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【DJダイノジ あなたの好き、肯定します!】第7回:『マグロック』でスイッチ入れたTOTALFAT

2016.10.24 Vol.677

大谷:10月はフェスがあったんだよね、清水でやってる『マグロック』と『フジソニック』。ダイノジも主催の1組に加えていただいていて我々の1年の総決算ともいえるフェスなんですけど、大地さんは1回も会議出てないんだよね。こっちは1年ずっと一生懸命会議やって、大地さんに「ありがとう」って言っちゃうのはなんでなんだろう。

大地:うーん、もう……あはは。

大谷:その七福神みたいな、ビリケンさんみたいな感じ、徳だよ。『マグロック』『フジロック』だけど、僕らも懇意にさせてもらってるTOTALFATっていうバンドが今年も出演してくれたんだよね。ただ、メンバーのBuntaさんがフェスの1週間、2週間ぐらい前かな、事故で片手を骨折してキャンセルになるんじゃないかなって……彼らが出てくれないときついなって…。

大地:結構の芯だからね。

大谷:でも何日かしたら、アコースティックでも出たいです、と。諦めてたメンバーにもさ「片手で叩けます」って叩いている動画をメンバーに送ったそうなんですよ。それで当日は4曲叩いてくれてね。みんなでさ、アコースティックだけどモッシュ起こそう!とかいってものすごい空間になったんだよね。

大地:えらいことになってたよね、あれ。

大谷:袖にミュージシャンたちも来ていてさ、みんな大号泣! 大号泣だよ! 俺たちもたまらなくなったね。最後には俺たちのDJのところにも出てきてくれて、歌ってくれたり、肩組んで踊ってくれた。骨折しているのに。嘘じゃないかって思ったけど、あの空間って現場じゃなきゃ成り立たないよね。岡本太郎が言ってる「 マイナスに賭けろ」じゃないけど、何かの事件があったときにそれが魅力に転換する現場だったっていうか、ロックバンドのひとつの側面を見たというか。あの空間をね、あの場にいたお客さん6000人とみんなで作ったのよ。

大地:なんか、お客さんが5人目のバンドメンバーみたいになってたよね。何か奇跡を起こそうとしていた。

大谷:TOTALFATの出番は真ん中ぐらいだったかな、そのあとに出演したミュージシャンがなんかスイッチ入ってね。

大地:すごい良かったよね。

大谷:それにさ、アコースティックで聞いたらさ、曲の良さも分かったんだよね、ポップで。ところで、『深夜の回転体』の放送も7回を終えました、大地さん(笑)。秋以降も番組は続くそうですよ。

大地:乗り越えましたね?!

大谷:他の時間帯に移ってもいいんだけどな(笑)。

※次回放送は11月6日

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第51回 THE SECONDのツアーを前に、新たな夢が…

2016.10.24 Vol.677

 2016年10月15日、幕張はこれ以上ないほどの快晴に恵まれて、目覚めた瞬間にワクワクが止まらず!! 前日の夜は緊張と不安であまり寝付けず、当日の朝は予定より2時間も早起きをしてしまい、なんとも小学生の遠足を思い出すかのような感覚でした(笑)。

 そのくらいの準備と想いを込めて作り上げてきたDANCE EARTH PARTY初めてのLIVEは、DANCE EARTH FESTIVAL 2016の最後のステージを無事に締めくくる事ができました。

『フェスをやりたい!』とÜSAさんと話し始めたころから、コンセプトはとにかくハッピーで大人も子どもも誰でもボーダレスに一日中楽しめる場所にしたいと構築してきました。

 世界中の音楽、DANCE、楽器、食べ物、飲み物を一度に楽しめる、小さな小さな地球がそこにはあるようなイメージでたくさんの方々のお力をお借りして、形にする事ができましたし、本番当日は本当にたくさんのお客様が遊びにきていただいた、小さな地球はハッピーで溢れる一日になりました。本当に感謝しております。

