ふかわりょう「『バラダン』に移った直後は『5時夢』を見るのが怖かった」原田龍二「デーブさんは誰の手にも負えない」

 そんな2人に、これまでのハプニングなど番組の裏話を聞いてみると…。

原田「トラブルなんてしょっちゅうですよ。でも生放送はそこも醍醐味だと思います。僕自身、多少のハプニングがあっても楽しめちゃうタイプなので」

ふかわ「ハプニングがあっても“MXらしさ”として片づけがちなんですよね。それがいいのかどうか(笑)」

 例えばこんな出来事も。

ふかわ「視聴者のお便りをエンディングで読むんです。あるとき読み上げたら“セットの後ろの羊の置物が全部倒れてます”って。で、カメラでその場所を映したら、狼に襲われたかのように羊が全部きれいに倒れていて…」

原田「本番中に倒れたのかな?」

ふかわ「いや、たぶん、最初から倒れてたんだと思います。それを、CMのときにスタッフが直すこともなく、最後まで誰も気づかず、エンディングのお便りコーナーで視聴者に指摘されるという…。でもこういうのがいいんです。狙ってできることじゃないから。みんなが一生懸命やった結果、羊が倒れたままだったんです。そしてそれを、視聴者が怒るわけでもなく“倒れてますよ”と、お便りコーナーで教えてくれる(笑)」

原田「それをMCが読み上げて初めてみんなが気づく、というのもいいじゃないですか(笑)」

ふかわ「本当に、MXらしいというか『バラダン』らしいというか、象徴しているような出来事だと思いました(笑)」

 最後に、今後の抱負ややってみたい企画を教えてください!

原田「TOKYO MXならではの企画として、東京の心霊スポットを特集してみたいです。以前は座敷童の企画をやっていたんですが、コロナの影響でロケに行けず休憩中で。その欲求不満もあって、自分のYouTubeで心霊ネタをやったりしているんですけど、ぜひ『バラダン』で東京のマイナーな心霊スポットに迫ってみたいです」

ふかわ「僕は自分がテレビ番組を見ていても、1つの価値観で帰結するのって、あまり好きじゃないんです。テレビを見ていて“ちょっと腑に落ちないな”と思うことってあると思うんですが、少数派かもしれないそういう視点も『バラダン』では大事にしたい。自分なりの意見を持っていていいんだとエンカレッジできる番組作りをこれからも目指したいです」
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)

撮影・堀田真央人