優のココが凄い!!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 鑑賞記のためにいろいろと映画を見ているんですが、最近は面白い作品が多くて、どれを書けばいいか悩みます。

 そしていろいろと勉強になってます。

 他の方の作品を見て勉強になるというのは今に始まったことではないんですけどね。それは映画に限らず、マンガや小説も一緒ですし、SNS上で全く知らない人にはまることもあります。

 いや、だからなんなんだって話なんですけどね。

 取りあえず、今週も始めましょうか。
黒田勇樹
 前知識なく観に行ったので「劇場版?」と、思っていたんですが、この作品、もともとはNHKで放送されたテレビドラマを、映画版として画角や色調を調整して、新たに公開された作品とのこと。

 ストーリーは、なかなかに重く戦時中の日本で「スパイ」と疑われながら自分の正義の為に動き続けた男と、その妻の話なので「思想的な視点」、いわゆるイデオロギーやプロパガンダがチラつきますが、この作品は、そんなこと気にしなくていいです。

 と、いうより「あらゆる創作」について、その作品がもしもイデオロギーを押し付けてきたり、プロパガンダを謳っていても「観客が、それについて“考える”」というプロセスさえ放棄しなければ、その作品は「名作になりうる」と、僕は思っています。

 ま、名作かどうかは全然別の話で、まず“面白いもん”作ってもらわないと始まらんのですが…

 この映画は…面白かった!

 蒼井優、すげぇ!!!!

 あの子は…昔共演したことあって、その頃からそう思ってたんですが、テレパシーでも使えるんですかね!?

 台詞にしていない、感情や思考を、全て画面から「まるで脳内に電流で送り込むように」伝えてくる。

 いいですか!?

「脳内に語りかけてくる」んじゃなくて、「電流で送り込んでくる」んですよ!

 高橋一生くんも東出昌大くんも、ちょう良かったんですが、優ちゃんの圧倒的な演技が、この“若干、思想的に感じるかもしれない作品”を、まごうことなき“人間ドラマ”として引き立てていました。必見です。

 あとは、衣装!

 前半、「なんだかオシャレさんが沢山出てくるな」とか思いながら観ていたんですが、これが「ストーリーのキモ」だったのも非常に良かった。

 清須会議のパステルな着物は楽しいのに、麒麟がくるのパステルな着物はしっくりこなかったり、衣装にはうるさい僕なのですが、この作品では“服装”自体がストーリーに影響してくるため、衣装にも着目しやすいので、是非皆様に楽しんで頂きたいです。
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