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最近のお話。〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第81回〉

2024.09.10 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋🩵

先日タイに行ってまいりました〜〜!!🇹🇭

楽しすぎたお話。

バンコク日本博が第1の目的で行ったんだけど、お仕事もしつつ遊んだりも出来てめちゃくちゃ楽しめました🥹🥹

イベントも楽しくて余韻やばいです。笑

👆🏻イベント1日目っ♡

Opening CeremonyとKOKOROさんのstageにお邪魔させていただきました✨️
ChooChooTRAINとJust Like Datを一緒にパフォーマンスしました〜!!💃

日本から応援してくれていた方のためにも!

 
 
 
 
 
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小田 柚葉 / Oda Yuzuha(@girls2_yuzu_official)がシェアした投稿

ももちゃんとJust Like Dat一緒に踊りました💚

↑イベント2日目っ✌🏻

私たちを知らないよって方のほうが多いはずなのに、音源なのか?!って疑っちゃうくらいめちゃくちゃ声出してくれて、逆に私たちを引っ張ってくださって、すっごく楽しかったです😭

タイのファンの皆さんが私たちのブースまで作ってくださって、本当に温かく迎えてくださって嬉しすぎました。

日本でも既にたくさんの方に愛を貰っているのに、タイでもたくさん愛を貰えてもっと頑張ろうって初心に戻れました🥹🥹

またタイでイベントができるように!
いつかはライブができるように頑張ります🔥

続きまして〜

 

映画好き全員集合!火ダルマのライアン・ゴズリングが踊りまくる『フォールガイ』に皆、落ちろ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.09.04 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 9月10日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.16.5 実験演劇 「GEMINIでございま〜す!」の稽古が始まったと同時に佳境に入っております。

 今回は稽古期間が約1週間という短期決戦で、手探りの部分も多く、本当に挑戦という言葉がふさわしい作品になっております。ご興味のある方はぜひ!

 では今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、MA55IVEファーストツアーは「夢が詰まってた」〈BUZZらないとイヤー! 第82回〉

2024.09.03 Vol.Web Original

 THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。先日、THE RAMPAGEのパフォーマー5名で構成されるヒップホップユニットのMA55IVE THE RAMPAGEで念願だった単独ツアーをあっという間に完遂した翔平さん。7月のこの夏のBUZZ予想で、意気込みも含めて、MA55IVEを挙げていましたが、ツアーは、予想通りそして文字通り、「大成功のうちに幕」。興奮も冷めやらぬ状態であろう翔平さんに話を聞きに行ったら……? (写真・上岸卓史、一部を除く)

ーーー念願だったMA55IVE THE RAMPAGE(以下、MA55IVE)での単独ツアー「M5V」(エムファイブブイ)が終了しました。「大成功のうちに幕(終了した)」という本当によく見るフレーズがありますが、このツアー、まさにそれだと感じたのですが、翔平さんはどのように感じていますか?

翔平さん:ファンの方たちも自分たちもみんな一緒に音楽を楽しんでいて、本当の意味でひとつになっているのを感じました。全員で拳を掲げて、頭振ったりタオル振ったり……なんか夢が詰まってた(笑)。自分はもちろん、みんながそれぞれやりたいこと、夢を詰めたライブだったんですよね。ステージ上で夢を叶えていくよ、みたいな。そこで、「あの頃夢見たステージに立ち 相も変わらず全力でぶちかまし」みたいな歌詞を歌ってたり、あの日、親父の誕生日だったんですけど、親父が見てる前で「鍛冶屋、築町ーー」とかレペゼンを歌ってることに、感極まりそうになったり。HIROさんがMA55IVEを見に来てくれこともめちゃくちゃうれしかったです。

MA55IVEって、言ってしまえば、スピンオフグループです。それがこんなに興行できるって稀なことだと思うので、その環境がすごくありがたいです。

ーーすべての曲をパフォーマンスして幕が閉じていく時どんなことを思っていたのですか?

