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全柔連・上村会長ら執行部が8月中に総辞職

2013.08.02 Vol.597

 暴力指導問題に端を発した相次ぐ不祥事の責任を取り、全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長ら執行部の8月中の総辞職が7月30日、決まった。内閣府からの勧告で辞任を前倒しした執行部は理事職からも退く。また上村会長は講道館館長にはとどまるが、国際柔道連盟(IJF)理事も退く意向だ。主要理事の辞任で顔ぶれもかわる理事会メンバーについては、外部理事で登用された日本スケート連盟会長の橋本聖子氏が、臨時評議員会で解任動議が提案された残りの理事にもいったん引責辞任することを求め、異論は出なかったという。

 6月下旬に就任した谷亮子理事は、臨時評議員会の前後に行われた臨時理事会に出席。自身は解任動議の対象とならなかったが、「改革に一丸となって取り組む姿勢が問われている」と危機感をあらわにした。次期会長の人選について問われ、「国内外にしっかりした見識を持つ改革者に(会長に)なっていただきたい」。自身が就任する可能性については「私はまだまだ」と否定した。

 また1日には外部有識者を交えて組織運営の方向性を決める常務理事会を新設した。メンバーは上村会長のほか法曹界出身の理事ら11人。今月中に辞任する上村会長の後任の人選、不正受給が指摘された日本スポーツ振興センター(JSC)の指導者向け助成金6055万円の返還方法などを協議し、早期の改革に道筋をつける。

 助成金の返還について、内閣府は先月23日の勧告で全柔連の財政に穴を開けず、関係者の個人負担を要求している。

 次期会長をめぐっては、柔道界からの人選を求める声と、外部有識者の起用を推す声がある。有力候補とみられた山下泰裕理事は「全柔連に関わる人が改革をできるかといったら極めて難しい」と消極的で、外部有識者の招聘が現実味を帯びている。

サッカー東アジア杯でザックジャパンが初優勝

2013.08.02 Vol.597

 サッカーの東アジア・カップは最終日の7月28日、ソウルの蚕室五輪スタジアムで男子の最終戦2試合を行い、日本は韓国を2−1で破り、2勝1分けの勝ち点7として初優勝を飾った。柿谷(C大阪)が前後半に1点ずつ挙げた。豪州を4−3で破った中国が勝ち点5で2位。同2の韓国、同1の豪州と続いた。

 大会3得点の柿谷は得点王にも輝き、最優秀選手には山口(C大阪)が選出された。
 優勝カップを掲げた主将の駒野を中心に、選手たちが歓喜に沸いた。宿敵・韓国を敵地で倒し、過去に一度も手が届かなかった東アジアの頂点。

 牽引したのは柿谷。韓国に押される展開の中、前半25分、青山の長いパスに抜け出し、結果的には前半チーム唯一となるシュートを確実に流し込んだ。「トシくん(青山)は(所属する)サンフレッチェでもああいうのを出している。そのイメージで走った」。中国戦では同じような場面で決めきれなかったが、合宿を通じて互いの特徴を確認したたまものだった。

 試合終了間際にもこぼれ球に反応し、値千金の決勝弾。「こっちかと思った方向にきた。心臓バクバクで『頼む、入ってくれ』と思った」。放ったシュートはこの2本のみ。「2本しか打てていないのは情けないが、決定率的にはいい」と白い歯を見せた。

 中国戦でも1ゴール1アシストと活躍し、期待された得点力を大舞台で見せつけた。だが「どれだけ守備ができるかも求められている。きょうの出来じゃダメ」と気を引き締めていた。 

 女子は27日、ソウルの蚕室五輪スタジアムで最終戦2試合を行い、日本は韓国に1−2で敗れ、1勝1分け1敗の勝ち点4で2位に転落、大会3連覇を逃した。中国に1−0で勝った北朝鮮が2勝1分けの勝ち点7で初優勝。中国と勝ち点3で並んだ韓国が得失点差で3位となった。

 主将の宮間(岡山湯郷)は試合後、「代表チームとして、あるべき姿なのかっていうところから見直すべきだ。チームになりきれていなかった」と憮然とした表情で語った。

 0−0で引き分けた北朝鮮戦から中1日。佐々木監督は先発5人を入れ替えて臨んだ。攻撃では北朝鮮戦に続き、一人が仕掛けても周囲の押し上げが足りず、厚みのある攻めを見せられなかった。原因の一つはサイドバックの力量不足。近賀、鮫島不在の中、宇津木らさまざまな選手を試したが、主力の地位を脅かす代役は最後まで現れなかった。精神的支柱となる澤の存在の大きさも改めてクローズアップされた。

今週の一言 & KEYWORD 2013.7.19〜2013.8.1

2013.08.02 Vol.597

今週の一言

 サッカー東アジア杯の日韓戦で韓国のサポーターが横断幕で「歴史を忘れた民族に未来はない」(7月28日、ソウルの蚕室五輪スタジアム)→歴史って何年前くらいのこと? 去年の8月のオリンピックは?

