中村倫也が風間敏臣に1RKO勝ちでUFCとの契約勝ち取る「15年間夢見ていた」【UFC】

決勝は中村(左)と風間の日本人対決(©UFC/Zuffa LLC)

「UFC Fight Night: Lewis vs. Spivac」(2月4日=日本時間5日、アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX)でUFCとの契約をかけて行われている「ROAD TO UFC」の決勝が行われ、バンタム級では中村倫也(フリー)が風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)に1RでKO勝ちを収め、UFCとの契約を勝ち取った。

 昨年6月からスタートしたトーナメントで中村は1回戦でググン・グスマンにアメリカーナで一本勝ち、10月の準決勝では野瀬翔平にTKO勝ちを収めて決勝に進出。風間は1回戦ではケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)をグラウンドで圧倒して判定勝ち、準決勝では対戦相手のキム・ミンウの体重超過により不戦勝で決勝に上がっていた。

 1R、圧をかけて前に出るのは風間。しかし中村は足を使っていなしながら、左ストレート、左ハイを連打。そして右フックで風間がフラッシュダウン。すぐに立ち上がった風間に今度は中村が左右のパンチを的確に当てていく。それでも果敢に前に出る風間だったが、最後は中村がカウンターで左ストレートを打ち抜くと風間はばったりとダウン。追撃のパウンドを落としたところでレフェリーが試合を止め、中村がわずか33秒でKO勝ちを収めた。

 試合後のケージ内のインタビューで中村は「いろいろな人たち、支えてくれた人たち、LDH martial arts、イリディウム・スポーツ・エージェンシー、そして日本のファンに感謝しています。ダウンシーンに関しては集中していて覚えていないです。UFCに来るのは15年間夢見ていた。自分にとっては(この勝利は)とても重要なことでした。これから、UFCでは日本の良さを広めていきたい。チームの素晴らしさも広めたいし、日本の格闘技も広めたい。イリー・プロハースカが日本で戦って、そして(日本の良さを)広めていったように、こういったいろいろなファイターが日本にいるということを広めていきたい」などと語った。

「UFC Fight Night: Lewis vs. Spivac」(2月4日=日本時間5日、アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX)
◆メインイベント ヘビー級マッチ 5分5R
●デリック・ルイス(1R3分5秒、アームトライアングルチョーク)セルゲイ・スピバック◯

◆セミメインイベント ライトヘビー級マッチ 5分3R
●チョン・ダウン(判定3-0=30-27、30-27、30-27)デビン・クラーク◯

【メインカード】
◆ヘビー級マッチ 5分3R
◯マルチン・ティブラ(判定3-0=30-27、29-28、29-28)ブラゴイ・イワノフ●

◆フェザー級マッチ 5分3R
△チェ・ドゥホ(判定1-0=29-27、28-28、28-28)カイル・ネルソン△

◆ウェルター級マッチ 5分R
●木下憂朔(1R4分36秒、TKO)アダム・フューギット◯

【プレリム】
◆RTU決勝:ライト級マッチ 5分3R
●ジェカ・サラギ(2R3分44秒、TKO)アンシュル・ジュブリ◯

◆RTU決勝:フェザー級マッチ 5分3R
◯リー・ジョンヨン(判定2-1=29-28、27-30、29-28)イー・ジャー●

◆RTU決勝:バンタム級マッチ 5分3R
●風間敏臣(1R33秒、TKO)中村倫也◯

◆RTU決勝:フライ級マッチ 5分R
●チェ・ソングク(3R3分11秒、リアネイキドチョーク)パク・ヒョンソン◯

◆ミドル級マッチ 5分3R
◯パク・ジョンヨン(1R4分5秒、リアネイキドチョーク)デニス・トゥルーリン●

◆フライ級マッチ 5分3R
◯平良達郎(1R4分20秒、アームバー)ヘスス・アギラー●

【中止】
◆女子フライ級マッチ 5分3R
キム・ジヨン vs マンディ・ブーム
※ブームの体調不良により