コロナ禍に負けるな!飲食店を応援しよう

 新型コロナウイルス感染拡大「第3波」が猛威を振るう中、東京都では17日まで酒類を提供する店への営業時間短縮を呼びかけている。通常は書き入れ時にもかかわらず、大きな打撃を受ける外食産業。コロナ禍で苦しむ飲食店の独自の工夫や応援する取り組みをまとめた。
飲兵衛系人気YouTuber「なおたか酒場」さん

【CASE 1】YouTuberが居酒屋を救済!


「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」の場合

 2012年にオープンした六本木の水餃子専門店「肉汁水餃子 餃包(ぎょうぱお) 六本木交差点」。名物の肉汁があふれるもちもちの皮の水餃子「餃包」は、オーナーのルーツである台湾の小籠包と熊本のだご汁を掛け合わせたもの。

 同店が緊急事態宣言直後から、徐々に売り上げが回復する中で始めたのが「せんべろテラス」。店頭のテラス席で、1人1000円(税別)、2時間制で全メニュー食べ放題&3種類のドリンクが飲み放題となる破格のキャンペーンだ。

 これを常連のYouTuber「なおたか酒場」さんが自身のチャンネルで取り上げると、3日ほどで1カ月先まで予約はいっぱいに。現在も1カ月以上先まで予約困難な状況が続いているという。
名物の「餃包」は4個990円(税別)
 あまりの宣伝効果に、正式にタイアップして生まれたのが「せんべろテーブル」。1人1000円(税別)でおつまみ3品&餃包食べ放題&3種類のドリンクが飲み放題で、新たな動画「1000円で飲み放題+餃子食べ放題+3種大盛り!?六本木の餃子屋でコスパ最強な神せんべろコースを作ったよ!」も撮影した。

 同店を運営するアールキューブは業務用餃子の卸売も行っており、今後は全国の飲食店にプロモーション展開のノウハウを共有していきたいという。動画はYouTubeチャンネル「なおたか酒場」で公開中( https://youtu.be/qTTBt7ezh-A )。

「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」
【営業時間】月〜木:16時30分〜23時45分、土・日・祝:12時〜23時45分
【定休日】第1月曜(祝日の場合は翌日)
【住所】東京都港区六本木 4-9-8
【URL】https://gyopao.com/

歌舞伎町レッドのれん街

【CASE 2】LINE友達に抽選で1杯目パスポート


呑み喰い提灯横丁「のれん街」シリーズの場合

 2014年オープンの「姫路のれん街」を皮切りに、全国に6施設を展開する呑み喰い提灯横丁「のれん街」シリーズ。「ほぼ新宿のれん街」「歌舞伎町レッドのれん街」「東京大塚のれん街」の都内3施設は古民家を再生し、エッジの効いた飲食店を提案しつつ、店内でさまざまな芸人による昔懐かしい「流し」のパフォーマンスが見られるのも特長だ。

 同施設では10月に「歌舞伎町レッドのれん街」で、新宿区のコロナ感染者数を当日の生ビール価格とするドリンクキャンペーン「歌舞伎町レッドのれん街GO TO ゼロキャンペーン」を行った。インパクト大のキャンペーン内容は、リリース配信で50社以上の媒体に取り上げられるなどして話題を集めた。

 さらに12月19日からは「歳末大還元キャンペーン」として、全国5施設の合同キャンペーンを実施。LINE公式アカウント友達登録&タイムライン投稿で各施設抽選で1名に1年間有効の1杯目パスポート、2021名に2月末まで1杯目が1円、応募者全員に2月末まで1杯目が半額のクーポンを配布する。「のれん街」シリーズで2021年を明るく迎えられるかも。

「歳末大還元キャンペーン」
【期間】12月19日(土)〜2021年1月15日(金)
【内容】LINE公式アカウント友達登録&タイムライン投稿で当たるドリンクキャンペーン(5施設友達登録で当選確率UP、すでに友達登録が済んでいる場合はLINEタイムラインまたはInstagramで「#のれん街」「#年末年始大還元」をつけてフィード投稿)
【発表】当選者にはLINE公式アカウントよりクーポンを送付
【対象施設】ほぼ新宿のれん街、歌舞伎町レッドのれん街、東京大塚のれん街、国際通りのれん街、ほぼ栄駅一番出口のれん街

【CASE 3】約1700店舗を割引クーポンで応援!