 DANCE EARTH PARTYのLIVEは、リリースさせていただいた曲数もまだまだ足りない中でのセットリストだったので、未発表の新曲を聴いていただいたり、ゲストをお迎えしたりしていろんな形のパーティーで、音楽やダンスを表現する事ができました。まさかのDJ MAKIDAIさんのソロダンスとか、EXILE THE SECONDとDEPのコラボ曲『HEART OF A LION』の初披露など、初めてのフェスの開催をお祝いしにたくさんの仲間たちが駆け付けてくれた事は感動しましたし楽しかったです。

 そんな中の一曲に、DEPの最初の曲である『イノチノリズム』という曲があるのですが、この曲は当時はEXILE NESMITHとCrystal Kayがボーカルとして、リリースした曲だったのですが今回、DEPのボーカルのShizukaちゃんも加えた3人ボーカルバージョンで『イノチノリズム〜グレートジャーニー〜』として初披露させていただきました。

 実は、リハーサルをしている時に、この曲の振り付けをどうしようかと話し合っていたら、ÜSAさんがサビの部分以外を、手話を加えたダンスにしてみたいと言ってくれて、挑戦してみました。

 以前から手話ダンスで活動しているハンドサインの皆さんに振り付けをしていただき完成したのですが、今まで踊ってきたダンスとは全く違う、新感覚なダンスと出会う事ができました。

 歌詞の意味を深く感じながら手話を使って一つひとつ形にしていき、更に音楽に乗せる作業は、本当に勉強になりました。

 そして、以前から個人的に何度か一緒に踊ってきた、筑波技術大学のダンスサークルのみんなとも同じステージに立ちたいという夢も叶える事ができました。彼らのダンスを初めて見たのは映像だったのですが、全員聴覚に障がいがあると聞いた時は本当に驚いたと同時に一緒に踊ってみたいという気持ちになり会いに行ったのが始まりでした。それぞれ障がいには個人差があるのですが、みんながダンスを愛していて気持ちの良い素敵な若者たちです。

 そんな彼らとの最高のステージを終えた後に、1人の男の子から手紙をもらいました。その手紙の内容の中の一つにその男の子の夢が書いてありました。

“いつか聴覚障がい者のミュージカルをやる事が夢です”

 その子は前から一緒に踊っていても感じましたが、本当にダンスが大好きで、常にハッピーなオーラで周りを明るくしてくれるような素敵な人で、人間的にも大好きです。この男の子の夢がいつか叶ったら絶対に見に行かせていただきたいですし、むしろできる事なら出演したい!! と思いました。
 踊りで感動を共有した仲間は一生の友達だと思っていますので、いつかまた一緒に踊る事を楽しみにしています。
 さてついにEXILE THE SECONDのツアー『WILD WILD WARRIORS』が10月29日から新潟を皮切りに始まります。こちらもワクワクドキドキですが、たくさんの方に楽しんでいただけるように、精一杯踊らせていただきますので、ぜひぜひお楽しみに!!

格闘家イケメンファイル Vol.59 火の玉伝説継承者 平川智也(ひらかわ・ともや)

2016.10.24 Vol.677

 今回の取材は平川智也が務める格闘技ショップ「フィットネスショップ水道橋」にお邪魔する形で行った。ショップのユニフォームを着ての撮影では柔和な表情を見せてくれた平川だが、練習着に着替えてからは表情が一変。格闘家の顔となる。

「週5日はここで朝10時から夜9時くらいまでは働いています。仕事が終わって9時くらいから上の階にある道場(MASTER JAPAN)で11時くらいまで練習させていただいています。場合によっては朝仕事の前に練習してから10時に出勤したりとか、そういうふうにうまくコントロールしながらなんとか時間を作って、いろいろな方の力を借りながら練習しています」

 週2日ある休みはなにを?

「五味さんに相手をしていただけるのがその時間しかないので、その2日を大事に使って久我山で練習しています」

 五味というのはもちろん五味隆典。平川は大学生の時に五味のジム「久我山ラスカルジム」の門を叩いた。そもそも格闘家になろうと思ったきっかけは?

