カルロス菊田プロデューサーが考えるK-1世界戦略のカギは「武士道」「ストーリー」「共感性」、そして「K-1のグローバルスポーツ化」【K-1】

収録後の取材でも今後のK-1について熱く語ったカルロス氏

「プロレスは好きで見ていた」というカルロス氏。「僕は大学の浪人生活を東京でしていたが、その時は部屋にテレビがなかった。コインランドリーにテレビがあって、金曜の夜8時の新日本プロレスの中継の時に洗濯に行っていた(笑)。“長州が反乱軍作っちゃったんだ!”とか思いながら見ていた(笑)。僕たちの小中学生のころはプロレスがコンテンツとしてお茶の間に浸透していましたよね。また、僕は2000年代初頭にニューヨークにいたんですが。そのころUFCではリアリティー番組の『TUF(The Ultimate Fighter)』が始まった。それまでのUFCはただ単にイベントをやっているだけだった。ところがTUFを始めて、参加している選手に対する共感を視聴者の中に生み出すことで彼らはアメリカで成功した。それでUFCはどんどん大きくなった。それってまさに日本のプロレスのやってきたことだと思うんですよ」などと、かつてのプロレスにおける試合に至るまでの盛り上げ方や近年のリアリティー番組が生み出す共感性の重要性を挙げた。

 また2024年の第1弾大会となる「K-1 WORLD MAX」については「世界中から、日本の格闘技ファンが今まで見たことのない選手がたくさん出る。昔、アルバート・クラウスとかアンディ・サワーとかいろいろな選手がいたが彼らも最初は日本では無名だった。ところが素晴らしい試合をすることでどんどんファンが増えていった。今回、出る選手たちは無名だがポテンシャルはすごい。フィジカル、技術などそのポテンシャルを見てほしい」と力を込めた。

 なおカルロス氏が出演する「JAPAN MOVE UP」は3月9日21時30分から放送。番組内では「カルロス」の名前の由来や。かつて暮らしたニューヨークでの華麗なる生活など、カルロス氏の意外な一面も語られている。

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