 東アジアカップでの日韓戦、韓国メディアが敗因について「Jリーグが韓国の若手を潰している」(7月30日・中国メディア)→けっこう韓国の選手、Jリーグで活躍してんじゃん。

 松井秀喜氏「ヤンキースで引退でき光栄」(ニューヨークのヤンキースタジアム)→5月のあれが最後じゃなくてホントに良かった。

 20代以上の男女の約4割「生活が苦しい」(7月24日・厚労省)→30代だって40代だって苦しい…。

 ホームと電車の間に足が挟まってしまった人で駅員と通りがかりの人たちで救助「おそらく、日本だけで起こりうること」と英国メディア報じる(7月26日・JR南浦和駅)→ん!? 英国だってまさか見殺しにはしないでしょ。

 安倍晋三首相「幽霊が出るから嫌なんです。一緒に住みませんか」(7月30日、自民党幹部を公邸に招いた会食で)→そろそろみんな本気にしてしまいそう。

“人”– PEOPLE 松井秀喜氏(元ニューヨークヤンキース)

2013.08.02 Vol.597

 米大リーグのヤンキースなどで活躍し、昨季限りで現役生活を終えた松井秀喜氏(39)が28日、1日限定のマイナー契約を結んでヤンキースの一員となり、ニューヨークのヤンキースタジアムで自身の引退セレモニーに参加した。

 松井氏は、ヤンキースのユニホームを連想させる紺のスーツにストライプ柄のネクタイを締めて会見場に現れ、契約書にサイン。セレモニーでは、ホームベース付近で引退を確認する書面に署名した。在籍時の同僚、ジーターからは額に入った55番のユニホームが贈られ、選手らと記念撮影も行った。

 また、松井氏は背番号55のユニホームを着てマウンドに立ち、始球式も行った。松井氏は「球場に入った瞬間、泣きそうだった。言葉にならないくらいの感動と、改めて幸せな野球人生だったと思う。生涯忘れない」と感慨深げだった。

 現役をレイズで終えた松井氏だが、ヤンキースは、チームで7年間プレーし、2009年ワールドシリーズ優勝の立役者となったことなどをたたえ、異例の対応をとった。背番号にちなんで今季55試合目のホームゲームで、前所属のレイズが対戦相手だったこの日が開催日に選ばれた。

 ヤンキースが他球団で引退した選手を厚遇するのは異例。長年の功績をたたえただけでなく、人柄を評価する声が名誉ある引退式の実現を後押しした。

 松井氏の今後については古巣・巨人の渡辺恒雄球団会長から「いずれ大監督になってもらいたい」とラブコールが飛び出しており、日本球界への復帰を望む声も高まっているが、今回の引退式で、ヤンキースで指導者になるという可能性も出てきた。

 松井氏自身は「まだ具体的には決まっていない」と前置きした上で、「経験を少しずつ次の世代の人たちに伝えていければいい」と語っている。その動向に注目が集まる。

2013.7.19〜2013.8.1 NEWS HEADLINE

2013.08.02 Vol.597

 目で見るニュース、気になるキーワードの解説、話題を集めた発言などなど、使えるニュースをよりコンパクトにお届け!!

サマソニ生中継 城田優のイチオシはリンキンとワンオク

2013.08.01 Vol.596
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   人気都市型フェスのSUMMER SONICが、8月10、11日に開催される。千葉と大阪の2都市での同時開催で、今年も世界のトップアーティストが集結する。

  東京会場はすでにすべてのチケットがソールドアウトとなっているが、映像でなら生で見られるチャンスがある。WOWOWが生放送する。放送は、『現地より生放送!SONICMANIA 2013』が、9日夜10時30分から。『現地より生放送!SUMMER SONIC 2013 DAY-1』『現地より生放送!SUMMER SONIC 2013 DAY-2』がそれぞれ、10日、11日の午後3時から。