「昔、K-1やPRIDEが地上波で放送していたときに好きでよく見ていました。僕は横浜生まれなんですが、宇野薫さんが横須賀出身で横浜を拠点としていると聞いたこともあって、修斗はもちろん、UFCに参戦してからも宇野さんの試合はよく見ていました。そうやって格闘技を見ていく中で一番影響を受けたのが今の師匠の五味さん。僕が高校生の時ですかね。その時は格闘技をやるという気持ちはなかったんです。もともと小学生から高校までずっとサッカーをやっていて、選手ではないにしても何かしらサッカーに携わって生きていこうと思っていました。でも大学入学で東京に出てきたのをきっかけに、まだ自分が選手としてやれるものはないかということを考え始めて、ぱっと思いついたのが格闘技。本来バックボーンがないとやっていけない世界だということは薄々感じていたんですけど、そんなことは関係なく1選手としてどれだけやれるか試してみたいと思いました」

 やるなら五味さんのところしかないだろうと。

「始めるなら五味さんのところ、という思いがありました。試合や雑誌などで話していることを読んでいて自分の中に響くものがあった。感覚的に、この人についていきたいなっていう気持ちがあって、真っ先に五味さんのところに行きました」

 修斗の魅力とは?

「修斗の独特の雰囲気が好きなんです。新宿FACEもそうですが、やはりなんといっても聖地・後楽園ホールの雰囲気は他の団体じゃ出せないんじゃないかと思います。それは入場式の時から感じている。会場のお客さん、プロモーターの方、選手自身もそういう気持ちでいるんじゃないかと思うので、それがバシっとはまった時は興行自体が最高に盛り上がるじゃないですか」

 家と職場とジムを行ったり来たりの生活。

「僕は1試合1試合、そこで夢がついえるか続くか、というような気持ちでやっているので、その先なんて一切見ていない。負けたら引退、くらいの気持ちで毎試合闘っています。ケージに入る前にしっかりと準備できるかできないか、自分との勝負だと思っているので、そういうことを思っていつも試合に臨んでいます」

 そして11月12日の後楽園大会では高橋遼伍と環太平洋ライト級チャンピオン決定戦を戦う。

「相手は打撃が得意なので、多分バチバチにぶつかり合う試合をみんなイメージしていると思うんですが、僕は一方的に自分のやりたいことをやるスタイルで行こうと思っているんです。バチバチにやっても負ける気はしない。そこで負けると思ったら選手としてダメだと思います。今回は正面衝突でぶつかり合うような展開にはならないようにいろいろ考えています。高橋選手とはひとつステージが違うところを見せつけてやりたいです」

 自分の試合はもちろん、修斗を初めて見るような人に観戦のアドバイスを。

「あのキックが良かったとかタックルが良かったというような細かい技術の話よりも、大会全体の雰囲気を会場で感じてほしい。盛り上がるところは盛り上がって、泣けるところは泣く。会場って喜怒哀楽とかいろいろな感情が詰まっているんです。だから細かい技術論よりは思い切り泣いてわめいて叫んでくらいの勢いで試合を見て、感じ取ってもらえたら選手はうれしいんじゃないかなと思います」

黒谷友香「友香の素」vol.168 私は「チューリップの秋」

2016.10.24 Vol.667

 すっかり秋ですね?。このところの気温の変化に、毎日何を着て行ったら良いやらとクローゼットの前で服を取っ替え引っ替え、夜の冷え込みに念のためのストールをカバンに突っ込みバタバタっと出掛ける日々ですが、ファッションの面では、秋冬のほうがオシャレを楽しめて好きっという方も多いのではないでしょうか。

 あ、食の面でもそうでした! 「食欲の秋」。何もかもが美味しい季節になってきましたが、これは油断していると太る?! 女子にとっては食後のデザートをいくかいかないか、特に悩む季節でもあります(笑)。

 秋の旅行も空気が気持ちが良くて良いですよね。どこかの紅葉を見に行きたいな?。四季があるおかげでさまざまなことが楽しめて、自然に感謝です。ちなみに今年の見ごろは全国的には平年並み、近畿地方は少し早いらしいですよ。

 っとその前に、私の秋のイベントといえば、チューリップの植え込みです! 来年の春に綺麗に咲かせるために、本格的な寒さが来る前の、11月上旬までに球根を植えないといけません。去年はいろんな種類のチューリップの球根を347個植えました。その記念に、さまざまな色のチューリップの花びらをドライフラワーにして、お部屋に飾っていますが、それは今でも色あせず、洋菓子のようにとっても綺麗です。

