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2019年に上演された二人芝居が待望の再演。EPOCH MAN『夢ぞろぞろ』

2021.02.12 Vol.738

 EPOCH MANは虚構の劇団に所属する俳優・小沢道成が2013年から始めた演劇プロジェクト。

 小沢が作・演出も務めるその作品は、人(特に女性)の心の中をえぐり出すような作風で、問題を抱えた人物が前進しようとした時に生まれる障害や苦悩を丁寧に描いている。

 今回は2019年に上演された田中穂先と小沢道成による二人芝居の待望の再演。

 登場人物は寂れた駅の風変わりな売店で働く厄介な60歳の女性と、その駅から毎日仕事に通っていたものの、ある日突然電車に乗ることができなくなった青年の2人。夢を持たない2人による、やがて輝くための、もしくは諦めるための、とある駅で起こった愛しい数日間の物語が描かれる。

 小沢は今回の再演にあたり「純粋な再演をやってみたい気持ちはありますが、おそらくそうならない気がします」とコメント。初演時とは小沢本人も社会も演劇を取り巻く状況も大きく変わった。そんななかで小沢は今回、どんな作品を見せてくれるのか。

【明日は何を観る?】『ファーストラヴ』『マーメイド・イン・パリ』

2021.02.12 Vol.738

『ファーストラヴ』

 アナウンサー志望の女子大生が自分の父親を殺害する事件が発生。「動機はそちらで見つけてください」。容疑者・聖山環菜のその挑発的な言葉は、世間をさらに騒がせていた。事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、義弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探ろうとするが…。

監督:堤幸彦 出演:北川景子、中村倫也、芳根京子他/1時間59分/KADOKAWA配給/2月11日(木・祝)より公開 https://firstlove-movie.jp

自由自在、縦横無尽なアートたち。「佐藤可士和展 」

2021.02.11 Vol.738

 2007年の開館以来「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針に掲げ、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきた国立新美術館が、その理念を体現する企画として、日本を代表するクリエイティブディレクター佐藤可士和の展覧会を開催。

 1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、2000年の独立以降、さまざまな分野のクライアントを対象に、革新的なVI・CI計画やブランド戦略を手がけ、国内外から注目を集めてきた。

 過去最大規模の個展となる本展では、佐藤自身がキュレーションする会場構成のなかで、約30年にわたる活動の軌跡を多角的に紹介。展示室を巡る来場者は、佐藤の数々の仕事を「作品」として鑑賞する刺激的な体験を通して、そのクリエイティビティーを体感することができる。会場では、幼少期のコラージュ作品や博報堂入社当時にデザインした作品といった佐藤の原点から、クリエイティブディレクターとしての仕事の数々、さらにはアートワークのシリーズ「LINES」と「FLOW」の対比的なインスタレーションも展開する。

監督・西川美和監督×主演・役所広司で描く問題作『すばらしき世界』

2021.02.11 Vol.738

 実在した男をモデルに「社会」と「人間」の今をえぐる、西川美和監督の最新作。

『ゆれる』『ディア・ドクター』などで数多くの映画賞を受賞し、今や日本映画界で最も新作が待ち望まれる監督のひとりとなった西川美和。本作では初めて、実在の人物をモデルとした原案小説「身分帳」(著・佐木隆三)をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。

 トロント国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、各国の映画祭に続々と出品決定。先日のシカゴ国際映画祭では主演の役所広司がベストパフォーマンス賞に輝いたほか、観客賞も受賞するなど、早くも海外から高い評価を得ている。

 殺人を犯し服役していた過去を持つ主人公・三上役には、監督にとって長年憧れの存在でもあった名優・役所広司。そのほか仲野太賀、長澤まさみなど豪華なキャストが集結。

 主人公・三上の数奇な人生を通して、人間の愛おしさや痛々しさ、社会の光と影をあぶり出す問題作。

高槻かなこ、礒部花凜率いるBlooDyeが生配信ライブイベント開催 

2021.02.10 Vol.Web Original

 ボーカル&パフォーマンスユニットのBlooDye(ブラッディー)が20日、新体制になって初となる生配信ライブイベント「BlooDyeLine 2021」を開催する。イベントは「OPENREC.tv」で生配信される。
 
 当日はライブパフォーマンスはもちろん、新メンバーの素顔に迫るトークセッションなども行われる予定。ゲストとして、アニメ『ぶらどらぶ』のオープニング主題歌「Where you are feat. LITTLE(KICK THE CAN CREW)」でラップで参加しているLITTLEの出演も決定している。また、当日はユニットから重大発表もあるという。

 BlooDyeは、声優でアーティストの高槻かなこ、声優で女優の礒部花凜が率いる4人組。昨年、一岡杏奈と櫻井優衣の2人が新メンバーとして加入し、新体制で活動を始めた。ユニットは、押井守総監督新作アニメーション『ぶらどらぶ』(14日配信スタート)の公式アンバサダーユニットとして2019年6月に活動をスタートした。

温かいお家の中で凍りつくような恐怖を楽しむ! おすすめレンタルムービー『事故物件 恐い間取り』

2021.02.10 Vol.738

話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス――。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

アクセスすればそこが最前列!「Campanella」

2021.02.08 Vol.738

 実力派ラッパーのCampanellaがフルアルバム『AMULUE』を携えて、一夜限りのスペシャルライブ「GOOD VIBES SHARING EXHIBITION & LIVE TOUR 2021 WINTER【FUKUOKA】」を8日、福岡のFlackから生配信。アルバムにフィーチャリングで参加した鎮座DOPENESSと、プロデューサーとして参加したRamzaも出演する。出演メンバーを見てるだけで体感温度が上昇しそう。当日はモニターにかぶりつこう! このライブは音楽チャンネルのスペースシャワーによるトライアルプロジェクトで、ローカルとオンラインでつながることを目的にしたカルチャーフリーマーケット&ライブ。

