トライアスロン女子・高橋、自己ベストで東京五輪へ弾み

活動拠点のアメリカでは「どんな状況でも動じない姿勢」を学んでいるという高橋。

東京五輪に向け、白熱した代表選考レース



 今年のエリートレースの注目は、東京2020大会へ向けた代表選考。本大会も日本代表選考の対象大会で、日本勢は女子5人、男子2人の計7人が出場した。なかでも、昨夏のアジア大会で金メダルを獲得した高橋侑子は、上位入賞が期待される注目選手。2017年からはアメリカに拠点を移し、海外選手のなかでトレーニングを積んできた。

 迎えたレース当日、高橋は第1集団でのレース展開を維持し、スイム、バイク、ランすべてにおいてタイムを短縮。15位だった前回大会から3分21秒縮めた、1時間53分38秒でフィニッシュ。自己ベストを更新し、日本勢最高の4位に輝いた。

 レース後、高橋は「最初のスイムからいい流れで入ることができて、少人数でバイクに繋げられた。バイクは、体力を温存しながら、でも後続を離す走りを心がけた。出せるものはすべて出せたと思う」と自身のレースを振り返った。特にバイクは前回大会より約2分30秒短縮。後のランで追いつかれることを想定し、できるだけ第2集団を離すレースプランを組み立てたという。