SearchSearch

どんどん舞台に活気が戻ってくる予感 座・高円寺レパートリー『男たちの中で~In the Company of Men~』

2020.10.12 Vol.734

 座・高円寺のレパートリー作品として昨秋、日本で初上演された『男たちの中で~In the Company of Men~』が今年も上演される。

 同作は“反骨の劇詩人”ともいわれるイギリスの劇作家エドワード・ボンドが1980年代に書いた巨大軍需企業を舞台とした作品。

 座・高円寺の芸術監督で本作の演出を務める佐藤信は劇場の演劇学校「劇場創造アカデミー」の研修生の修了上演で、ボンドの8時間に及ぶ長大作『戦争戯曲集 三部作』を上演し続けるなど、かねてからボンドの戯曲に注目してきた一人だ。

 物語は軍需企業の買収を巡り、父と息子、部下、敵対企業といった立場の男たちが二重三重の駆け引きを展開していく。シェイクスピアの『オイディプス王』や『ハムレット』的な人間関係の要素はもちろん、権謀術数にたけた6人の男たちによって繰り広げられるドラマはドラマとして単純に見応えのあるものだ。

 その一方でボンドはこの戯曲のなかで政治権力の構造や権力が人間性を奪っていくさまをスリリングな言葉と言葉の応酬で見せていくのだが、それはネオ・リベラリズムとグローバリズムに支配されつつある現代の我々にとってはただ楽しいと言ってもいられない切実な問題として提示される。さて、見た後に我々は何を感じ、どのような“気づき”を得ることができるのか…。

【大黒摩季】ヒット曲満載の全国ツアー開催

2020.10.12 Vol.734

 大黒摩季が動き出す! 今年計画していたツアーは新型コロナウイルスの影響で延期、そして中止となってしまったが、いよいよツアーを再開。ヒット曲と新曲を携え、北海道から九州までの主要都市14カ所で、アツいライブを開催する。

 ツアー再開にあたり、大黒は自身のブログで長文のメッセージを公開。大黒自身をはじめミュージシャンもスタッフも音楽に心を支えてもらったり命を救われたからこそ、恩返しをしよう、自分も人の心を動かしたいと音楽の世界に飛び込んだとし、「それこそが、今すべきことなのではないか、このコロナ禍を生き抜くエネルギーを、自分を未来を信じる光を届ける時なのではないか、と。」と綴っている。

 再開とはいえ、当初計画していた内容は一新。ツアータイトルで「MAKI OHGURO 2020 PHOENIX TOUR 〜 待たせた分だけ100倍返しーっっ!!!〜」とうたい、ヒット曲を網羅、レア曲、コロナ禍において毎月発表してきた新曲も披露する。セットリストは豪華で、歓迎すべき“蜜”な構成になりそうだ。

 ツアーはいずれの公演も、新型コロナウイルス感染症対策を講じた運営体制のもとでの開催となる。会場への入場には、検温・手指消毒、厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のインストールを確認するほか、アンケートの入力などが必要になる。

 チケットは、ローソンチケットのみでの販売で、電子チケットのみ、申し込みはスマートフォンからのみできる。

バズリズムLIVEにイエモン、山崎まさよし、スキマスイッチら決定!リアルライブとオンラインで開催

2020.10.09 Vol.Web Original

 人気音楽番組『バズリズム02』(日本テレビ)によるリアルイベント「バズリズム LIVE」の開催が決定した。開催日は11月7、8日の2日間で、リアルライブとオンラインを組み合わせたハイブリッドなスタイルで展開する。

 初日となる7日に出演するのは、イエモンの愛称で親しまれるロックバンドのTHE YELLOW MONKEY。結成30周年を迎えたバンドが現在展開中のアニバーサリーライブの横浜アリーナ公演を「バズリズムLIVE」とタッグを組んで行う。

