橘ケンチが“ガチ”の日本酒本を発売「一家に一冊置いてもらって」

撮影・蔦野裕


 橘ケンチ(EXILE / EXILE  THE SECOND)が日本酒本『橘ケンチの日本酒最強バイブル』(宝島社)を発売、先日、都内で発売を記念したお渡し会を開催した。イベントには抽選で選ばれた100名が参加、橘は自身の日本酒への愛と敬意を詰め込んだ一冊を優しく手渡し、持ち主のもとへと旅立って行く様子を笑顔で見守った。

 ずっしりとした厚み、ページをめくるだけでも、いわゆるアーティストが手がける本のイメージとはずいぶんと異なる本気の一冊。この本が生まれたのはどうして? イベント開始前に橘に聞いた。

 1月末に発売。すでにレスポンスも届き始めた。

「軒並み、内容の充実ぶりにみんな驚いてくれている感じはあります。こんなに載ってるんだ、ガチじゃんみたいな感じです」と、橘。記者も同じ感想を持ったと告げると、「もっとおしゃれな感じになると思ってました?」と、にやり。

 日本酒好きが高じて、味わうだけでなく、全国の酒蔵を巡り、コラボレーションし日本酒も作った。蔵人と一緒に作業をしたり、酒米作りにも参加するなどして、日本酒への造詣を深めてきた。そんな橘が完成させた日本酒本。ガチなのは当たり前?

雰囲気のあるグラビア的な写真が多めでおしゃれな感じいうのもできたと思うんですけど、おしゃれな世界観って敷居が高くなることもありませんか? そういう内容の本ではなく、もっと手に取ってもらいやすいものを作りたいと思ったんです。というのも、日本酒を飲む人も増えてきたとは思いますが、やっぱり、好きな人は好きだけど知らない人は全く知らないというのも日本酒の世界では否定できない。今もよく聞きます、何飲んでいいか分からない。僕からしたら何でもいいんだよって思うんですけど。それで思ったのが図鑑です。僕は昔から図鑑が好きで、図書館とか本屋に行っては、恐竜の動物の図鑑とかを見て、名前を覚えるのが好きでした。だから、一家に一冊置いてもらって全ての日本酒が網羅されている図鑑のような、教科書みたいな本を作った方が、今の時代にあっているのかもしれないと思いました」

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