 今年はチューリップだけではなく、ムスカリやヒヤシンスの球根も植えたいと思っています。紫色のムスカリは群生していると可愛らしいし、ヒヤシンスの花は水栽培のものが雑貨屋さんなどで売られていたりするように、色とりどりで見た目も美しいですが、その香りが本当に素晴らしいです。ガーデンを歩いている時に、フワっと風に乗って薫ってくるヒヤシンスのあの重厚な香りに包まれると、本当にウットリとしてしまいます。今まで地植えで楽しんでいましたが、今年は水栽培のヒヤシンスも買って楽しんでみようかな!

一木美里のおいしくたべようの会 vol.11『甘いいたずらできるひと』

2016.10.18 Vol.676

 一木美里です。そろそろハロウィンですね!
 今週末の22日は日比谷のClubDIANAで行われるハロウィンイベントでDJします!何の仮装をしようかな?と悩み中です。
 ぜひ遊びに来てください?

脱こじらせへの道 第32回 セックスは牛肉、オナニーは○○?

2016.10.14 Vol.676

 今回は、ある意味究極の選択とも言えるこの問いについて、見ていきたいと思います。
 他のアンケートとくらべても多くの回答をいただきました。

 やはりよそではしにくい話なので、ここでいろいろ吐露したいという側面もあったのかもしれません。

 結果は7割近くの人が「セックス派」ということに。
 大変健全です!よかった!!(笑)

 ざっと眺めてみると、20代だと「セックスはするけどオナニーはしない。足りている」とか「セックスしているからオナニーしなくてもいい」という意見もありました。

 単純に恋愛の機会が多くオナニーをする必要がないという場合もありますし、若いため性欲や性感も未成熟でオナニーをしたいと思わないという場合もあるので、このへんは納得できるご意見です。

 30代以上の方からは、そういう意見はほとんどありませんでした。

 また、若い世代の人の中には「オナニーは虚しいからしない」という意見も見受けられます。

 それってやはりオナニーに対して罪悪感があるということが大きいのだと思います。

 もうひとつ考えられるのは、オナニーよりもセックスを上位概念に置いているからということ。
 たぶん私も、潜在的にはセックスのほうを上位に置いていると思います。

 でも、実際そうだと言えるのではないでしょうか?
 生産性という意味でもセックスのほうが有益なのは確かです。オナニーで子供はできませんからね。
 

 でも、そういうものだと割り切ってしまって良いと思います。事実なんだから。
 そして、割り切れば虚しさは感じなくて済むと思うんです。

 たとえば、セックスとオナニーは、牛肉と豚肉みたいなものだと考えてみましょうか。

 価格で見ると牛肉のほうがちょっと高いイメージですが、豚肉のおいしさったらないですよね。

 高級焼き肉でのメイン食材は牛肉かもしれませんが、家庭の料理で良く使うのは、使い勝手や価格から豚肉が多かったりしません?
 そうなんです。別物なんです。

 オナニーが虚しいと思ってセックスをしたいと思うのは普通の感覚かと思います。
 逆に、「今すぐにセックスはできないから今日はオナニーでお茶を濁すか」というのもごく普通の感覚だと言えます。

 だからといって「オナニーだけで十分だ」といってセックスをわきに追いやってしまうのはこじれているし、「虚しさが残るからオナニーはしない」という考え方もこじれていると思いますけどね。

 そしてたとえばセックスが上位概念だとしても、セックスする「人」とオナニーする「人」を比較しているわけではありません。
 オナニーを恥ずかしいと思うのは、そこが混同されているからというのもひとつあるのではないでしょうか。

 最近はよく、
「独身の男女の何割が性経験がない」
 というようなニュースを見ますが、
 少なくともこのアンケート結果からは、
「オナニーで満足しているからセックスをしなくなった」「性欲がなくなった」
 ということではないように思えますね。
(そもそもこういったニュース自体、独身男女が全体の何割で、全体で見るとどうなの、とか
ツッコミどころはとても多いのですが)

