M&Oplaysプロデュースではこれまでも劇作家・演出家の岩松了を作・演出に迎え多くの作品を発表してきた。
岩松ほどの作家となると、どうしても大きな劇場で著名な俳優を起用しての公演が多くなってしまうのだが、今回は岩松自身が「何年かにいっぺんやりたくなる」という若手俳優たちとの小規模な劇場での公演。6年前に同じくM&Oplaysプロデュースで手掛けた『国民傘』以来、ザ・スズナリで最新作を上演する。
その『国民傘』では、なぜ人は争うのか「戦争」についての考察がテーマとなっていたが、本作は一家心中の生き残りの少女・ミウをめぐる「虚偽と真実」についての青春群像劇となる。
主演を務めるのはNHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』でブレイクし、その後も映画『青空エール』など映像作品への出演が続く堀井新太、ドラマ『時をかける少女』で連続ドラマ初主演を果たし、映画『オケ老人!』など映画やドラマでの活躍が目覚ましい黒島結菜。黒島は一昨年のM&Oplaysプロデュース『虹とマーブル』以来2度目の舞台出演となる。
この2人をはじめ10人の若手俳優が出演する。この作品をきっかけに大きな飛躍を遂げる俳優もいるだろう。そんな目線でも楽しめそうな作品。

