安田成美「ライト建築の中でどんなストーリーになるのか私も楽しみ」朗読劇「星の王子さま」

「人の作った手作り感のあるものが好き」という安田。星のチャームがついた台本カバーもお手製だという

 安田といえば、最近はSNSで発表する編み物の作品が話題。本業でも忙しいであろう中、創作にかける情熱を失わない原動力とは?

「編み物はやっぱり癒しの時間。始まってしまうとすごく一生懸命やっちゃうんですけど、作りたくてしょうがない。出来上がるのが楽しみでもあるのですが、やっている最中はある意味無になれるというか、好きな糸が平面になっていって形に変わっていくのがとても楽しいです。かぎ針編みは、中学校に入ってから始めたと思うんですけど、常に何か作ろうと思っていました。

 単純に好きなんですよね。この糸が好きだと思ったら形にしたくて動きたくなっちゃう。そもそも人の作った手作り感のあるものが好き。この糸は何で染色したのかなとか、何でこんなマーブルの中に小さい黄色があるんだろうと思うと、手元に置きたくて買っちゃって、買っちゃうとこれで何かできないかなと考えて。そうした一つひとつが原動力になっています」

 今回の朗読劇に合わせ、書籍『星の王子さま 私をつくっている大切なものたち』(きずな出版)も出版した。

「自分で台本を作った時に、作品の中にあったとても印象的なフレーズを紹介しつつ、私はこんなことがありましたとか、ここはこういうふうに思うというエッセイを執筆しました。公演に間に合うように、ちょっと大慌てですごく頑張って仕上げました(笑)。書籍の中に挿入したイラストも全部私が描きました。絵を描くのも好きで、時々イラスト程度のものは描いています」

 最後に、朗読劇「星の王子さま」の来場者に向けてメッセージを。

「皆さんが読んだことのある『星の王子さま』とはまた違う『星の王子さま』の世界を見て、聞いていただけます。音楽がすごく素敵なので、子どもの童話の読み聞かせというイメージではなく、大人の方が聞いても何か心に感じるものがあると思うのでぜひ見に来てください」

(TOKYO HEADLINE・後藤花絵)