 ただアンケートを見ていて気になった回答がふたつほどありました。

 まずは「相手がいると気持ちいいとこを相手に伝えることがなかなかできずに痛いまま終わることがあるので1人でする方が好きです」というもの。

 以前、女性同士で性の話題がしにくいというアンケートを考察してみたことがありましたが、
 女性に言いにくいのに、男性にもさらに言いにくいのは想像に難くないです。
 
 これに対して、相手の男性とコミュニケーションがうまくとれていないのでは?と思う方もいるかもしれません。
 もちろんそれは大きい理由だと思います。
 しかし、多くの女性に、
「結婚は夫に従うもの」「妻は家庭のことをこなすもの」そして「セックスは男性に身を任せるもの」
という考えがつきまとっているのは大きいと思います。

 このところ何度も話題にしていますが、
 長きに渡る日本の男女の関係性から、いまだにそういった考え方が強いようです。

 この記事を読んで、「セックスで我慢している女性」がいたら、伝えることから始めてみませんか。
 それが色々なことを解決する大きな一歩になるかもしれませんよ。

 またもうひとつ、違った観点からこじらせそうな意見が。
「セックスはコミュニケーションだから」というもの。
 もちろんセックスはコミュニケーションですが、それだけではありませんよね。
 自分の性欲・性癖にも素直になれているでしょうか。

 自分の性欲・性癖を踏まえて、コミュニケーションがとれているかどうかを、今一度見つめ直してみたいところです。

一木美里のおいしくたべようの会 vol.10『スッキリキヌアタブレ』

2016.10.11 Vol.676

一木美里です。
すっかり秋本番、秋といえば、読書、芸術、食欲、そしてファッション。
ファッション系のイベントやパーティが続く続く今日この頃、ドレスコードに「ピンク」が多くて、やっぱり今年はピンクなのかなぁと思っています。スモーキーなピンクのかわいいアイテムを探し中。
第2週目のテーマは「わたしのレシピ」。

江戸瓦版的落語案内 錦の袈裟(にしきのけさ)

2016.10.10 Vol.676

 町内の若い衆が久しぶりに吉原に繰り出そうと相談をしていた。なんでも日ごろから仲の悪い隣町の若い衆が、最近吉原で、芸者を揚げての大騒ぎをしたあげく、緋縮緬の長襦袢を揃いで作り、総踊りをして評判をとったとか。

 そこでもっと豪華な錦の褌をそろいで誂えて、裸踊りで驚かせようと算段がまとまった。実は質屋に質流れの錦の布があり、兄貴分は番頭から“何かの時には使って下さい”と言われていたのだ。しかし、質流れの錦の布は10枚だが、吉原に繰り出すメンバーは11人で、布が1枚足りない。兄貴分は与太郎に「おかみさんに相談して、錦の褌を用意できたら連れて行ってやる」と与太郎を帰らせた。話を聞いてはあきれていたおかみさんだったが、町内の付き合いという事なら仕方がない。早速、錦の褌をどこで調達しようかと考えた。「そうだ。お寺へ行ってお坊さんに錦の袈裟を借りておいで。褌にするなんて言ったら貸してもらえないから、『親戚の娘に狐がつきました。偉いお坊さんの袈裟を掛けて祈祷をすると狐が落ちると申しますので、一晩貸していただけませんか』と頼むんだよ」と教えられた。与太郎、早速お坊さんの所に行ったが、明日の檀家の法要に使うからダメだという。

 しかし、今晩一晩借りて、明日の朝返しに来ますと頼み込み、なんとか借りることに成功。家に帰って締めてみると、ちょうど股間の所が金ぴか。前には袈裟輪や房がぶら下がり、なんとも不思議な形。何はともあれ、全員そろったという事で、吉原に繰り出し、芸者幇間を揚げてどんちゃん騒ぎ。最後は尻をまくって、総踊りをしたものだから、座は大いに盛り上がり「どうやら大名たちの遊びに違いない」と噂が。中でも与太郎に注目が集まる。「一人だけ輪をぶら下げているのがお殿様で、他は家来ね。あの輪は小用を足すときに、手を使わずにあそこをあそこに通して使用するんだわ。チン輪ね。そして脇についている房で滴を払うのよ」と驚きの珍説が飛び交う始末。結局、その晩は与太郎が一人だけモテて、他の連中は家来だと思われことごとく振られてしまった。

