新連載【田口桃子の「SOD女子社員は脱がなきゃダメですか?」】第1回 「女がAV売っちゃダメですか?」

著者近影
 皆さんは、ソフト・オン・デマンド(SOD)という会社をご存知でしょうか?

 少し前には創業者がテレビ番組で「虎」と呼ばれていたり、外からは何も見えないのに中からはスケスケなマジックミラーで囲われたトラックがバラエティー番組で取り上げられたり、直接的にではないけれど知ってくれている方もいるかもしれません。

 SODは、アダルトビデオの制作・流通を行う会社です。

 私、田口桃子は、このSODに入社して、もう13年目になります。

 早稲田大学に入って映画の勉強をし、映像業界への就職を考えていたときに、たまたまこの会社に出会って、新卒で入社しました。

 入社してからは、営業部に配属されて、飛び込み営業をしたり。

 マーケティングに配属されて、商品の売り上げ予測をしたり。

 営業事務として、受注の入力や顧客対応をしていたりしたこともありました。

 そして、2012年からWEBの部署へ異動となり、そこで女性向けアダルト動画サイトの立ち上げを任されることになり、「GIRL’S CH(ガールズシーエッチ)」というサイトを作りました。

 現在でもGIRL’S CHで企画をしたり広報をしたり、時にはロケに参加をしたり、はたまたデータ分析をしたり、気が付いたらいろいろな経験をさせていただいています。

 この7年間、女性向けAVや女性の性のことばかりを考えている一方で、私がいるアダルト業界というのは、女性向けよりも男性向けの作品の市場のほうが圧倒的に大きいのが現実です。

 当然、売る側も男性向けに提案をしていく必要があります。

 だから今の女性向け事業に携わるまで、女性としてアダルト業界で働く中で、悔しい思いをたくさんしました。

 入社した当時は、女性だからという理由で取引先の店舗に入れてもらえなかったこともありました。

 女性だから男性ユーザーの求めるエロがわかってないと作品を否定される女性監督もいました。

 でも、それって仕方のないことなんです。

 女性だから差別されているというふうに思ってはおらず、この業界では女性であることが圧倒的に不利だったのです。

 だって、男性と女性の性って全く構造が違うから。

 それを私は理解していなかったのです。

 社会的に与えられている役割も全然違うし、体格も違う、女性には生理もあるし。

 性を扱う商売をすることになって改めて、日本の性教育は情報が少なすぎるし、考える場や意見を交換する場がなさすぎることもわかりました。

 でもそれに気づくまで、かなりの時間がかかりました。

「自分は不利な業界に就職してしまった」

「男性社員の倍努力しなければ」

 そう思って、ただ苦しい思いをしながら働いていました。

 ところがこの10年。

 女性向けAVというものが作られ始め、拡散され始め、この業界でも女性であることを活かすことができる分野ができ始めました。

 女性だからこそできる仕事も増えました。

「女だからAVを売る・作る力がない」

 そんな時代は終わり、こんな私でも12年とちょっと、この業界で働くことができています(たぶん)

 というわけで今回の疑問「女がAV売っちゃだめですか?」の答えは、「女でもAV売ったっていいじゃん!」という答えでした。

 皆さんももし機会があったら、就職先の候補に入れてみるなんて、いかがでしょう?
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
【ひめくりワンダホー】メイちゃん(12歳1カ月)
【ひめくりワンダホー】ルパンくん(12歳1カ月)
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【ひめくりワンダホーカッ】プリンちゃん(9歳11カ月)