GENERATIONS 小森隼 「新しい“ジェネ、知ってるよ!”を作りたい」アジカン後藤と“踊れる邦ロック”な新曲

「GENERATIONS、すげえなって思います」
ーーさて、楽曲から離れて。プロジェクトを通して、GENERATIONSをいろいろな角度や視点から見たり、感じたりしているんじゃないかと思っています。小森さんには今のGENERATIONSはどんなふうに見えていますか?
小森隼:僕の感覚なんですけど、今までの作品は、楽曲、パフォーマンス、それこそライブとかも、GENERATIONSっていうフィルターを通してメンバーを見てた感じなのに対して、PRODUCE 6IX COLORSの楽曲はメンバーから見たGENERATIONSっていう感じで、捉え方が全然違うんです。今までは枠の中にどうやってみんなで収まるか、丸の中に全員入れるかを考えていたけど、もうその丸の中に収まらないぐらいメンバーが大きくなってることに気づきました。それは自分自身に対してもそう。音楽制作に触れることなんてないだろうなと思っていたのに、楽曲を作ることができた、ゴッチさんにお願いすることができた。枠組みにハマり切れないぐらい6 人が育ってるんだなって思います。GENERATIONS、すげえなって思います。この感覚が秋のライブとかに反映されてくるんじゃないかと思います。
ーーGENERATIONはどんなグループになっていってほしいと思いますか?
小森隼:難しいな……なんか、EXILE みたいになっていけばいいなって思います。苗字のようなものであるし、実態を持ってないものでもあるような……GENERATIONSって、DJやってたり、トークライブしてたり、学長してたり、何なんだろう?色々な才能あふれる人が多いのかな。でもそれがGENERATIONS。そういう感じになれたら。
ーー「WHAT IS EXILE」(EXILEの現行のツアー)じゃないですけど、いつかは……WHAT IS GENERATIONSというような?
小森隼:(笑)……でもそうなっていけばいいなっていう。これだけ個が強いグループなんで、なくならないものであったらいいんじゃないかって思います。何にでもなれるし、何でも使える。そういう感じになってればいいんじゃないかなって。だから10 年後とか、こういうインタビューを受けてる時に、話題が……分かんないけど、単独武道館トークライブなんだけどとかね。でも、GENERATIONSって名乗ってるんです(笑)。
小盛りの話は「証拠が残らない完全犯罪」みんなで共犯に
ーーそれでいうと今年も迫ってきましたね、『小森隼の小盛りのハナシ』。今年で5回目になりますか。本当にライフワークになってきましたね。準備は進んでいますか?
小森隼:そっちはマジで死にそうです、本当に(笑)。僕、書籍を書いていたので、いつもより準備が遅れているんです。ただ話したいことはまとまってきてるんで、あとはそれに肉付けしつつ、もうちょっと構成も考えなきゃいけないな、と。
ーー今年はどんな内容になりそうですか
小森隼:今年はキャパが昨年の倍なんですよね。関西でも公演があって全部で4公演。合わせて4000人いかないぐらい。今回は配信がないので使えない音があったりとかいう制約がないし、アーカイブも残らないので、本当に来ていただいた方だけに楽しんでいただく感じですね。だから、よりソリッドな内容にできると思っています。言わない方がいいかもしれないなと言ったことも、証拠が残らない完全犯罪ですからね……熱量のある「小盛りのハナシ」を楽しんでいただけると思います。
ーー共犯になれってことですね。SNS はなしよって(笑)。いただいた時間がキワキワになってきましたが、その本の話もしておきましょう!
小森隼:人生初めての書籍を出すんですけど……TOKYO HEADLINEさんで「小森の小言」を始めたことが、「小盛りのハナシ」にもつながり、書籍にもつながりました。自分の中では「小森の小言」はすごい大切な経験になってます。
ーー……そう思っていただけていたんだったら良かったです。初めての書籍、書き終えたんですね。
小森隼:書き終えたんですけど、すでに後悔していたりするんですよね。比べちゃいけないですけど、世の中の著者の方ってこんな気持ちなんですね。世の中に出るよってなった時、みんながすごい反応してくれるじゃないですか。「おめでとうございます」「楽しみです」「絶対買います!」……言われれば言われるほど、あの内容で本当によかったんだろうかって。昨日も見返しちゃいました。
ーー楽しみにしてます!(笑)。……お時間いっぱいで、このインタビューは大盛りでした……話題がありすぎる。さて新年度も始まって1カ月が経ちましたが、小森さんはさらに忙しくなりそうですね。今年も何か記録を作る予定?
小森隼:そうですね。何かでLDHで1番を取れればと思っています。去年は地上波のテレビ、出演本数ナンバーワンだったんですよ! 今年も何かしらでそういう結果を残してたらいいなと思ってます。
ーー1位を狙ってたんですね!
小森隼:目指してました。1 位取りたいなって。もうそろそろ1個形を残しておきたいっていう自分の焦りもあったので。去年は色々変化もあったんで。自分のアイデンティティを探すじゃないですけど。
ーー1位を獲ったことで、そこは突破できました? アイデンティ探し?
小森隼:突破できるのかと思ったら……また違う課題がいっぱい出てきました。永遠の問題ですね。ずっとこんな感じなのかと思ったら憂鬱になりました(笑)。
ーー本当にお時間です。すごく小森さんらしいインタビューのシメになりました(笑)。
小森隼:キラキラしたこと言い出したら……仕事してるなって思うでしょう?(笑)
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)