翔平さん:安堵もありましたけど、もう次に向かってました、あの瞬間から。東京公演の日(28日)、ライブ中に「M5V」のアフターパーティー(メンバーの出身県と東京で行うミニライブとトークのイベント)の開催を発表したので、もう次が始まってる感覚で。アフパのためにやんなきゃみたいな。

ーーファーストツアーを終えたことに浸ったり感傷的になったりはないんですね。ファンの方だったりの「ロスだ」って声はかなり見かけましたが。

翔平さん:なってないですね。長期間ツアーをやっていてそれが終わって、今年はもうライブはないかもしれないっていう状態だったらロスるかもしれないですけど、すぐMA55IVEヘッズに会える機会があるし。アフターパーティーは、東京 & 地元で全国6カ所。それぞれの地元、私は長崎でやるんで、言うたらミニツアー的なニュアンスだし。私はもう次はどんな曲を作ろうかって鈴木(昂秀)さんと話してたりしてます。春夏秋冬って季節にぶつけた曲を作るのはどうだろうとか、コラボレーションの話とか。MA55IVEはフッ軽なんで。

ーーもう夏はありますしね。

翔平さん:……ああ、夢夢(「夢は夢のまま」)。例えば、DOBERMAN INFINITYさんの「あの日のキミと今の僕に」だったり、PSYCHIC FEVERの「Snow Candy」的なラップをしながらメロウに歌う感じの曲も冬は合いそうだなあとか。あとは2ステップ!また来てるので。NewJeansもそうだし、XG も出してる。m-floさんも復活したしっていう流れが。音楽好きの私たちなり的に、タイミングなんじゃないかって打ち上げで焼肉食べながら話してました。

ーー確かに全然ロスってない(笑)。

踊る阿呆にみる阿呆〈黒谷友香の友香の素。vol.372〉

2024.09.01 Vol.Web Original

皆さん、こんにちは!

8月は本当に暑かったですよね?。中旬ぐらいからは暑いは暑いのだけど、少し陽の感じや空気が変わったかな?っと思ってました。これを書いてる下旬は、暗くなるのも早くなりましたし、季節は少しずつ秋へと移り変わっていますねぇ。

私は東京と千葉の森の中との2拠点生活をしているのですが、千葉にいると、気温がそこまで高くない日は早めにひぐらしが鳴き始めたり、今日も雨が降ったりやんだりしているお天気なので、秋の虫でしょうか、庭から虫の鳴き声が聞こえてきて、雨音と虫の鳴き声で眠たくなってきます(笑)。

さて、今回のエッセイ、暑かった2024夏、8月で皆さんにお伝えしたかったことは何かというと、徳島の阿波おどりに参加したことです!7月は日本三大祭りの一つ大阪天神祭り、8月は日本三大盆踊りの一つ阿波おどりと、お祭りづいてる私です。

阿波おどりは、2009年の徳島が舞台になっている舞台『眉山』に主演させていただいた時から、いつか徳島の阿波おどりの会場に行って、生で阿波おどりを観たい、そして踊ってみたいっと思っていたのですが、今年それが叶いました?!

お笑いや音楽における革新と保守の関係性、の話!【徳井健太の菩薩目線 第216回】

2024.08.30 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第216回目は、革新と保守について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 革新と保守について。都知事選の話、というわけじゃない。

 音楽もお笑いもそうだけど、自分の中で「すごく好き」とか「めっちゃかっこいい」とか思うものに、何か共通点はあるのかなって考えることがある。

 尖ったことをしている人を革新、丸みを帯びていることをしている人を保守――と仮定したとき。なんとなく自分の嗜好が整理できる。

 丸みを帯びている人たちが売れていく。これってすごいことに違いはないけれど、なんというか「すごくない」。というか、当たり前だと思うんです。万人受けするようなことをしているわけだから、当然、売れる可能性は高くなる。

