ふかわりょう「『バラダン』に移った直後は『5時夢』を見るのが怖かった」原田龍二「デーブさんは誰の手にも負えない」

『バラいろダンディ』放送2030回記念インタビュー

“ダンディ”な大人が知っておきたい旬な話題を、個性的なコメンテーター=“ダンディ”たちとMCが議論するTOKYO MXの人気番組『バラいろダンディ』。今年4月から、放送開始時間が20時30分となったことにちなみ、6月17日の回では“2030”回記念特集を放送。番組の名物MCの2人、ふかわりょう(月~木MC)と原田龍二(金曜MC)が語る『バラダン』の魅力とは?

撮影・堀田真央人

原田龍二(以下:原田)「放送2030回と聞いて、やっぱり週5回放送の番組ってすごいなと思いました。中途半端感もすごいけど(笑)」

ふかわりょう(以下:ふかわ)「20時30分という時間もまた、ね(笑)。でも、30分前倒しになったことで、新しい視聴者さんたちとの出会いもあると思いますし。僕らも、皆さんの生活の一部になれたらいいなという思いで番組を作っているので、この先も皆さんの日常に寄り添うご長寿番組になっていったらいいですね」

 2人が『バラダン』MCを務めてから約1年2カ月。もうすっかりなじんだのでは?

原田「そうですね、相変わらず個性的なダンディたちに振り回されていますけど(笑)」

ふかわ「実は僕、卒業後の『5時に夢中!』を見るのが怖い時期があったんです。今では普通に楽しめるようになりましたけど」

原田「ああ、それ分かる。自分が住んでいた家に、数年ぶりに見に行くのに似ているかも。どんな感じになっているか興味はあるけど、誰が住んでいるかまでは知ろうとは思わない…みたいな(笑)。僕の場合だと『水戸黄門』のときがそうでした(2003~2010年 佐々木助三郎役)。僕の卒業後、どんなふうに仕上がっているのかなって。たぶん、番組や役の卒業を経験した人は皆そういう気持ちを多かれ少なかれ抱くんじゃないかな」

ふかわ「そうなんですよ。最初はたぶん、すごい真顔で見てたんですけど(笑)、今では一視聴者として純粋に『5時夢』も楽しめるようになりました」

 それだけすっかり『バラダン』になじんだということ。今では毎回、個性的な“ダンディ”たちを迎え番組を切り盛りする名物MCに。

ふかわ「僕は月~木曜の担当なんですが、デーブ(スペクター)さんが原田さん担当の金曜日で良かったと思っています(笑)。原田さんとデーブさんという座組が面白いというのもあるんですけど、単純に僕ではデーブさんは手に負えないので、原田さん、よろしくお願いします、という感じ(笑)」

原田「デーブさんは誰も手に負えないと思いますよ(笑)。僕自身も、今日はどんなダジャレが出るか、もはや一視聴者として楽しみにしています」

 曜日ごとに隔週で出演する“ダンディ”たちは、見事に個性派ぞろい。

原田「ふかわさんは猛獣使い感があるけど、僕の場合、猛獣たちを使いきれてないですからね(笑)。あの猛獣たちをどう手なずけていいか分からないですもん。その猛獣使いっぷりも、ふかわさんMCの面白さだと思います」

ふかわ「宇多丸さんと玉袋筋太郎さん、デーブさんという金曜日の猛獣たちには、原田さんがピッタリだと思いますよ(笑)」

 コメンテーターを“猛獣”と呼んで意気投合するMC2人…。

原田「視聴者の皆さんもそう思っていると思いますよ(笑)。誰が見ても、ひと筋縄ではいかない人たちですから。そしてこの時間帯のワイドショーなら、彼らのような個性的な知見を持つ方々のほうが絶対に面白いんです」

 担当外の曜日で、気になる“ダンディ”はいる?

原田「僕は遠野なぎこさんかな。以前、里見浩太朗さんの舞台で遠野さんと共演させていただいたことがあるんですが、それ以来お会いしていなくて。その当時は、今の破滅的な感じの片りんがまったく無かったので、ぜひ今の遠野さんとお話してみたいですね!」

ふかわ「僕は何度か金曜日に呼んでもらったんですが、なぜか毎回、デーブさんがいるときなんです。面倒くささと楽しさとが半々あるんですけど…次、金曜に呼ばれるならデーブさんじゃないときに行きたいなという気持ちがあります(笑)。宇多丸さんや玉袋さんなら僕を相当いじると思うんですよ。自分のMCのときには立場上、楽器を奏でるような感覚で臨んでいますが、コメンテーターとしてあの2人がいる回に行ったとしたら、どういじってもらえるのかな、と。たちまち、猛獣の餌食になるんでしょうね(笑)」

原田「それ、見たいですね(笑)」

1 2 3>>>