 8日は、デビュー25周年を迎えた山崎まさよし。そしてスキマスイッチ、さかいゆう、FAITH、Novelbrightの計5組がラインアップされている。

 イベントは、リアルライブと配信で楽しめる。13日までチケットの先行抽選受付を行っている。

「バズリズムLIVE」は、今絶対見ておくべきアーティストが集まる音楽イベントとして注目されており毎年開催されている。2015年にスタートし今年は6年目。

【明日は何を観る?】『望み』『本気のしるし』〈劇場版〉『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』

2020.10.09 Vol.734

『望み』

 建築家の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。冬休みのある晩、規士が突然姿を消し、翌日、同級生が殺害されたというニュースが流れる。

監督:堤幸彦 出演:堤真一、石田ゆり子他/1時間48分/KADOKAWA配給/公開中 https://nozomi-movie.jp/

佐野玲於、佐藤大樹らJr.EXILEのメンバーで『もう一度君と踊りたい』3・4日にオンラインで上演

2020.10.03 Vol.Web Original

 GENERATIONSの佐野玲於やFANTASTICSの佐藤大樹らが出演する朗読劇「BOOK ACT」が、3日と4日の2日間、オンラインで上演される。佐野、佐藤のほか、GENERATIONSの関口メンディー、THE RAMPAGEの岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、長谷川慎、FANTASTICSの澤本夏輝、瀬口黎弥、木村慧人ら、Jr.EXILEのグループのメンバー総勢10名が、2組に分かれ公演する。

 上演するのは、完全オリジナル作品『もう一度君と踊りたい』。トップダンサーになることを夢見る5人の青年の友情や夢の狭間で揺れ動く心情を描いた青春感動ストーリーで、実際にダンスを披露するシーンは、普段見ることのできない組み合わせでのパフォーマンスであることから見どころのひとつとされている。脚本・演出は、鈴乃音、鈴木おさむ。

 終演後にはアフタートークの生配信も予定している。チケットは各公演先着1万枚の限定販売。24時間限定でアーカイブ配信もある。

「BOOK ACT」は、LDHが2019年にスタートした新たな形の朗読劇。これまで鈴木おさむによる『芸人交換日記』のほか、『ヒーローよ安らかに眠れ』などを上演している。今回上演される『もう一度君と踊りたい』は2019年9月に初公演が行われ、今年2月には「LDH PERFECT YEAR 2020」の演目として上演されている。

コーヒーバイヤー・丸山健太郎「世界コーヒーの日」に『リモート産地訪問』を公開

2020.10.01 Vol.733

 1991年に軽井沢で創業したスペシャルティコーヒー専門店「丸山珈琲」。バイヤーを務める代表取締役社長の丸山健太郎は、長年にわたり自ら産地へ足を運んで世界中の生産者から直接良質なコーヒー豆を買い付け、その姿はNHK「世界はほしいモノにあふれてる」にも取り上げられた。20年来の生産者との絆は「丸山珈琲」を語るうえで欠かせない。

 年間150日以上各国を訪問する丸山にとって、例年ならば秋は南米にコーヒー豆を買い付けに訪れる季節。しかし、このコロナ禍で今年はリモートで買い付けが行われ、コーヒーファンからも生産地の状況を心配する問い合わせが届いているという。

 そうした産地への関心の高まりを受けて「丸山珈琲」では収穫の時期を迎えた南米のコーヒー生産者の現在の状況を、インタビュー形式の動画でまとめた『マルケンのリモート産地訪問』シリーズをYouTubeで展開する。コロナで分断されたコーヒー生産者と消費者をつなぐ試みとして、産地の美しい風景や各生産者の営み、パーソナリティーに触れることでコーヒーにより興味を持てるコンテンツだ。

【ウィズコロナの演劇シーン】東京芸術祭 2020 芸劇オータムセレクション『ダークマスター VR』

2020.10.01 Vol.733

 タニノクロウが主宰を務める庭劇団ぺニノの代表作『ダークマスター』がVR作品となって上演されることとなった。

 これは今秋開催される「東京芸術祭2020」で東京芸術劇場のオータムセレクション作品として上演されるもの。

 本作は庭劇団ぺニノが2003年に初演した代表作『ダークマスター』を現在の社会状況を踏まえて新たに構想し直し、今回の上演用に新たに撮影したパフォーマンス映像を特別仕様の演劇的空間で各回20人限定でVRゴーグルをつけて観劇する。