 生放送のMCを務めるのは俳優の城田優。2年連続での登板で、「本当に楽しみ」と、本人はホクホク。注目アーティストは米バンドのLINKIN PARK(リンキン・パーク)。「彼らが2009年に出たときも会場に観に行ったんです。そのときはオーディエンスのひとりだったのに、今回はMCとして見られるんですね。チェスター・ベニントンの声がとにかく素晴らしいけれど、ヴォーカルとしての力はONE OK ROCKのTakaも負けてないと思っていて。同じマリン・ステージに立ってフレッシュな勢いで対抗してくれると期待しています。個人的にTakaは友人でもあるので楽しみですね」


平井堅 「Ken’s Bar」で全国ツアー

2013.08.01 Vol.596
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 平井堅が1日、人気コンセプト・ライブ「Ken's Bar」の全国ツアーを行うことを発表した。同ライブの15周年を記念するアニバーサリー企画の第3弾。12月7日に宮城でキックオフし、全国5カ所で8公演、延べ10万人を動員する。
 
「Ken's Bar」は、平井本人がトータル・プロデュースを務め、ライフワークとして行ってきたライブ。自身の楽曲はもちろんだが、洋楽邦楽を問わず、さまざまなアーティストの楽器をカバーすることでも知られる。"開店"は1998年5月29日、今はないライブハウスのONAIR Okubo PLUS。わずか50名の観客でのスタートだった。しかし開催回数を重ねるほどに人気を増し、2005年には東京ドーム公演を行うほどまでに成長。15周年を迎えた今年は、アニバーサリー当日に日本武道館公演、それに続いて沖縄の野外劇場でライブを行っている。

 同ライブで全国ツアーを行うのは3年ぶり。平井は「久々に皆さまのお顔が見たくて、歌の旅をすることになりました。それぞれの出会い、ハプニング、全てが楽しみです。是非遊びに来てください」と、意気込みのコメントを寄せている。
 
 チケットは指定席7500円(税込)で1ドリンク付き。 一般発売日は年11月10日。詳細はスペシャルページ(http://www.pinups.co.jp/hirai/kb15thanniversary.html)で。


【日程】  
12月 7日(土)  宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
12月10日(火)   大阪・大阪城ホール
12月11日(水)  大阪・大阪城ホール
12月13日(金)  徳島・アスティとくしま
12月14日(土)      徳島・アスティとくしま
12月20日(金)       北海道・北海きたえ~る (北海道立総合体育センター)
12月23日(祝・月)  神奈川・横浜アリーナ
12月24日(火)      神奈川・横浜アリーナ

九月花形歌舞伎は「特別」 花形俳優勢ぞろいで古典&新作 

2013.07.29 Vol.596
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 九月花形歌舞伎(9月1日~、歌舞伎座)の製作発表が29日、都内で行われた。花形役者が勢ぞろいして、古典と新作に挑戦することで話題を集めている公演で、豪華なメンバーについて、市川染五郎は「特別な興業だということだと思います。それだけスケールが大きい、結果を出さなければいけない」と、語った。

 昼の部は、古典中の古典『新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)』を上演。夜の部は作家・夢枕獏による人気シリーズ『陰陽師』で、本作は新歌舞伎座で上演される初めての新作。

  染五郎はあいさつで、「(『新薄雪物語』は)これ以上大きな作品・歌舞伎はないという傑作で大作。その大きさに体当たりして臨んで、記憶と記録に残るようなものにしていきたい。『陰陽師』は、映画テレビなどで形になっていますが、僕は歌舞伎で上演するのがベストな形ではないかと思っている、書かれた小説以上の作品になるように頑張りたいと思います」。

 尾上松緑も、「新作も古典も両方やって行かなければいけないのが我々の使命でございますので、それを果たすために力強い同輩と頑張っていきたい」、市川海老蔵も「みなさまがたと一緒に古典を守り、新しいものに挑戦していく。力を合わせて、新しいものが見つかるように、精進できたらいいなと思う」と、意気込みを込めてあいさつした。

