東本央貴「リベンジしたい選手がいる」【格闘家イケメンファイル Vol.78】

撮影・神谷渚

 個性的な髪形で登場した東本。「それ、よく言われるんですよね。普通の髪形にはしたくないなって。人と一緒なのが嫌なのか、ただの目立ちたがり屋なのかは分かりませんけど」と笑う。

1年4カ月前に関西から上京してきたとか。

「地元のほうでプロとしてやっていたんですけど、去年の4月に移籍してきました。ここを選んだのは、一番強いジムだから。強い選手が多いので、その環境の中でやったら、自分も強くなるんじゃないかなと。練習環境は全然違いますね。みんながライバルっていう感じ。前のジムは、プロ選手があまりいなかったので、なかなかライバルと切磋琢磨して…っていう環境じゃなかった。でもここでは、一瞬でも気を抜いたら差を開けられるという緊張感がある。だから練習の前に夜ふかしとか絶対にできないし、遊んでいる場合じゃないなっていう気持ちになるんです」

移籍のきっかけのひとつが、同ジム所属で、第4代Krush -63kg王者の佐々木大蔵だとか。

「去年の1月にやった“第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦”で、大蔵君に負けたんです。ベルトがかかったトーナメントだったのに、負けてしまって…。それで、もっと強くなりたいと思い、移籍をしようと。でも、一回戦で自分に勝った大蔵君が優勝してチャンピオンになった時はうれしかったですよ。自分ももっと頑張らないとって思いました。ただ、大蔵君を含め、今のジムの選手とは何回か試合をしていて、敵のチームに乗り込む感じだったので、みんなに“何しにきてんねん”って思われるんじゃなかと思っていたんですけど、すごくフレンドリーに迎えてくれて、うれしかったですね」

8月20日(日)には、名古屋国際会議場イベントホールで試合が決まっている。

「対戦相手は泰斗選手です。これまで2回対戦していて、次回が3回目。試合が決まったと聞いた時には、“何回やらせんねん”って思ったんですけど、やれって言われた以上はしっかり倒すだけ。今まで2勝していますが、舐めてかかるつもりは全くない。決まったからには全力でつぶしに行きます。何回でも倒してやるぞという気持ち。もう二度と対戦したくないと思わせるぐらい痛めつけて勝ちたいなと思っています」

欲しいのはもちろんベルト。でもその前に…。

「リベンジしたい選手がいるんです。去年の11月に行われたK-1 WORLD GP 2016 JAPANのプレリミナリーファイトで対戦した瑠輝也選手なんですけど、判定で負けたので、しっかりやり返したいなという気持ちがあります。なんか、僕に勝ってから連戦連勝していて、僕が火をつけちゃった気がして…。彼は姫路なんですけど、関西では有名でテレビとかにも出ていたので、その辺も含めてリベンジしたい(笑)。この前もすごい倒し方をして勝っていたし、どんどん離されている気がするので、追い付かないと。ここで立ち止まっている場合じゃないです。瑠輝也選手と戦うためにも、今後の試合は、1個たりとも落とせない。どんな相手とやっても完璧に勝って、リベンジの機会を引き寄せたいです」

ところで、好きなタイプの女性って?

「見た目、こんな感じですけど(笑)、しっかり男性を立ててくれる、品のある女性が好きです。大人しくて、清楚で、落ち着きのある人。タレントだったら、鈴木ちなみさんとか。自分自身はこう見えてすごくシャイな性格。初対面の人とはあまり話せないタイプ。目立ちたがり屋だけどシャイって、ややこしいですよね(笑)」

今後の目標は?

「ベルトも欲しいですが、お客さんが見て、面白いと思ってもらえる試合をすることにもこだわっています。そこで勝って、結果ベルトがついてきたらいい。また、昔からK-1を見て育ってきて、憧れを持っているので、K-1のリングに上がりたいですね。シャイなのに目立ちたがりなので、そこで世の中に自分の存在を知らしめたいという気持ちもあります。僕の試合は絶対面白いと思いますし、試合を見てもらったら、格闘技を知らない人でも、興味を持ってもらえると思う。やる時も、やられる時も豪快なので(笑)、面白く豪快に相手を倒す姿を見に来て下さい」

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東本央貴(ひがしもと・ひさき)
兵庫県神戸市出身。1992年4月11日生まれ。小学5年生で格闘技を始める。野球と両立させていたが、中学を卒業した時に、すっぱり野球をやめ、格闘技1本に。その時から、将来はプロの格闘家になることを決意。デビュー戦でK-1甲子園王者のHIROYAをKOで破る。戦績は14戦 7勝(3KO)7敗。サウスポー。Krush YOUTH GP 2012 −63kg級準優勝。K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属。