 だったら、尖っている人たちが、そのまま尖ったまま売れた場合はどうだろう? これって、やっぱりすごいことなんだけど、めちゃくちゃすごいってわけでもないような気がする。尖った人たち自身に大きな変化はなく、時代が追いついたり、口コミで一気にブレイクしたり、運を含めた何かが味方したから売れたということになる。

 では、尖っている人たちが丸みを帯びた方向に寄せていって売れる場合は? ああ、僕はこれが音楽でもお笑いでも好きなんだなと思った。もしも売れたなら、本人たちの努力や「変わる」といった明確な意識が伴わなければ成立しない。プライドをバキバキにへし折られた変化が眠ってる。

 例えば、マヂカルラブリーの野田を見ているとすごいなって思う。あんなにセンスのある奴が、きちんと最大公約数に身を投げ出して、アジャストしたんだから。売れるために必要なことをアタッチメントしたり、こだわりやプライドを肉抜きしたり。改造したから売れている。

 丸みを帯びていた人たちが、ある時期を境に急に尖り始めるという逆のケースがある。正直、僕的には一番よく分からない現象だと思っている。大いなるマンネリではないけれど、ずっと大衆に向けて、大衆が求めていることをするってものすごい覚悟。地中深くに刺さってないと真似できない。なのに、「僕たちはこんなこともできます」なんて実験的なことや、求めていないことをし始めたら、「?」にもなるでしょうに。

 僕は、革新から保守に向かっていく、そんな存在が好きなんだと分かった。それを体現している音楽や笑いをリスペクトしているんだろうなって。

 昔、佐久間宣行さんが、「変わっていく人を応援したい」といったことを話していた。

 その言葉に鑑みれば、僕が足を向けて寝られない「腐り芸人セラピー」も、変わっていく過程をあぶりだした企画に違いない。板倉さんも、岩井もあんなに尖っていたのに、この企画を機に良い意味でポップになっていった。ゴツゴツしていたものが丸みを帯びていく時間の中に、ほんの少しでも僕も居れたことは幸せなこと。僕も変われたんだと思う。

「思う」なんてあやふやなのは、意識的にどうこうしようとかではなくて、結果的にそうなっていた――にすぎないから断言できない。

 若手芸人から、「徳井さん、どうやったらお客さんのウケが良くなりますかね?」と相談されても、本人たちがもがき続けてプライドがへし折られる瞬間を迎えないと、どうにもならない。

 だからいつも僕は、「好きなようにやりなよ」としか言葉を贈れない。あえてその後に添えるなら、「壁にぶつかったらまた相談しに来てね」。

 壁にぶつからなかったら、次の方向は分からない。壁にぶつかっていないなら、ぶつかるまでやってみてください。バッターボックスに立って、来た球を振る。何度も何度も振ってみて、前に飛んだり、当たったものの後ろに逸れたり、そもそも当たらなかったり、どんな結果になろうとも立つしかない。何度も振ってみたけどそれでも分からない――。壁にぶつかる瞬間が訪れます。ぶつかることを恐れちゃいけないんです。

とにかく硫酸の雨が降り注ぐ!フランス発のサバイバル・スリラー『ACIDE/アシッド』が怖すぎる…【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.08.28 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先週お知らせしました久しぶりの演劇に向けて、多忙な日々を送っております。

 その前に以前お知らせしたアニソンバー555でのトークイベントが9月1日にありますので、こちらもぜひ。あんな話やこんな話をするかどうかは当日のお楽しみで。

 では今週も始めましょう。

夏とそろそろばいばい〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第80回〉

2024.08.27 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋🩵

まずは〜〜

10/30リリースのNew EP「寄り道-Take it easy baby-」の新ビジュ解禁されました〜〜!!💿

今回の衣装はそれぞれの私服によせたような感じになっていまして、私はスタイリストさんから見て、アイドル好きでガーリーめの印象が強いらしくこんな感じになっておりま〜〜すっ笑

