【インタビュー】宮田悟志が念願のソロアルバムリリースで「立ち上がる!」

 シンガー、ボーカリストの宮田悟志が1月10日、ファーストアルバム『RISE』をリリースする。ボーカルデュオBREATHEとして活動するも2016年にデュオは活動を終了。宮田はその直後からソロで歌い続け、「歌うこと」とは別の表現にも挑戦してきた。そして自身初のオリジナルアルバムを完成させた。タイトルの『RISE』には「立ち上がる」「(気持ちが)高まる」「上がる」といった意味がある。宮田がこの作品で再び立ち上がる。

――ファーストアルバム『RISE』のリリースが迫ってきましたね。
宮田:グループ時代を含めて、僕にとって初めてのオリジナルアルバムです。「念願の」というのもありますし、応援してくださるファンの方からも“待ってた”ってメッセージをいただいています。

――リリース日の1月10日はBREATHEがラストライブをした日。2年前ですね。この2年間はどんな時間を過ごしてきましたか?
宮田:グループ時代には経験できなかった舞台出演やナレーションといった、いろんなことを経験させていただきました。初めてのことに取り組みながら、自分もこういうことができるんだとか自分の表現の幅を感じることができて、ボーカリストとしても、表現者としても成長させていただいたと思います。ただ、気持ちとしては、「充実はしてたけれど……」って感じでしたね。やっぱり「歌いたい」っていう気持ちがあったので。

――ラストライブの後、インターバルを開けることなくすぐに歌い始めました。
宮田:すぐ活動することで自分はもう前を向いていますってことを見せたかったんですよ……ただそれが、100パーセントの本心だったかっていうと、ちょっと。みんな僕のことなんて忘れてしまうんじゃないかって不安もありました。

――ソロで歌い始めた時、どんなことを感じましたか?
宮田:「ソロで歌うことってこんなに大変なのか!」って思い知らされましたね。グループ時代の曲を歌ったりもしていて思ったんです、2人で歌う曲はやっぱり2人で歌うための曲なんだなって、当たり前ですけど。そこから、自分ひとりで表現する曲っていうのはどういうものなんだろうかって考えさせられました。

――その答えは出ましたか?
宮田:バラ―ドとかラブソングをより丁寧に届けていくことが僕に合っているのかもしれない。そんなことを感じたのが、アコースティックライブのツアーをやらせていただいた時(2016年12月スタート)でした。ライブハウスで、お客さんには自分の家に来てもらったような感覚で、ゆっくりとシンプルに歌を聴いてもらう。シンプルでごまかしがきかない、一番試されるスタイルで、ある意味、チャレンジでした。このツアーで、これから自分のやっていくのはこういうことなのかなって感じました。

――そうした時期を踏まえての『RISE』のリリース。ソロのシンガー/ボーカリストとして、もう一歩踏み出す準備は整った?
宮田:うーん、構想は1年ぐらいじっくりと練ってましたね(笑)。アコースティックのツアーが終わったころから、こんなアルバムを作りたい!とプロデューサーと話し始めました。自分はボーカリスト、歌う人だって意識が強くあるし、ツアーを経験したこともあって、シンプルに歌を届けるアルバムを作りたいって。

撮影・蔦野裕/スタイリスト・村田友哉(SMB International.)/ヘアメイク・さいとうあやこ(make mariee´)

――「シンプルに歌を届けるアルバム」はどんな仕上がりになりましたか?
宮田:たくさんの作家さんに関わっていいただいているのですが、そのなかにグループ時代からの和田昌哉さんがいます。和田さんは、ソロになってから声が変わった、以前はなかった大人の雰囲気、落ち着きみたいなのが出てきたっていうんです。それで「宮田悟志だから歌える歌にこだわって楽曲を制作した」って言ってくれました。タイトル曲の『RISE』をはじめ、わりと新曲はそういう大人な感じです。でも、ファーストアルバムですから、真っ直ぐな白球を追いかける少年のような心をも忘れず!みたいな。

――『RISE』はからは、モノクロなビジョンがカラーになるというか、太陽が昇っていくような印象を受けます。
宮田:「RISE」という言葉が立ち上がるっていう意味なこともあるし、そういう印象、あるかもしれないですね。この曲は、中学時代から一緒に野球をしていたスワローズの雄平選手の気持ちに寄り添いたいと思って詞を書いています。昨シーズン、雄平選手はケガをして試合に出られない時期があって、その時にメールのやりとりをしていたんです。そうしたら、雄平選手の気持ちに『RISE』がリンクしてきました。僕自身もソロになり、このアルバムでもう一回頑張るみたいな感じでもあったので、ザ・体育会系みたいな曲にしちゃおうって。もともと書いてあった歌詞を、和田さんに手伝ってもらいながら書き直しました。雄平選手はミュージックビデオにも出演してくれています。

――さきほどの、和田さんがおっしゃった変化は自分でも感じていらっしゃいますか?
宮田:ライブでのことになりますが、歌うときに構えなくなった。なんていうのかな、さあ、これから俺歌うぜ!みたいな感じじゃなくなったんです(笑)。気にするところが「何を届けたい」だとかそういうことになってきているし、曲のなかでも伝えたいことがブレなくなってきているのもあって、ステージの上であまり考えなくなって、そのままスッと歌えて。いまライブがすごく楽しいんです。だから思うんですよ、昔は全力で歌うぞって緊張感があって、それがお客さんにも伝わってただろうなって(笑)。アルバムに『待ってて』というグループ時代にストリートで歌っていた曲を収録しているんですが、改めて今歌うってことで自然と力が入りすぎて、聞いたら「俺、すごい頑張ってるなー」って分かっちゃったんです(笑)。120%で歌おうと思えば歌えるけど、それをやるとクドくなるんですよね。歌い直しました。

――どこに、どう全力を出すのかって大切。すごく聴く人のことを考えてられていますね。
宮田:ライブもそうなんですが、結局、ナレーションだとか舞台、映画の経験はすべて歌に直結していたと思うんです。声の表現の方法とか、自分が客席からどう見えているのか。やってみなければ分からなかったと思います。

――和田さんのほかにも、松尾潔、小竹正人、マシコタツロウなど、アルバムに参加した作家陣は豪華です!
宮田:これもまた舞台をやったからかな。自分ではない誰かが書いたもの、誰かが作詞したものを、自分の色で色付けさせていただいて作り上げていくのがすごく好きになったんですよね。全部自分で書いていたりしたら偏りが出ていたと思います。

――『RISE』を携えてスタートする2018年、どんな年にしましょう?
宮田:『RISE』をよりたくさんの人のもとへ届けるつもりでやっていきたいと思います。

(聞き手/本紙・酒井紫野)



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2018年のライジングスターは宮田悟志!
 ファーストアルバム『RISE』1月10日リリース

 ソロボーカリストとして精力的な活動を展開してきた宮田悟志が、満を持してリリースする、自身初となるオリジナルアルバム。ヤクルトスワローズの雄平選手が出演するミュージックビデオで話題のタイトル曲『RISE』、フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』のエンディングテーマ曲『サンサーラ』のほか、ソロスタートそう著から歌う曲を含め全11曲を収録。DVDには『RISE』『待ってて』などミュージックビデオ4曲分を収録。LDH MUSICより発売。4000円。税込。