コロナ禍で冷凍シュウマイブーム到来!?シュウマイ協会会長らが普及イベント

 外出自粛で冷凍食品の売り上げが伸びる中、「ギョーザ」「チャーハン」に続く存在として注目を集める「シュウマイ」。なぜ、今シュウマイがブームなのか? その答えを探るべく、有識者による「シュウマイムーブメントプロジェクト発表会」に参加した。
写真左から横浜中華街「招福門」の北村徹さん、 味の素冷凍食品の朴泰洪さん、日本シュウマイ協会のシュウマイ潤さん
 味の素冷凍食品の朴泰洪(パク・テホン)さんによると、冷凍シュウマイの購買層は主に50〜70代の男女。コロナ禍の影響で自宅で料理する機会が増え、保存目的でまとめ買いするユーザーも増えたことで「今年の調査では、冷凍シュウマイを再び購入したいリピート率は92%という高い結果が出ており、当社『ザ★シュウマイ』の売り上げ伸長率は前年比で130%、夏休み期間の8月はさらに150%に伸びている」。今後はシュウマイのプロモーションに注力する方針を示し、同社運営の赤坂「GYOZA IT.」では期間限定でシュウマイ弁当の販売をスタートした(11月30日まで)。

 今年6月に日本シュウマイ協会を設立し、公式ホームページを立ち上げたシュウマイ潤さんは「2月26日を『シュウマイの日』と制定しました。今後は日本全国のご当地シュウマイの調査や新たなご当地シュウマイの監修、国内外のシュウマイ史の調査・研究をしていきたい」と活動内容を発表。毎月26日には飲食店やオンラインで「シュウマイ食べる会」を開催、ご当地シュウマイプロデュースも続々決定し、今後は西武渋谷店のグルメマニアによるフードスペース「偏愛食堂」でシュウマイのメニュー開発にも携わるという。「まだまだ個人的な域を脱していないので、どんどん企業や団体にも参加してもらいたい」と呼びかけた。

 横浜中華街「招福門」の北村徹さんは「シュウマイ食べ比べ」や「シュウマイ握り体験」「焼売工場見学」、「2020ニッポン全国鍋グランプリ」への出場、家庭用ミールキット「シュウマイ握り体験キット」開発などさまざまな普及活動を紹介。今後はリアル宝探しとシュウマイ食べ比べのコラボイベントも計画中だといい、「横浜中華街で初めて飲茶に特化した招福門には、蒸し料理への並々ならぬ思いがある。代表的な蒸し料理であるシュウマイで、ニッポンの中華食文化をもっと身近に、もっと豊かにしたい」と訴えた。
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