暑さ対策がポイント!東京2020大会ボランティアユニフォーム発表会

東京2020組織委員会副事務総長の佐藤広
大会カラーの「藍」で表現したジャパン・ブルー

 フィールドキャスト(大会スタッフ)のデザインは、コア・グラフィックスの「重ねの色目」をモチーフにしたグラデーションを、清潔感のある大会カラーの「藍」で表現し、その上からエンブレムを重ねることで、東京2020大会らしい品格のあるデザインに仕上げた。競技大会の装飾と調和しながらも、観客からの識別性を保ち、さまざまな年代、性別、国籍の人が着やすいデザインとした。

 シティキャスト(都市ボランティア)は、大会エンブレムの市松模様を配置することで、東京らしさを表現するとともに、濃紺と白のコントラストで都市の中での高い識別性を実現した。大会スタッフと同じ「藍」の大会カラーを採用することで、フィールドキャストとシティキャストの一体感を表現した。

 ユニフォームデザイン選考委員会座長の生駒芳子は、「東京らしい、日本らしいデザインになったと思います。また、猛暑のなかでも清涼感を感じるスタイリング。国内外の人をお迎えして、大会の成功を支える顔となるボランティアの皆さんに、このユニフォームが役に立てることを楽しみにしています」と、デザインの思いを語った。
ユニフォームデザイン選考委員会座長の生駒芳子
機能面では、暑さ対策を重視

 開発のポイントとして、もっとも重視したのが「暑さ対策」。東京2020大会と同じ状況下での試作品テストを重ねることで、高温多湿の日本の夏において快適に活動できる、優れた吸汗速乾性や通気性を実現。メッシュ地や膝から下が着脱可能なハーフパンツを採用するなど、天候や環境に合わせてスタイルを選べる利便性も兼ね備えた。

 選考委員を務めた香取慎吾は、「ボランティアの皆さんのことを思って作ったユニフォームです。皆さんの活躍、気持ちや思いが、東京2020大会の成功につながると思っています。皆さんに笑顔を生んでもらえるように、また、大会が素晴らしいものになるように、頑張ってもらいたいです」とエールを贈った。
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