小林直己はアップデートし続けるーー。次世代のエンタメ、三代目 JSBと小林直己



人間をドキドキさせるのは不確定不確実な要素、だから僕は人間の熱みたいなほうに行く。



一木:実は今年、僕は「BEYOND 2020 NEXT FORUM」を立ち上げたんです。東京2020オリンピック・パラリンピックに関連して、新しい技術がいろいろ出てきているなかで、五輪のあと、「2020年以降の日本の活性化」をテーマに、世代や業界を越えて集まって考えようっていうもので……その中のひとつが「次世代エンターテインメント」。

小林:その「次世代エンターテインメント」の定義ってなんなんでしょう。

一木:言葉のままに、広くて(笑)、2020年のオリンピック・パラリンピック以降のエンタテインメント。先ほど「次の三代目」ということをいってたけど、「次世代のエンターテインメント」となったら何を思う?

小林: VRやアバターなど、デジタル技術を使った仮想世界におけるエンタテインメントでしょうか。 これから新しいものもどんどん出てくると思います。

一木:きっとそうだろうね。

小林:世の中はどんどんその方向にいくと思うので、そこで演者としての自分 は人間の熱みたいな方に何か可能性を感じます。 自分の興味があるのがそちらですし、 人間をドキドキさせるのは不確定不確実な要素だと思うんです。演者としてもその方が、 自分の価値もあがっていくと思いますね。

一木:新しいテクノロジーを駆使したり、なんでもAIになっていくなかでこそ、アナログな部分が大事になって来ますよね。そういった技術と情熱みたいな部分の両方を知っているのが大切なんだろうなと思います。


一木:さて、改めてだけれど、これから小林直己が目指すところは?

小林:自分が演者として人に影響を与える立場にあることを、ようやく受け入れられるようになってきました。34になって、この業界に12年ぐらい…ようやくです。だったら、この立場で、自分はどうしていくべきか、人に良い影響を与えたいし、人に忘れられたくないという欲求も解消していかなければいけない。EXILE、三代目をいつまでやれるのか、そして表現方法としての役者。今はそうした活動を一歩ずつやっているところです。

俳優とは別に、パネルセッション、トークショーみたいなものを行っています。「夢の叶え方」であるとか「アーティストになるというのはどういうことか」などをテーマにし、若い世代へ社会貢献としてメッセージを伝えています。また、プレイヤーとして活動しながら、マネージメントしたりプロデュースを行うことで、新たな可能性が見えてきました。年間で100万人近くを動員するツアーを何年も続け、モデルや俳優もやる。そういった経験をこれからもシェアしていくことで新たなワクワクを生み出していきたいと思っています。



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 三代目 J SOUL BROTHERSの2019年第2弾シングル。三代目は今年「RAISE THE FL AG」をテーマに掲げ、青・赤・白 の異なった世界観を音楽で表現し、ツアーとの連動を行う。 本作は赤をテーマにした楽曲で、豪快さ、切なさ、儚さも感じさせる美しいサウンドが特徴の夏のアッパーバラード。David Guetta、Ariana GrandeらのGiorgio TuinfortとAfrojackが共同プロデュースしている。詳細は公式サイトで。https://jsoulb.jp/
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