丸山隆平「ああだこうだ言って楽しんで!」半自伝的な最新舞台『water』開幕 s**t kingz の持田は稽古中に「鴨川で踊ってきた」

 

 丸山が友人に誘われてマームとジプシーの舞台を見に行ったことがきっかけで実現した舞台。丸山と藤田は同年代であることもあって意気投合し、丸山の案内で2人で京都を歩いて、丸山の半自伝的な作品を作った。

 仕事に向かう車の中でのマネージャーと会話があり、京都でのなじみの顔たちとの飾らない会話、懐かしく大切な思い出があったかと思えば、楽屋でのやりとり、バラエティー番組の収録のシーンも。バーのカウンターで“今”について語ったりもする。

 丸山は「本当に不思議な追体験。マームとジプシーで藤田さんが作られる世界観で、僕に起こったこととかが、戯曲の中で組み合わされていく。その組み上げられたものを解体して、もう1 回再構築していくという不思議な役の構築の仕方でした」

「大変だったと思う。全く違う方違うものを演じた方がよっぽど楽だったんじゃないですか」と藤田。「僕が描く丸山隆平と本当の丸山隆平があるから、そこのズレを埋めるのが大変そうだった」

 丸山は「…ちょっとそれはあるかもしれない」と笑うと、「最初の方でそれ(ズレを埋める大変さ)は言ってくださってたんですけど、それがどういうことか分からず、あー、はい、頑張りますって(笑)! 藤田さんの戯曲は読む度読むたび新鮮で、解釈の仕方がどんどん派生していくんです。それこそもう川みたいに、このチョイスもある、このチョイスもあるって」

 持田も、「(事前に)いろいろ話した内容とかが台本に落とし込まれたりしていて、自分のエピソードがあったりもするんですよ。だからそれがなんかすごく不思議な体験というか。自分がモヤモヤと抱えていた思いが、藤田さんが言葉にして書いてくれたことによって改めてこういうことかって自分で理解するみたいなことが多くて。藤田さんの言葉を見ながら自分を理解するみたいな瞬間が自分の中でもある」

「僕だけの物語でもないし、みなさんの物語でもある」と、丸山。「見に来ていただけると何か持って帰っていただけると思います。いろんな視点で楽しんでいただいて、ああだこうだ言って楽しんでいただければ。それが作品っていうものの楽しみ方醍醐味だと思います」とアピールしていた。