自由民主党 おだちもとゆき氏「日本は税の仕組みが複雑。『支出税』を提案し実現したい」【参議院選挙2022 注目の候補に聞く】

 参議院議員選挙は7月10日の投票日に向け、各候補者がそれぞれ独自の公約をアピールし選挙戦を戦っている。今回は自由民主党参議院比例代表(全国区)候補者のおだちもとゆき氏に話を聞いた。

自由民主党参議院比例代表(全国区)候補者のおだちもとゆき氏

 3年前の選挙については準備期間不足と振り返っておられました。あれからどのような活動を?

「前回の選挙から3年間、選挙時にお世話になった企業、団体を中心に約1800カ所へ、御礼と次回への決意をお伝えして参りました。当時の二階幹事長からも“自身が脚を動かして出向いてきなさい”との御言葉を頂き、北は北海道から南は沖縄まで、離島など日本全国を3周しました。
 コロナ禍で、他府県からの来訪はお断りであったり、公共交通の減便や道中、飲食店が閉まっていたりと普段とは違う行脚でしたが、御顔を拝見し御礼を述べさせていただきたく全国を回らせていただきました。コンビニやスーパーのお惣菜を車中で頂くなどコロナ禍で不便はあったものの、喜んでお待ちいただく経営者や従業員などにお会いできることが心の支えでした。とにかく歩いた3年間でした」

 現在、日本は物価高騰対策が喫緊の課題となっています。公認会計士・税理士・行政書士という立場から、こういった政策への期待も高いと思うのですが、経済政策についてはどういった考えをお持ちですか?
「私もスーパーやホームセンターに行って驚きなのですが、食材だけでなく全ての価格が上がってきており、その上がる割合もこれまでにないレベルであると思っております。世界レベルで輸送コストや半導体不足も相まり、原材料自体が高騰しています。 この物価高をどう捉え未来を描くのかが重要であると思っております。現在の物価高が落ち着いてきた時に、企業が実質賃金を上げていく方向にしていくことで、消費を促し、お金の循環を促していく、このビジョンを明確に持ちこの国の舵取りを行う必要があります。 後で詳しく述べますが、やはり国民の皆さんが税負担について良くお考えです。もっとシンプルに、そして明確に税の仕組みを見える化し、お金の循環を促すために『支出税』を私おだちは提案し実現したいです。その結果、『消費税』や『所得税』を個人から頂戴する必要はなくなります。

 事務所のSNSで連載していた漫画「時をかける おだっちー」はどういった思いで始められたのでしょうか? 当選後には再開されますか?
「この3年間全国を行脚する中で、ホール経営者様や従業員様、アルバイトの皆様や関連企業の皆様と数多くの業界へのご意見を頂いて参りました。貴重なご意見を頂く中で業界へ感じた私の想いや、頂いた皆様のご意見をミックスして四コマ漫画を作らせていただいたものです。未来に残していきたい業界です。それが1ファンとしての私の想いです。いったん100話で完了しますが、続編なども考えていきたいと思っています」

 まもなく参議院議員選挙が行われますが改めてご自身の強み、抱負を教えてください。
「『守り抜く、もっと輝く持続可能な日本へ!』。この国が好きで、この国を未来に残したくて、挑戦します。公認会計士として、アメリカやフィリピンなどで仕事をしてきましたが、やっぱりこの素晴らしい日本が好きだという気持ちが年を重ねるごとに増しています。この国を護りたい、護るためにどういう舵取りをするのか、この純粋な想いが私の原点です。
 先述の通り、公認会計士・税理士・行政書士として、お金の専門家として働いてきました。国民の皆さんが感じられている通り、税の仕組みが複雑で、また、どう生活に反映されているのか見えにくい部分も多くあります。
 それを時代に即したものに変えていくことは私の責務であると思っています。その中でもすぐにでも実現するために動きたいのは先ほど述べた『支出税』です。この支出税を導入することで、今より個人の使えるお金が増え、消費が刺激されます。
 支出税は直接税で、皆さん(個人、法人等)がお支払いをされる都度、支払額のたった0.3%を支出税としていただくもので、これにより現在の『消費税』、『所得税』、『住民税』、『相続税』などの税金を支払わなくても良くなり、結果として個人の手取りが増えます。このためには、デジタル円の導入が必要ですが、テクノロジーの進歩で実現可能となりました。
 また、人とペットとの共生社会の実現も行っていきたいと思います。今、日本だけが先進国の中で犬の飼育総数が減っています。子供たちにペットと触れ合う機会を奪ってはならないと思います。
 イギリスのことわざには『子供が生まれたら犬を飼いなさい』があります。これは、犬が赤ん坊の時は子供を守り、幼年期には遊び相手になり、少年期には喜怒哀楽を共にする良き理解者となり、最後に子供が青年になる時、死をもって命の尊さを教えてくれるからです」