 翌朝、皆が帰る時間になっても、与太郎は花魁と布団の中に。花魁が離してくれないと言う。怒った連中が「じゃ俺たち先に帰るぞ」というと与太郎「待ってくれよ。花魁、起こしておくれ」「いいえ、主はどうしても今朝は返しません」。すると与太郎「袈裟は返さない…?! いけない、お寺をしくじっちゃう」

【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第37回 ガラパゴス化から脱却できない日本のエリート

2016.10.10 Vol.676

 7月下旬、UCサンディエゴ(カリフォルニア大学サンディエゴ校)がライフサイエンスの研究企画連携拠点を、日本橋に開設しました。同校にとっては初の海外拠点。アメリカの「研究投資力」と日本の大学の「基礎研究力」日本の製薬業界の「開発力」が、まさに太平洋を超えて医療イノベーションを推進する取り組みをスタートします。今回の拠点設置を機に、がんや難病の治療、再生医療の進化につなげていきたいと思います。

 この間、何度か渡米し、両者の取り組みをコーディネーションするべく活動してまいりましたが、その一方で、この役回りは現職の国会議員だった時には難しかったと痛感します。なぜならば、国会議員は、海外に行って予定外のスケジュールをいれていくということがほとんど困難だからです。国境を越えたイノベーションは、産学官の間に立って、誰かがコーディネートせねばなりません。

 政策への見識、国内外の人脈を持ち合わせた人材、たとえば政治家ですが、国境を超えたプロジェクトになると、海外にも足を運び、ある程度の時間をかけて人脈・知見を広げる必要があります。ところが、閣僚クラスは、国会会期中はそう何日も不在にできません。政府の役職を兼務していない国会議員であっても、参議院では、会期中に7日以内の渡航をするには議長の許可を得なければならず、7日を超えると議院運営委員会の了解を取るという物々しさです。国会対応を最優先しなければならない高級官僚も最近は一週間を超えるような出張、ましてや長期出張は難しいでしょう。

 政治家が外交で渡航することを「外遊」といいますが、いい意味で「遊び」がなければ、外遊先での深い人脈形成につながらないのもまた現実です。私が政治家を辞めた後、医療イノベーションに関する訪米に関して言えば、最初のサンディエゴは10日間滞在しました。二回目からは、数日間のこともあれば、一週間のこともありますが、いつも、Aさんという有力者との懇談から、Bさんという別の有力者の存在を教わり、「今からBさんに電話するから、明日会いにいきなさい」と進められるわけです。スケジュールは、アドリブで時事刻々変わります。いま思うと、あの時、「もう日本に帰ってしまうので、お会いできません」と言って断ってしまっていたら、今のネットワークは作れませんでした。サンディエゴで積み重ねた人脈の糸のどれか一本でも欠けていれば、UCサンディエゴの日本橋進出はなかったと言っても過言ではありません。これも、一定日数以上、現地に滞在できたことによります。

 イノベーションがグローバル化する潮流にあって、政策当事者の政治家、官僚は真の意味での「外遊」がしづらい状況です。最近、政治家の二重国籍が問題になりましたが、法的に多重国籍を認められない以上、政治・行政のトップリーダーのグローバル対応を意識しておく必要があります。そうした問題を指摘すべき大手マスコミのジャーナリストも数えるほど。日本のエリートたちのガラパゴス化は早期に見直すべきでしょう。
(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

【拡大版】格闘家イケメンファイル Vol.58 卜部功也

2016.10.08 Vol.676

 K-1スーパー・フェザー級世界最強トーナメントを制し、王者に輝いた卜部功也。強いだけではなく、そのルックスで、圧倒的な女性人気を誇る新生K-1のスター選手だ。スーパー・フェザー級世界最強という称号を手にし、卜部は次なる高みを目指す。

一木美里のおいしくたべようの会 vol.09「お昼がくるまえに、子どもみたいに」

2016.10.04 Vol.675

一木美里です。先日YSLBeauteの新しい香水”モンパリオーデパルファム”のパーティへ。めまいがするほどの恋の香りを嗅いでますますパリに行きたくなってきた今日この頃。
第1週目のテーマは”朝ごパン”です。

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