いつもライブ衣装とか作ってくださるスタイリストさんが担当してくれたんだけど、やっぱり私のベレー帽姿が好きみたいっっ😂😂

可愛くてお気に入りなのだ✌🏻

寄り道は、様々なことに葛藤したり、言葉では説明のつかない気持ちを抱えたりすることもあるけど、少しずつ前に進めばなんとかなる、気楽に行こ!みたいに寄り添ってくれるような楽曲になっています🎶

みんなに会える日程も解禁されたよ〜〜!!

頭、空っぽにしてラウールをペロペロしていればいい、最強の学園ラブコメアクション映画『赤羽骨子のボディガード』を見逃すな!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.08.21 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 いきなりですが演劇やります。

 9月10日(火)〜16日(月祝)の日程で実験演劇「GEMINIでございま〜す!」という作品なんですが、あやまんジャパン様全面協力のもと「AIに、作らせてみた演劇」ということになってます。

 僕もよく分からないので皆さんも気にせずいらしてください。

 では今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、銀座で寿司を握る!〈BUZZらないとイヤー! 第81回〉

2024.08.20 Vol.Web Original

 THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。前回そして前々回と1年前に購入したままになっていた刺身包丁を使ってアジとヒラメをさばいた翔平さん。翔平さんの刺身包丁デビューを指導するととともに温かく見守ってくれた「鮨 おのでら」副料理長の小林航大さんの「では、握っていきましょうか?」のお言葉に甘え、自分でさばいたアジとヒラメで寿司を握ってみることに……! (撮影・蔦野裕)

 白衣への着替えからノンストップで約2時間半。ほぼライブ1回分の時間、アジとヒラメをさばき、仕込んだ翔平さん。小林さんは、お寿司屋さんカウンターで見かけるアレ、ネタ箱を取り出します。

 さきほど粗仕込みしたアジはすでにネタ箱に収まっていて、翔平さんは大事そうにヒラメの片身やエンガワを収めていきます。気づくと、赤いものや貝の姿も。「……このほうがネタ箱の見映えもいいでしょ」と小林さん。……気を使っていただいたようです!

 あとはそれぞれを鮨のネタ用に切り出せば準備は完了です……といったタイミングで「……どこに行った? 帰っちゃった?」と翔平さんが心配していたゲストがセントラル・キッチンに戻ってきました。

エンタメの基礎も応用もその先も、すべてはアンパンマンの中にぎっしり詰まっている【徳井健太の菩薩目線 第215回】

2024.08.20 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第215回目は、アンパンマンについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

 映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』を、まだ観ていない方。できるだけ早く観に行ってください。今作は、タイトルからも分かる通り、ばいきんまんが主役。子どもだけでなく、大人も楽しめる一作なので、この夏、ぜひとも見逃してほしくない作品の一つなのです。

 映画についていろいろと話したいことはたくさんあるんですけど、それを綴ってしまうとネタバレになってしまうので、あくまで僕が感じた所感のみを記させていただければと思います。

 今年の夏は本当に暑い。めまいがしそうだ。

 僕は子どもと一緒に、新宿にあるkino cinemaという決して大きくはない映画館へ観に行った。新宿3丁目にほど近い、スシローの上にある映画館。家から遠くないこともあって、僕はここをたびたび利用する。450円でお代わり自由のドリンクバーがあるのも家族連れにはうれしいサービスだし、ちょっとマイナーな作品を取り扱うあたりも、個人的に気に入っている。

 夏休みにアンパンマンの映画を上映する映画館なんて、大きなシネコンを含めて山ほどある。まさかkino cinemaで、アンパンマンの映画が上映されるなんて思ってもいなかった。映画好きが集うだろうkino cinemaで、キングオブメジャーとも言えるアンパンマンの映画を上映すること自体、正直驚いた。