CLUB JT×Retty「サポ食」の場合

 会員制サイト「CLUB JT」とグルメサイト「Retty」が共同で行っているのが、コロナ禍で苦しむ飲食店を支援するプロジェクト「サポ食」だ。同プロジェクトでは、すでに飲食店の仕入れ費用を3万円を上限にサポートする「仕入れサポート」を実施。さらに「来店サポート」として、店舗が発行した飲食代金の割引チケットを「サポ食」が買い取り、「CLUB JT」で配布する。

 ユーザーは「CLUB JT」に会員登録(無料)を行い、お気に入りや興味のある店舗を選んで3000円割引クーポンを発行。あとは来店してクーポンを利用するだけで、好きな店舗をサポートできる。登録店舗は全国で約1700店舗に上り、料理ジャンルも居酒屋から珍しい各国料理までさまざまなので、いつも応援している店舗だけでなく、行ってみたかった店舗を探してみるのもいいだろう。

 近くの喫煙所が探せる「喫煙所MAP」やオンラインショップなど、便利な機能が充実する「CLUB JT」をこの機会に使いこなしてみては? 詳細はCLUB JT内「サポ食」ページまで。

CLUB JT×Retty「サポ食」
【期間】店舗の掲載開始から6カ月以内
【内容】CLUB JTに会員登録(無料)のうえ、CLUB JT内「サポ食」ページで都道府県や料理ジャンルなどを選択し、サポートしたい店舗を探す。店舗が見つかったら、店名をクリックしてクーポンを発行 ※先着10名まで、2名以上の来店で利用可能、3000円未満の会計時は使用不可
【URL】 https://www.clubjt.jp/#/saposhoku

「発見!ふくしまお魚まつり 新橋店」の様子
福島の漁業を支援する新たな食フェス

 11月26〜30日に都内5カ所の期間限定店舗で行われた日本初のデリバリー&テイクアウト限定の食フェスが「発見!ふくしまお魚まつり by デリバリー&テイクアウト」。

 毎年11月に日比谷公園で開催され、日本最大級の魚介特化型食フェスとして親しまれる「ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル」。今年は新型コロナウイルス感染拡大により、デリバリーとテイクアウトに形を変えての開催となった。

 コロナ禍で外食需要が落ち込み、厳しい状況に置かれる福島県の漁業・水産業関係者を応援するため、厳選した食材を調達してスペシャルメニューを多数提供。初日には横山信一復興大臣が会場を視察に訪れたこともあって、全日程ですべてのメニューが完売するなど、大好評のうちに幕を下ろした。
「新型コロナウイルス(COVID-19)に負けずに対応するための飲食店・レストランを応援する情報サイト」
飲食店・レストラン向けの情報サイトも

 2010年に英国で発足し、飲食店の食材調達や運営のサステナビリティを格付けする「日本サステイナブル・レストラン協会」(SRA-J)。

 同協会が立ち上げた「新型コロナウイルス(COVID-19)に負けずに対応するための飲食店・レストランを応援する情報サイト」では、コロナ禍で影響を受ける飲食店・レストランなどフードサービス事業者に対するアドバイスとサポート情報を提供。基本的に事業者向けのサイトだが、市町村や各団体の取り組み、デリバリーサイトなどの情報がコンパクトにまとまっている。

 また、現在一般のユーザーを対象にサステナビリティに関するWebアンケート( https://thesra.formstack.com/forms/diner_survey_jp_2020 )も実施中。同アンケートは英国と香港でも行われており、結果は日本と海外の状況を比較、分析したうえで、今後のサステナビリティの推進に役立つという。

【URL】https://foodmadegood.jp/covid-19/