“今日、家で見れる”ノミネート作品も! ゴールデン・グローブ賞発表前に候補作をチェック

2021.02.07 Vol.web original

 新型コロナウイルスの影響を大きく受けながらも、開催を決めた映画の祭典、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞。2月3日には、第78回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が発表され、賞レースがいよいよ盛り上がってきた。

 ハリウッドでは、コロナの影響により映画館で上映された作品数が激減したこともあって、ゴールデン・グローブ賞では、NetflixやAmazonといった配信系サイトの作品が多数選出。日本でも、自宅で巣ごもりしながら3月1日(日本時間)の受賞発表前にノミネート作品を見ることができるのだ。

 とくに、Netflixでは映画部門・TV部門合わせて最多43ノミネートを達成。多くのノミネート作品がすでに配信中、または近日配信が決定している。

 23ノミネートを果たした映画部門では、デヴィッド・フィンチャー監督、ゲイリー・オールドマン主演作『Mank/マンク』が作品賞、監督賞、主演男優賞など最多6部門にノミネート。次いで、エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィットら豪華俳優陣がそろう『シカゴ7裁判』が作品賞、監督賞など5部門にノミネート。どちらも、現在配信中だ。
 
 そのほか、『ブラックパンサー』チャドウィック・ボーズマンの遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』(ドラマ・主演男優賞、主演女優賞)、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン共演のミュージカル『ザ・プロム』(ミュージカル/コメディ・作品賞、主演男優賞)、ヴァネッサ・カービーがベネチア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した『私というパズル 』(ドラマ・主演女優賞)、ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めた『ミッドナイト・スカイ』(音楽賞)、『美女と野獣』『アラジン』を手掛けた伝説のアニメーター、グレン・キーン長編初監督作『フェイフェイと月の冒険』(アニメーション作品賞)などが配信中。

 さらに、新人女優ヘレナ・ゲンゼルが映画初出演で助演女優賞にノミネートされたトム・ハンクス主演、ポール・グリーングラス監督の『この茫漠たる荒野で』は2月10日より配信開始となる。

 Amazon Prime Videoからも、人気の社会風刺コメディー続編『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』のサシャ・バロン・コーエンが主演男優賞(コメディ・ミュージカル)にノミネート。ちなみにコーエンは『シカゴ7裁判』でも助演男優賞にノミネートされている。

コロナ禍に直面して1年―アートが記憶したもの、記録するもの「DOMANI・明日展2021 スペースが生まれる」

2021.01.30 Vol.737

 1998年にスタートした、文化庁の「新進芸術家海外研修制度」経験者を中心に構成するアニュアル展。例年、年の初めに国立新美術館で開催され、今年度で23回目を迎える。

 2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、一時は開催があやぶまれたものの、夏に初めてオンライン上で展開され、好評を得た。

 そんな「DOMANI・明日展」が今年は、感染対策のうえ再び会場でのリアルな展示を実施。過去10年間に各国で研修経験を持った7人の新進作家と、それ以前に研修を経て、現在アートシーンの最前線で活躍する竹村京・鬼頭健吾、袴田京太朗の作品を紹介。「2020年代」を迎えた日本のアクチュアル、かつ国際的に開かれた表現を浮かび上がらせる。

 本展のサブタイトル「スペースが生まれる」には、東日本大震災から丸10年を目前に、被災によって生じた空間/景観の余白と、コロナ禍のステイホームで体験した時間的余白を経て、改めて何が本当に大事なのかを考え直し未来と向き合おうという願いが込められている。

 国際的な移動や発表を前提に活動してきた作家たちが、長期にわたる閉塞状態のアートシーンに遭遇したなかで思考を重ねて作り上げた展覧会で、さまざまな“スペース”を感じて。

【明日は何を観る?】『花束みたいな恋をした』『心の傷を癒すということ 劇場版』

2021.01.28 Vol.737

『花束みたいな恋をした』

 終電を逃したことから偶然に出会った山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。

監督:土井裕泰 出演:菅田将暉、有村架純他/2時間4分/東京テアトル、リトルモア配給/1月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他にて公開 https://hana-koi.jp/

制作過程に迫る初の大規模展覧会 石田スイ展[東京喰種▶JACKJEANNE]池袋で開催!

2021.01.24 Vol.737

 全世界累計発行部数4400万部を超える超人気コミック『東京喰種トーキョーグール』『東京喰種トーキョーグール:re』の作者で、3月発売予定のNintendo Switch用ゲーム「ジャックジャンヌ」の原作・キャラクターデザイン・シナリオを務める石田スイ。今年で画業10周年を迎える石田スイ初の大規模展覧会が池袋のサンシャインシティ 展示ホールAで開催される。

 代表作である『東京喰種トーキョーグール』シリーズと、Nintendo Switch用ゲーム「ジャックジャンヌ」の2作品を中心に、これまで謎に包まれていた石田スイの制作過程を多数のイラストや音楽、展示で表現。また、初期の作品における貴重なアナログ原稿も初めて公開する。

 キービジュアルには『東京喰種トーキョーグール』の金木研&「ジャックジャンヌ」の立花希佐の描き下ろしイラストを採用。圧倒的な画力と魅力的なキャラクター、小説のような心理描写など、石田作品が持つ独特の世界観を追体験できるファン待望の展覧会だ。

 なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、チケットは全日日時指定制となる。

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