THE RAMPAGE・RIKU「死ぬまでに1曲、世に残す曲を作りたい」 ミュージカル『RENT』でロックシンガー! 最高のチームで届ける「 No Day But Today」のメッセージ

 

いつか『RENT』に出てね!と言われていた


ーー改めて、RIKUさんはどのように『RENT』と出会っているのか教えてください。

RIKU:オーディションがきっかけです。以前から作品のことは知っていましたけど、深く触れたことはありませんでした。有名なミュージカル作品だよね、っていうぐらいで。だから、オーディションを受けることを決めてから、作品の雰囲気は知っておこうと思ってこれまでの作品を見たりして。今思うと、本当に浅い触れ方ですけど……シンプルに、一人ひとりがすごく輝いていて、全員が主役級の輝きで。素敵な作品だな、と思いました。

ーーオーディションを受けようと思ったのはどうして?

RIKU:素敵な作品だと思ったことと、出演して成功したら自分もこの先が広がるなって、直感的にチャンスだと思いました……あとは、縁です。僕がミュージカルや舞台に出るようになってから、THE RAMPAGEのイベントなどでファンの方々にお会いすると、いつか『RENT』に出てね!とか、やるならロジャーがいいと思う!って言われることがあったんです……そこにオーディションの話がくるって縁だなあと思いました。縁といえばですけど、コリンズ役で出演する石井一彰さんにも縁を感じています。石井さんとは『Musical「天使について」~堕落天使編~』(2022年)で共演していて、その時に、ミュージカルは続けなさいと言われていて、またご一緒できるなんて……ご縁です。

ーーオーディションはいろいろなやり方があると聞きますが、ロジャー役で受けたのですか?

RIKU:はい、ロジャーで受けました。「One Song Glory 」とか「Another Day」だったり、ロジャーが出てるナンバーをいくつか覚えて、当日は“おらに力を!”って歌いました。

ーーそんなことをつぶやいていた日がありましたね(笑)。

ロジャーはどこまでも自分を見つめられる人


ーーロジャーという人物の魅力についてどう考えていますか?

RIKU:……魅力かあ。僕が思うに、ロジャーって、基本的に「俺、かわいそうー」みたいな感じなんですけど……

ーー電気が止められて、レント(家賃)も払えないぐらいお金がなくて、恋人をエイズで失ったことで引きこもりみたいになっていて、自分もHIVに感染しているっていう人ですからね……

RIKU:ちょっと良い言い方をすると、ロジャーはどこまでも自分を見つめられる人なんですよ。根はすごく素直で、まっすぐで不器用。本当は自分がどうすればいいのか分かっている部分もあるのに、ちょっとカッコつけマンな彼がいて、そこにまっすぐに行ったらダサいなとか考えてしまう。でもカッコつけることが実はカッコ悪いってことも分かっている、みたいな。いろんなことを同時多発的に抱えすぎちゃって、うまく自分の気持ちを表現できない青年なんですよ。でも、まっすぐさみたいなものはすごく素敵だなって思います。

死ぬ前に1曲、世に残す曲を作っておきたい


ーーロジャーとは音楽で表現する人という部分でつながりだったり、共感する部分もあったりするのではないかと思うんですが。

RIKU:「One Song Glory」は彼の1 番の願いですよね。死ぬまでに1曲、大切な歌、命の歌、世に残す曲を作っておきたいっていうのはミュージシャン特有の願望だと思います、。僕もそう思うので。ロジャーはそれが思うようにいかないシーンがずっと続くんで……すごくイライラするし苦しいと思いますね。そんなことを思いつつ、僕自身はロジャーを演じながら“音楽で表現する人”として、初めての感覚を味わってもいます。THE RAMPAGEで音楽してる時って、自分たちのエンタテイメントを通じて、お客様の活力だったりエネルギーになりたいとか、とりあえず一旦今は日常を忘れて楽しんでほしいという思いでやっています。だけど、ロジャーは自己中心的っていうか、俺のこのモヤモヤを聴け!みたいな感じじゃないですか。聴いてくださいじゃなくて、いいから黙って聴け!なんです。僕には新たな体験です(笑)。それを初日までにしっくりくる感覚に持っていきたいなと思っています。ロジャーだったり、ジョナサン・ラーソン、カンパニーへのリスペクトとして、しっかり仕上げたいです。