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ZSTフライ級の新星・坂巻「格闘技で有名になってぱるると共演」

2015.04.13 Vol.640

 総合格闘技「ZST.45」(12日、東京・新宿FACE)で上原佑介に1Rで一本勝ちを収めた坂巻魁斗が13日、一夜明け会見に登壇した。坂巻はこの春まで高校生だった18歳。フライ級で実績のある選手に2連勝と一気にタイトル戦線に名乗りを上げる存在となった。
 坂巻は前日の試合について「一本かKOで勝つことを意識していた。相手は極めが強いので自分も極めてやろうと思っていた。プラン通りに試合を進めることができた。腕十字に移行されたときはヒヤっとしたがいつも練習でやっているとおりに脱出できたので、そこ以外は危機は感じなかった。次はチャンピオンの伊藤盛一郎選手と対戦したい。できれば年内には挑戦したい」と語った。
 ZSTの上原譲代表は「即タイトルマッチでもいいとは思う。ただ2月に上原選手にも勝った矢島選手が練習環境が変わったことで今とても充実している。この勢いのある若い坂巻選手と大ベテランの矢島選手の試合があったうえでもいいのではないかとは思っている」と話す。相手が伊藤になっても矢島になっても好勝負必至の試合となることは間違いない。ZSTのフライ級戦線に殴り込みをかける坂巻に注目が集まるところ。
 ちなみにAKBヲタである坂巻はぱるる(島崎遥香)推しで「格闘技で有名になっていずれはぱるると共演」という野望も持つ。そのためにもフライ級のベルト奪取は必至だ。

2・11修斗 澤田龍人、猿丸圧勝!今年はフライ級戦線が熱い!

2015.02.12 Vol.636

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.18」(11日、東京・新宿FACE)では、今後のフライ級戦線を大きく左右する2試合が行われた。
 セミでは世界ランク1位の正城ユウキに澤田龍人が挑んだ。
 澤田は昨年デビューし、インフィニティリーグでは2位に終わったものの、 “ゴールデンルーキー”とも称される、今後の格闘技界を背負って立つ存在。
 試合は戦前の予想通り、スピード感あふれるグラウンドの展開に。その中でも主導権を握り続けていたのは澤田だった。1R開始早々に高速タックルでテイクダウンを奪うと、スリーパーであわやの場面を演出。しのがれるもグラウンドで上を取り続け、パウンド、足を取りにくる正城を潰してフロントチョークを狙うなどそつのない動きで正城を完全にコントロール。2Rもバックを取って背中に乗りかけた正城を前に振り落とし、グラウンドへ持ち込むと上をキープ。正城のフロントチョークも慌てることなく首を抜くや、間髪いれずにバックを取ってスリーパーに移行するなど、キャリア豊富なベテランを翻弄した。そして迎えた3R。いきなりタックルを仕掛けた澤田はテイクダウンを奪うとパウンドの連打で、3R16秒KO勝ちを収めた。
 澤田は試合後「ランキング1位の選手に勝てたので、次はタイトルマッチお願いします。自分が修斗、いや格闘技界を盛り上げたいと思いますので、俺から目を離さないでください」と宣言した。
 そのひとつ前の試合では猿丸ジュンジと澤田健壱が対戦。猿丸はここ数年、タイトル戦、挑戦者決定戦と大事な試合を落とし続けてきた。しかし昨年9月の試合で“らしさ”を取り戻し、復活の片鱗を見せていた。
 試合は互いのパンチが交錯する激しい打撃戦。しかし終始、猿丸がプレッシャーをかけ続け、打ち合いになっても固いガードとさばきで危なげのない展開。最後はコーナーに詰め左右フックの連打でダウンさせると仕上げはパウンドと鉄槌の連打。レフェリーが止めて、2R2分4秒KO勝ちを収めた。
 猿丸は「タイトルマッチでいつも負けてて…。でもチャンピオンになるまで絶対あきらめないでこのリングに上がり続けるので応援よろしくお願いします」と挨拶。そして休憩前に昨年のインフィニティリーグで優勝した飛鳥拳が対戦を要望したことについては「ぜひ。打ち勝ってタイトルマッチにつなげたい」と受けて立つ構え。
 澤田、飛鳥という新鋭の台頭に猿丸の復活とフライ級戦線がにぎやかになってきた。そんななか沈黙を守る王者・内藤のび太の胸中やいかに…。

修斗インフィニティリーグで飛鳥と斎藤が優勝

2014.12.22 Vol.633

 東京・新宿フェイスで22日、プロフェッショナル修斗の2014年最後の公式戦「インフィニティリーグ2014優勝決定戦&THE ROOKIE TOURNAMENT FINAL 2014」が開催された。
 インフィニティリーグのフライ級は飛鳥拳、ライト級は斎藤裕が優勝した。
 勝ち方により勝ち点が異なるルールとあって、フライ級は飛鳥、澤田龍人、マッチョ“ザ”バタフライの3人に優勝のチャンスが残された。まずは澤田とマッチョが対戦。ともに1Rで決着をつけることが優勝の最低条件とあって、スピーディーでアグレッシブな展開になったが、澤田がタックルからパウンド、フロントチョークと一本を狙う動きの中で、腕ひしぎ十字固めを決め、勝ち点を9に伸ばし、飛鳥の試合を待つことに。この結果を受け、澤田との直接対決に勝っている飛鳥はATCHアナーキーに2Rまでに一本勝ちを収めれば優勝という条件となった。
 ここまで3連勝の21歳の飛鳥と41歳で2分1敗のATCH。勢いの差は歴然で飛鳥があっさり勝利を収めるかと思いきや、ここで意地を見せたのがATCH。1R後半にはロープを背にした状態で連打を食らうも手を出し続け、レフェリーに止めるタイミングを与えない。2Rも飛鳥の連打を浴びながらもカウンターの左フック一発で飛鳥をぐらつかせる。しかし最後は飛鳥が右ハイキックからのパンチの連打。ATCHに反撃する力は残っていなかった。
 勝ち点9で優勝した飛鳥は「自分が優勝すると思っていた人はいなかったと思う。なめんじゃねえ、と思って戦ってきた」と思いの丈を吐露。来年は同じ勝ち点で並びながらも、2位に終わった澤田とともにフライ級戦線を盛り上げていく。

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