GENERATIONS 小森隼 「新しい“ジェネ、知ってるよ!”を作りたい」アジカン後藤と“踊れる邦ロック”な新曲

 

新しい「ジェネ知ってるよ!」を作ろう、それをゴールにしようって思った

 

ーーさて、みなさんに聞いているんですが、このプロジェクトでは、売れる曲・ヒット曲を目指すことも掲げられています。小森さんが考えるヒット曲の法則みたいなものも反映されてるんじゃないかなと思うんですけど。

小森隼:……うーん、ヒットとか売れてるの概念ってもうなんだか分からなくなってませんか? レコード大賞を獲ればヒット曲っていうことでもなくなってるし、TikTokで何十億回再生してるっていう曲だけど……

ーー聴いたことがなかったりってことも……ありますよね。

小森隼:そういうことになってるなかで、それはヒット曲といえるのか、とかね。定義がいっぱいある中で、僕の中で決めたのは、僕の曲では、新しい「ジェネ知ってるよ!」を作ろうって、それをゴールにしようって。それが出来たら勝ちにしようと思いました。最初に話したテーマの部分につながりますけど、GENERATIONSのメンバーってアイデンティティが強いから、「ジェネ? 夕べラジオで聞いたよ」だとか、「ジェネ?テレビで見たよ」だとか、「映画にジェネの子出てるよね」「ドラマにも出てるよね」「ダンスの番組で見たよ」……そういった「聞いたよ!」「見たよ!」ってワードが多いんです。そこに、「アジカンのゴッチが作った曲をやってるグループね!」っていうのを作ることができたら勝ちなんです。そのためにも、いろいろなタイミングで「MY GENERATION」を鳴らしていきたいです。

 ーー最初に「楽曲プロデュース?えー!」って思ったっておっしゃってましたが……作品を完成させた今、それに変化はありますよね。

 小森隼:あの時の自分の不安から考えるとすごくいいところにちゃんと着地できたなって思ってます。

 ーーまた機会があればみたいな……あ、首を振るんですね(笑)。

 小森隼:もうこれが最高傑作なので……遺作といってもいい(笑)。

 ーーそれを言うにはまだ早すぎる(笑)。

 小森隼:でも、そう言いたいぐらいのいい曲だし……大変でもありましたから。これが成立しているのってメンバー全員が共通してGENERATIONSのためだって思っているからなんですよ。どんな曲を持ってきても、この曲はGENERATIONSじゃないとか、この曲はパフォーマンスできないよっていうのがないんです、今のところは。全員がGENERATIONSのため、グループのためにチャレンジしようと思っているから。だから、そういう状況でなかったら、例えば他のグループのプロデュースするとかってなった時は絶対ハレーションが起きるだろうなって思うし……それはなあ。自分はプロデューサーには絶対に向いてない。改めて思いました。