 これまで新型コロナウイルスの感染拡大防止については各団体でさまざまな方策が取られてきたのだが、それでも不安を感じる人はいるようだ。

 こればかりは個人の感覚の問題でどうしようもないことなのだが、「ならば」とばかりにタニノは俳優をVRの世界に移動させ、1回に収容する観客数も20人までとした。

 上演と書いていいのか、上映と書くべきなのか。演劇の概念さえぶち壊すタニノの試み、というかさまざまな投げかけを観客たちがどう受け止めるのか。

アクセスすればそこが最前列!「NakamuraEmi」

2020.10.01 Vol.733

 シンガーソングライターのNakamuraEmiが毎年恒例の秋のお月見ライブを、NakamuraEmi Streaming Live「お月見 ご一緒に。2020」と題して、配信ライブとして開催。当日は、ギター、ベース、パーカッション、マリンバとグロッケンを加えた5人編成。チケットを購入すると、当日のライブ写真データ数点のプレゼントも。

伊藤健太郎が生配信イベントで朗読劇&パジャマ・パーティー  

2020.09.30 Vol.Web Original

 伊藤健太郎が10月3日、生配信イベント『伊藤健太郎のオールナイトニッポン0(ZERO)オンライン』を開催する。 伊藤が生配信イベントをするのは初めてで、自身がパーソナリティーをつとめたオールナイトニッポン番組スタッフとともに届ける。伊藤は「ラジオとはまた違う、チャレンジもありますので、どうか楽しみにしてください!!」と呼びかけている。

 イベントは2部構成。
 
 第1部では、朗読劇の枠を超えた リーディング・アクトに挑戦。作品はこのイベントのためだけに書き下ろされた 「虹男(にじおとこ)」で、伊藤は幼なじみへの秘めた想いを告白しようとする青年を演じる。

 第2部は“パジャマ・パーティー!!”と題して、オールナイトニッポン番組スタッフと共にリラックスした雰囲気の中で、zoomでリスナーからの相談を受けたり、おススメのレシピを紹介するという。

 イベントは、ラジオ「伊藤健太郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」のDVD第2弾の完成と発売を記念して企画されたもの。

 配信は、10月3日20時から。イープラス「Streaming+」 で行う。アーカイブ配信もある。

アートと対話するひと時「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」

2020.09.28 Vol.733

 草間彌生、李禹煥(リ・ウファン)、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司。日本の現代美術界に燦然と輝く、世界が認める6名のスターたち、その初期作品と最近作が集結。現代アートファンはもちろん、「日本の現代美術」入門として現代美術初心者にもおすすめの展覧会。

 大型のインスタレーションや迫力の映像など、体感を重視した作品展示もスケール感満点。

 奈良美智作品では、初公開を含む初期作品約20点や中期の代表的なインスタレーション《Voyage of the Moon(Resting Moon) / Voyage of the Moon》(2006年)、新作《Miss Moonlight》(2020年)を含む大型肖像絵画、そして奈良本人の多様なコレクションなどを展示。

 さらに本展では、充実のアーカイブ展示にも注目を。日本の現代美術の歴史や作家のキャリアについて学ぶ資料展示によって、作家や作品についてさらに理解を深めることができるはず。

三代目J SOUL BROTHERS、ベストライブで『『LIVE×ONLINE 』第2弾を締めくくり

2020.09.27 Vol.Web Original

 LDHの新たなライブエンタテインメントとして開催されてきた有料配信ライブ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』が26日、最終日を迎え、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)が登場した。

 初日19日から、出演するグループごとに独自のテーマやコンセプトを掲げ、工夫を凝らしてライブをてン介してきたで、三代目JSBが選んだのは「ベストライブ」。11月10日に10周年のアニバーサリーを控えて、新旧の楽曲をパフォーマンスすることはもちろん、デビューから今までのライブツアーの映像を盛り込みながらステージと展開した。

Copyrighted Image