 尾上菊之助は、記者からまもなく父親になることについて問われ、「責任も増えるのでより一層、歌舞伎に努めていきたい」と力強く語っていた。

 この日は、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助も出席した。

7・27修斗 佐々木憂流迦が1R11秒KO勝ちで環太平洋王座初防衛

2013.07.28 Vol.596

 プロフェッショナル修斗公式戦が7月27日に東京・後楽園ホールで開催された。メーンで行われた神酒龍一vs飛猿☆No.2による「世界バンタム級チャンピオン決定戦」は三者三様のドローに終わった。
 神酒にとっては3年ぶりの世界挑戦。その3年前は漆谷康宏との王座決定戦。0-3の判定で敗れ、以降3連敗を喫しどん底に落ちたが、昨年から4連勝を記録し、再挑戦にこぎつけた。
 神酒は飛猿☆No.2のグラウンドに手こずり、ローブローを3度受けるなど、ペースをつかめない。3R以降、打撃に活路を見出し気迫で飛猿☆No.2を圧倒したが、ベルト奪取はならなかった。
 セミでは環太平洋フェザー級チャンピオンシップが行われ、王者の佐々木憂流迦が「インフィニティトーナメント2012」の王者・山本賢治の挑戦を退け、初防衛に成功した。
 試合開始早々、佐々木のカウンターの左フックが山本の顔面をとらえ、ダウンを奪うやパウンドを叩き込み、1R11秒でKO勝利を収めた。試合前の公約通りのKO勝ちで、佐々木は「次に修斗のリングに上がる時は世界戦だと思っている」として、その場で環太平洋のベルトを返上した。

黒木メイサ3年ぶりの舞台で主演
「『源平盛衰記』異聞 巴御前 女武者伝説」 

2013.07.26 Vol.596
CIMG0866.JPG 黒木メイサが座長を務める明治座8月公演「『源平盛衰記』異聞 巴御前 女武者伝説」の公開稽古が26日、都内スタジオにて行われ、黒木メイサ、的場浩司、西岡徳馬らが姿を見せた。この舞台は、女性自衛官の清水朝陽(黒木メイサ)が平安時代にタイムスリップし、源氏に翻弄されていく歴史活劇で、つかこうへいとも縁のあるメンバーで送る作品だ。終始、的場が「今回、メイサがすごい!」と太鼓判を押しつづけ、期待値を上げさせた。  この日は朝陽がタイムスリップしてきたときのアクションシーンなど3場面を公開。黒木は2カ月間トレーニングしたという成果を存分に発揮した。アクロバットな動きと、迫力ある太刀を披露し、その身のこなしに的場と西岡が「アクションをやらせたら日本一の女優」と唸るほど。黒木の一挙手一投足に目が離せない。  その後、囲み取材に移り、8年前の舞台「あずみ」で共演している的場は、「その時、メイサが10代だったんですけど、それが今はこんな素敵な女性になりました」とご満悦。そして、黒木は「難しい役どころではあるんですけど、その分、やり甲斐はあります。みなさんからアクションを褒めてもらったからには期待以上にやっていこうと思います」とコメントし、出産を経て、母になってから初の舞台に意気込んだ。  公演日程は8月4~25日まで。現在、チケット発売中。

水川あさみ初主演舞台で別所哲也、桐山漣ら男優陣に「メチャクチャに…」!?

2013.07.26 Vol.596
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 数奇な運命をたどった"男装の麗人"川島芳子の人生を描く舞台『激動-GEKIDO-』の製作発表記者会見が25日、都内にて行われ、芳子役で舞台初主演に挑む水川あさみや、芳子の養父・川島浪速役の別所哲也らキャスト陣と、演出のダニエル・ゴールドスタインが登壇した。


「タイトル通り"激動"だった川島芳子の人生を、そのときそのときの感情を大切に、自分なりに演じたい」とあいさつした水川。舞台初主演について「何もかもが初めてなので、心を裸にして頑張らなければと思っています」と意気込んだ。


 本作では、別所演じる浪速をはじめ、桐山漣演じる献身的な執事、細貝圭演じる初恋相手、松尾貴史と田中茂弘がWキャストで演じる軍人など、芳子と男たちとの愛憎劇も見どころ。「我々(男優陣)が舞台の上で水川さんをメチャクチャにしてしまうことになりそう。今から謝っておきます(笑)」と冗談めかした別所に、水川は「その心構えでいるので大丈夫です(笑)」と頼もしい返答。

 そんな"男前"な水川だったが、恋多き女を演じる思いを尋ねられると「私も、何度か恋はしているので大丈夫だと思いますが、こんなにたくさんの男性陣を魅了するには強さや美しさが必要だろうな、と...」とやや臆し気味に。すると別所が「大丈夫、もう全部持ってるから!」と太鼓判。水川も「...ということなので大丈夫だと思います(笑)」と照れながらも、意欲を見せた。


 また、この日は先日30歳を迎えた水川に、共演者たちからバラの花と特大ケーキのサプライズプレゼント。水川は「30代になって初の仕事がこの舞台でよかったと思います。こんなプレゼントをもらうと、さらに気が引き締まりますね」と笑顔を見せた。


『激動-GEKIDO-』は8月23日から9月2日まで、新国立劇場中劇場にて上演。企画・製作:ドリームプラス


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