 その日、劇場には僕たち家族とカップル一組しかいなかった。エンタメのド真ん中の作品が上映されるというのに、あまりの静けさ。蛙が飛び込む音だって聞こえてきそう。ある意味、kino cinemaっぽくない作品を上映している証左だし、今からアンパンマンを観るという非現実的世界に没入することを考えれば、最高のシチュエーションだったかもしれない。

 ライブには必ずセットリストがあると思います。「今日は良いセットリストだったな」とか、「今日あの曲やってないから微妙なセットリストだったな」とか、セトリ次第でライブの印象ってかなり変わると思うんです。僕は自分が行ったわけでもないライブのセトリが気になってしまい、「いまあのアーティストがツアーをしているけど、どんなセトリ何だろう」なんて具合にチェックする癖がある。例えばCreepy Nutsだったら、「Bling-Bang-Bang-Bornをどのタイミングで演っているんだろう」とか。一曲目でぶっ放せばめちゃくちゃ盛り上がるだろうし、終盤にやれば溜めた分だけ盛り上がる。セトリって、聴衆を乗せる乗せないに大きくかかわってくるわけです。

 何が言いたいか――というと、今回のアンパンマンの映画は、まず“掴み”が最高だったということ。序盤に心を鷲掴みにされるような曲(的なシークエンス)を持って来ることで、僕らはすっかりアンパンマンの映画の世界にダイブ。

 アーティストがあえてライブの一曲目に静かな曲を持ってきたりすると、お客さんはどう乗っていいか分からない。やっぱりお客さんが求めていることを、どんな形であれ体現することは、お金を払って観に来ている人に対して最良のパフォーマンスなのではないのかなって思う。もちろんこだわりだってある。でも、わかりやすさはもっと大事なんじゃないのって。外したり、あえて逆に行ったりしても、そこにわかりやすさが伴わなければ置いてけぼりになってしまう。

 そういう意味で、アンパンマンほど分かりやすい世界はない。

 アンパンマンには、お約束とも言える「助けてアンパンマン!」のくだりがある。当然、映画とはいえ今回もお約束は訪れる。

 その瞬間、僕は泣いた。

 物語に没入していたから、お約束を忘れていたんです。何度だって知っているはずなのに、初めて体験したようなその瞬間に、全身の穴という穴からドーパミンが吹き出た。完璧なセトリ。「あの曲、まだ演ってないな」と思わせることすら忘れさせるほどの展開――からのスーパーウルトラキラーチューン。こんなん泣いちゃいますって。

 エンタメを再考する傑作でした。これっていろいろなことにも当てはまる。芸人の単独公演。幕が開く。一発目に暖気運転的な漫才やコントをすることがあるけど、そういうことではなくて開始早々からフルスロットルで観客のハートを撃ち抜きにいく。そんな気持ちが大事なんだなって。まぁ、僕らは単独公演というものをはるか昔に置いてきてしまった人間なので、お前らが言うなよなんだけど。

 下手とかオーソドックスとか、もしかしたらマンネリなんて言われるかもしれない。でも、お客さんが求めているものを分かりやすく続けていることが、一番難しいし、もっとも尊いことなんじゃないでしょうか。毎日同じことを繰り返す、手を変え品を変え誤魔化す、そんなことに対して疑問を覚えている人は、この夏、アンパンマンを観に行ってみてください。

永瀬正敏!浅野忠信!佐藤浩市!豪華キャストを箱に閉じ込めた超シュール文学映画『箱男』がとりあえずスゲェ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.08.14 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 このコラムの担当編集さんが、先日、猛暑の中、外を歩いていて急に眠くなったそうです。皆さんもお気をつけください。

 しばらく潜伏していたので、ただ今、今後の仕事について整理中です。なるべく早いうちに皆さんにお知らせできればと思ってますので、もうしばらくお待ち下さい。

 では今週も始めましょう。

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