山下実優が大健闘の荒井優希を蹴殺し「東京プリンセスカップ」決勝進出。辰巳リカを下した上福ゆきと激突【東京女子プロレス】

決勝で対戦する山下実優(左)と上福ゆき

 バックステージで山下は「3年間で、荒井ちゃんにしかできない経験をしてきたと思う。その経験を吸収して戦ってきたんだろうなって、すごく分かった。自分に負けそうになった瞬間があって。いつもここで私は自分に負けるからトーナメントで負けて来たんだろうなって思って。そのときに思い出したのが、今まで戦ってきた人たち、倒してきた人たち。去年、(坂崎)ユカちゃんが優勝して、マイクでいろんな思いを言ってた背中とか。いろんなものを思い出して、最後勝ち切れたかなって」と試合を振り返った。そして「トーナメントの恐ろしさって、9年優勝に届かなかった私が一番分かってて。だからこそ、上福の恐ろしさも、トーナメントの恐ろしさも跳ねのけて、私の今までのすべてをぶつけて勝ちたいなと思ってます。優勝して、瑞希が持つ(プリンセス・オブ・プリンセスの)ベルトに挑戦したい」とV宣言。

 一方、波乱を起こして勝ち上がった上福は「ヤバいよ。人生で初めてシングルでメインで、しかも勝ってマイクとか取っちゃって。デビューしたとき“グラドルの腰掛けにすんなよ”とか“こんなヤツすぐ辞めんだろ”とか、いっぱい言ってくれた人がいたおかげで、ここまで来れた部分もあると思うから。もちろん応援してくれる人たちが一番。でも、あのとき“ふざけんなよ。オマエ見とけよ”と思わせてくれた俗にアンチの皆さんのおかげで、ここまで来れた部分もあるんで」と話した。山下戦については「ゆきのほうがこんなとこもあるんだぜって部分を出して。いつまでもペーペーって思われないように。山下さんに勝っちゃったら、一気にチャンピオンに挑戦できるから。今くすぶってるグラドルたち、みんなざわついてんじゃないの?」と上福節で締めくくった。